※本記事は曙ブレーキ工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
曙ブレーキ工業の2026年3月期は、売上高が1,601億円と前期比△16億円の減収となった一方、営業利益は56億円(前期比+24億円)、経常利益は48億円(同+71億円)、親会社株主に帰属する当期純利益は18億円(同+17億円)といずれも増益となった。合理化や経費削減、原材料・エネルギーコスト高騰の販売価格への転嫁が寄与した。2027年3月期は、北米拠点の1工場化や中国子会社の持分譲渡に伴う区分変更などにより売上高は1,409億円(前期比△192億円)に減少する見通しだが、営業利益は70億円(同+14億円)への増益を見込む。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は、為替影響が△13億円、受注増減などによる影響が△3億円あり、前期比△16億円の1,601億円となった。営業利益は、受注変動や労務費増加などの影響があったものの、合理化・経費削減や価格転嫁により前期比+24億円の56億円。経常利益は、前期に計上した為替差損(△19億円)が当期は為替差益(16億円)に転じたことや資金調達費用の減少(前期△17億円→当期△0億円)などにより、前期比+71億円の48億円となった。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に計上していた投資有価証券売却益(前期90億円→当期0億円)の反動があったものの、経常利益の増加や固定資産売却益の増加(前期1億円→当期6億円)などにより、前期比+17億円の18億円となった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 前年差 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,601億円 | 1,617億円 | △16億円 |
| 営業利益 | 56億円 | 31億円 | +24億円 |
| 経常利益 | 48億円 | △23億円 | +71億円 |
| 税金等調整前当期純利益 | 34億円 | 40億円 | △6億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 18億円 | 2億円 | +17億円 |

地域別の状況(2026年3月期 実績)
日本は、自動車事業が一部の完成車メーカーの販売鈍化に伴う生産量減少や高性能量販車の欧州への生産移管などにより減収となったが、補修品は国内外での販売好調により増収、産業機械・鉄道用製品も鉄道用製品の増加で増収となり、合理化・経費削減や価格転嫁により営業利益は増益。北米(米国・メキシコ)は、米国が一部車種の生産終了や受注減少・円高影響で減収、賃金上昇やエリザベスタウン工場閉鎖に向けた一時的な人員増加、関税影響などによりわずかに減益となった一方、メキシコは新型車向け製品の受注増加で増収・増益となり、北米全体では減収ながら営業利益は前期比で同水準となった。欧州は、一部車種のモデルチェンジによる生産終了や完成車メーカーの生産量減少に伴う大幅な受注減少により減収、合理化や価格転嫁を進めたが受注減少の影響が大きく減益となった。アジア(中国・タイ・インドネシア)は、中国が中国系完成車メーカー向け製品の新規立ち上げなどで増収、労務費削減や原材料の合理化により増益。タイは円安影響で増収、生産性向上などの合理化により増益。インドネシアは小型車用製品の受注減少や円高影響があったが二輪車用製品の受注増加で増収、新工場移転に伴う一時費用があったものの増益となり、アジア全体では増収・増益となった。
| 地域 | 売上高(2026年3月期) | 売上高(2025年3月期) | 営業利益(2026年3月期) | 営業利益(2025年3月期) |
|---|---|---|---|---|
| 日本 | 648億円 | 650億円 | 45億円 | 27億円 |
| 北米 | 493億円 | 498億円 | △32億円 | △32億円 |
| 欧州 | 92億円 | 127億円 | 1億円 | 3億円 |
| アジア(中国・タイ・インドネシア) | 452億円 | 437億円 | 40億円 | 31億円 |
| 連結消去 | △84億円 | △96億円 | 2億円 | 2億円 |
| 合計 | 1,601億円 | 1,617億円 | 56億円 | 31億円 |

通期業績予想(2027年3月期 見通し)
2027年3月期の売上高は1,409億円(前期比△192億円)を見込む。主因は受注減少△215億円で、うち米国の1工場化に伴う影響が△103億円、中国(広州)の連結子会社が持分譲渡により持分法適用会社へ区分変更されたことに伴う影響が△76億円含まれる。このほか価格変動影響が△7億円、為替影響は+30億円と増収要因となる見込み。営業利益は70億円(前期比+14億円)、経常利益は52億円(同+4億円)、税金等調整前当期純利益は50億円(同+16億円)、親会社株主に帰属する当期純利益は25億円(同+7億円)を見込む。
| 項目 | 2027年3月期(見通し) | 2026年3月期(実績) | 前年差 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,409億円 | 1,601億円 | △192億円 |
| 営業利益 | 70億円 | 56億円 | +14億円 |
| 経常利益 | 52億円 | 48億円 | +4億円 |
| 税金等調整前当期純利益 | 50億円 | 34億円 | +16億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 25億円 | 18億円 | +7億円 |

地域別業績予想(2027年3月期 見通し)
地域別では、日本の売上高は604億円(前期比△44億円)、営業利益は28億円(同△17億円)を見込む。北米は売上高406億円(同△87億円)、営業利益0億円(同+32億円)を見込む。欧州は売上高59億円(同△33億円)、営業利益2億円(同+1億円)を見込む。アジア(中国・タイ・インドネシア)は売上高414億円(同△38億円)、営業利益37億円(同△3億円)を見込む。合計では売上高1,409億円(同△192億円)、営業利益70億円(同+14億円)を見込む。
| 地域 | 売上高(2027年3月期見通し) | 売上高(2026年3月期実績) | 営業利益(2027年3月期見通し) | 営業利益(2026年3月期実績) |
|---|---|---|---|---|
| 日本 | 604億円 | 648億円 | 28億円 | 45億円 |
| 北米 | 406億円 | 493億円 | 0億円 | △32億円 |
| 欧州 | 59億円 | 92億円 | 2億円 | 1億円 |
| アジア(中国・タイ・インドネシア) | 414億円 | 452億円 | 37億円 | 40億円 |
| 連結消去 | △74億円 | △84億円 | 3億円 | 2億円 |
| 合計 | 1,409億円 | 1,601億円 | 70億円 | 56億円 |

株主還元
本資料には配当や自己株式取得など株主還元方針に関する記載はない。
トピック
当期は、法人税等調整額について、前期に欠損金の使用に伴う繰延税金資産の取崩(△12億円)があった反動で、当期は中期経営計画を踏まえた繰延税金資産の計上(11億円)を行った。2027年3月期の売上高減少見通しの主因は、米国拠点の1工場化(△103億円)と、中国(広州)の連結子会社の持分譲渡に伴う持分法適用会社への区分変更(△76億円)である。
※本記事は曙ブレーキ工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。