※本記事は大同メタル工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
大同メタル工業の2026年3月期は、自動車需要の回復や新造船市況の堅調推移、船舶・データセンター向け発電機需要の拡大により増収となった。営業利益は労務費増や関税影響があったものの、採算管理の強化や価格転嫁の進展等により増益を確保。親会社株主に帰属する当期純利益は前期比61.6%増の4,396百万円となり、過去最高を更新した。2027年3月期は売上高1,450億円、営業利益95億円を見込み、引き続き増収増益を予想している。
連結業績(2026年3月期 実績)
2026年3月期の売上高は142,009百万円(前期比5,706百万円、4.2%増)、営業利益は8,371百万円(同1,280百万円、18.1%増、営業利益率5.9%)となった。経常利益は7,402百万円(同581百万円、8.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,396百万円(同1,676百万円、61.6%増)で、資料上、過去最高として付記されている。自己資本当期純利益率(ROE)は5.7%(前期比1.8pt改善)、自己資本比率は39.2%(同2.2pt改善)となった。
| 項目 | 26/3期 | 25/3期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 142,009百万円 | 136,303百万円 | 5,706百万円(4.2%増) |
| 営業利益 | 8,371百万円 | 7,091百万円 | 1,280百万円(18.1%増) |
| 営業利益率 | 5.9% | 5.2% | 0.7pt |
| 経常利益 | 7,402百万円 | 6,820百万円 | 581百万円(8.5%増) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 4,396百万円 | 2,720百万円 | 1,676百万円(61.6%増) |
| 自己資本当期純利益率(ROE) | 5.7% | 3.8% | 1.8pt |
| 自己資本比率 | 39.2% | 37.0% | 2.2pt |

セグメント別の状況
セグメント別では、主力のパワートレイン事業(旧:自動車用エンジン軸受、売上高構成比52.5%)が乗用車向け需要の回復やトラック向け受注増、価格改定の進展等により増収増益となった。マリン・エネルギー事業(旧:非自動車用軸受)は新造船市況の堅調推移やデータセンター向け発電機需要の増加等により増収増益。ライフ事業(旧:自動車用エンジン以外軸受)は日本での価格適正化の進展等により+945百万円(+30.3%)の増益となった。フロンティア事業(旧:自動車用軸受以外部品)はアルミダイカスト製品・精密金属加工部品の受注減により減収となったが、輸送費削減等により営業損失幅は縮小した。その他事業は売上高が減少したものの、価格適正化の進展により営業損益は増益となった。
| セグメント | 売上高構成比 | 売上高増減 | 営業損益増減 |
|---|---|---|---|
| パワートレイン事業(旧:自動車用エンジン軸受) | 52.5% | 3,086百万円(4.3%増) | 521百万円(5.6%増) |
| マリン・エネルギー事業(旧:非自動車用軸受) | 13.8% | 1,902百万円(10.6%増) | 375百万円(10.1%増) |
| ライフ事業(旧:自動車用エンジン以外軸受) | 16.1% | 1,990百万円(9.4%増) | 945百万円(30.3%増) |
| フロンティア事業(旧:自動車用軸受以外部品) | 16.0% | △609百万円(2.6%減) | 606百万円(損失幅縮小) |
| その他 | 1.5% | △178百万円(7.4%減) | 50百万円(12.1%増) |
| セグメント間消去 | ー | △484百万円 | △1,219百万円 |
| 全体合計 | 100% | 5,706百万円(4.2%増) | 1,280百万円(18.1%増) |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、船舶・データセンター向け発電機需要の伸長等を背景に売上高1,450億円(前期比2.1%増)を見込む。営業利益は外部環境の不確実性が残るものの採算管理強化の継続により95億円(同13.5%増)、経常利益は90億円(同21.6%増)を予想する。親会社株主に帰属する当期純利益は5,000百万円(同13.7%増)を見込み、資料では営業利益・当期純利益がともに過去最高となる見通しが示されている。営業利益の増減要因としては、労務費増(人への投資含む)や経費増等により約27.5億円の減益要因が生じる一方、売上増加や労務費の価格転嫁、採算管理強化等により約38.7億円の増益効果を見込む。
| 項目 | 27/3期予想 | 26/3期実績 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 145,000百万円 | 142,009百万円 | 2,990百万円(2.1%増) |
| 営業利益 | 9,500百万円 | 8,371百万円 | 1,128百万円(13.5%増) |
| 営業利益率 | 6.6% | 5.9% | 0.7pt |
| 経常利益 | 9,000百万円 | 7,402百万円 | 1,597百万円(21.6%増) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 5,000百万円 | 4,396百万円 | 603百万円(13.7%増) |
| 自己資本当期純利益率(ROE、予想) | 6.5% | 5.7% | 0.8pt |

株主還元
2026年3月期の期末配当予想は、従来予想から3円増配の19円に修正し、年間配当は前期比13円増配の31円(配当性向33.1%)となる見込み。2027年3月期は年間配当36円(前期比5円増配、配当性向33.7%を見込む)を予定しており、中期経営計画に掲げる還元方針に沿って株主還元を実施するとしている。
| 期 | 中間 | 期末 | 年間 | 配当性向 | 利回り(期末株価ベース) |
|---|---|---|---|---|---|
| 23/3期 | 10円 | 2円 | 12円 | ー | 2.3% |
| 24/3期 | 2円 | 13円 | 15円 | 27.5% | 2.2% |
| 25/3期 | 7円 | 11円 | 18円 | 31.2% | 3.6% |
| 26/3期 | 12円 | 19円 | 31円 | 33.1% | 3.6% |
| 27/3期(予定) | 18円 | 18円 | 36円 | 33.7% | ー |

※本記事は大同メタル工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。