※本記事はプレス工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
プレス工業は2026年3月期決算で、売上高202,167百万円(前期比+6.5%)、営業利益13,509百万円(同+40.0%)、経常利益14,026百万円(同+36.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益8,475百万円(同+39.4%)を計上し、増収増益となった。純利益は過去最高を記録した。主に単独の自動車・建機の売上増加と、国内外の合理化効果が利益増加に貢献した。2027年3月期は、タイのピックアップトラック生産の回復遅れなどにより前期比減収減益を見込む。
連結業績(2026年3月期実績)
2026年3月期の売上高は202,167百万円で前期比+12,284百万円(+6.5%)増加した。2月発表の業績予想(売上高200,000百万円)に対しても+1.1%上振れた。営業利益は13,509百万円(前期比+40.0%)、経常利益は14,026百万円(同+36.5%)と、いずれも大幅な増益となった。親会社株主に帰属する当期純利益は8,475百万円(同+39.4%)で過去最高を更新した。1株当たり当期純利益は85.9円(前期61.0円)、ROEは7.2%(前期5.5%)となった。特別損益は、単独の建屋建替に伴う固定資産売却損や中国子会社の解散に伴う清算費用の計上により△606百万円となった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 前期比増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 202,167百万円 | 189,883百万円 | +6.5% |
| 営業利益 | 13,509百万円 | 9,646百万円 | +40.0% |
| 経常利益 | 14,026百万円 | 10,279百万円 | +36.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 8,475百万円 | 6,080百万円 | +39.4% |
| 1株当たり当期純利益 | 85.9円 | 61.0円 | +24.9円 |
| ROE | 7.2% | 5.5% | +1.7% |

事業別・製品別の状況
製品別では、大型商用車用部品の売上高が39,959百万円(構成比19.8%、前期比+9.8%)となり、単独での得意先販売好調による生産増とスウェーデンの生産増が寄与した。小型車用部品は122,887百万円(構成比60.8%、同+3.7%)で、単独での生産増と為替影響により増加した。建設機械用部品は32,664百万円(構成比16.2%、同+13.7%)で、単独及び中国での台数増により増加した。事業別では、自動車関連事業は前2四半期をボトムに増益傾向が続き、4四半期は単独の売上増やタイでの新規受注等により3四半期比で大幅増となった。建設機械関連事業は、単独・中国での油圧ショベル用キャビンの生産回復により、今期に入り黒字が継続した。
| 製品群 | 当期売上高 | 構成比 | 前期比増減率 |
|---|---|---|---|
| 大型商用車用部品 | 39,959百万円 | 19.8% | +9.8% |
| 小型車用部品 | 122,887百万円 | 60.8% | +3.7% |
| 建設機械用部品 | 32,664百万円 | 16.2% | +13.7% |
| その他 | 6,657百万円 | 3.2% | +6.3% |
| 合計 | 202,167百万円 | 100% | +6.5% |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、前期比減収減益を予想する。売上高は190,000百万円(前期比△6.0%)、営業利益は11,400百万円(同△15.6%)、経常利益は11,500百万円(同△18.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は7,000百万円(同△17.4%)を見込む。国内自動車・建機は堅調に推移する一方、タイのピックアップトラック生産の回復遅れが大きく影響する。中東情勢の影響については、客先台数情報や原材料費値上げ等、現時点で分かり得る範囲で業績予想に反映した。1株当たり当期純利益は71.7円(前期85.9円)、ROEは5.8%(前期7.2%)を見込む。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期(実績) | 前期比増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 190,000百万円 | 202,167百万円 | △6.0% |
| 営業利益 | 11,400百万円 | 13,509百万円 | △15.6% |
| 経常利益 | 11,500百万円 | 14,026百万円 | △18.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 7,000百万円 | 8,475百万円 | △17.4% |
| 1株当たり当期純利益 | 71.7円 | 85.9円 | △14.2円 |
| ROE | 5.8% | 7.2% | △1.5% |

株主還元
2026年3月期の年間配当金は、2月時点の業績予想に対し2円増配の1株当たり37.0円(中間16.0円)とし、配当性向43.1%、総還元性向60.7%、DOE3.1%とした。2027年3月期の年間配当金は前期比7円増配の1株当たり44.0円(中間22.0円)を予定し、配当性向61.4%、総還元性向61.4%、DOE3.5%を見込む。資本政策は、総還元性向60%以上、本中期経営計画期間中は1株当たり年間配当金32円以上、DOE3.0%超を目指す方針である。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期(実績) |
|---|---|---|
| 年間配当金 | 44.0円 | 37.0円 |
| 中間配当金 | 22.0円 | 16.0円 |
| 配当性向 | 61.4% | 43.1% |
| 総還元性向 | 61.4% | 60.7% |
| DOE | 3.5% | 3.1% |

中期経営計画・トピック
中期経営計画では、2029年3月期(2028年度)の経営目標として売上高2,400億円、営業利益率8.0%以上、ROE9.0%以上を掲げる。事業別売上高目標は、自動車関連事業が2024年3月期の1,656億円から2029年3月期に2,000億円へ、建設機械関連事業(キャビン)が2024年3月期の322億円から2029年3月期に400億円への拡大を目指す。拡販状況については、当初計画の拡販積上げ金額338億円に対し、2026年3月末時点での受注確定は272億円(進捗率80%)、拡販売上げ合計は420億円となり、計画に対し順調に進捗している。
※本記事はプレス工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。