三菱自動車工業

三菱自動車工業 2026年3月期決算:営業利益755億円(前期比46%減)、2027年3月期は中東リスク考慮後900億円へ回復見通し

決算サマリー 2026.07.28
三菱自動車工業 2026年3月期決算:営業利益755億円(前期比46%減)、2027年3月期は中東リスク考慮後900億円へ回復見通し

※本記事は三菱自動車工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

三菱自動車工業の2026年3月期(FY2025)は、売上高28,965億円(前期比+4%)と増収となったものの、営業利益は755億円(同46%減、利益率2.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益は100億円(同76%減)と減益となった。2027年3月期(FY2026)は、中東情勢等のリスクを考慮したうえで、営業利益900億円、当期純利益250億円への回復を見込む。年間配当は2026年3月期・2027年3月期予想ともに1株10円。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高は28,965億円(前期27,882億円、+1,083億円、+4%)。営業利益は755億円(前期1,388億円、-633億円、-46%、利益率は5.0%→2.6%)。経常利益は789億円(前期986億円、-197億円、-20%)。親会社株主に帰属する当期純利益は100億円(前期410億円、-310億円、-76%)。小売販売台数は797千台(前期842千台、-45千台、-5%)。四半期別営業利益は1Q56億円(利益率0.9%)、2Q117億円(1.8%)、3Q143億円(2.0%)、4Q439億円(4.8%)と期を追うごとに改善した。

項目当期(FY2025)前期(FY2024)増減
売上高28,965億円27,882億円+1,083億円(+4%)
営業利益(利益率)755億円(2.6%)1,388億円(5.0%)-633億円(-2.4pp、-46%)
経常利益789億円986億円-197億円(-20%)
親会社株主に帰属する当期純利益100億円410億円-310億円(-76%)
1株当たり配当10円15円-5円
小売販売台数797千台842千台-45千台(-5%)

地域別の状況(2026年3月期 実績)

地域別営業利益では、北米が769億円→191億円(-578億円)と最大の減益要因となり、豪州・NZも252億円→-75億円(-327億円)と赤字転落。一方、日本は-74億円→178億円(+252億円)と黒字転換、アセアンも198億円→229億円(+31億円)、欧州は65億円→71億円(+6億円)、中南米・中東ア他は172億円→143億円(-29億円)、中国他は6億円→18億円(+12億円)。売上高は北米が7,342億円→6,617億円(-725億円)と減収した一方、欧州は1,271億円→2,120億円(+849億円)、アセアンは5,664億円→6,135億円(+471億円)、日本は6,316億円→6,594億円(+278億円)と増収。

地域売上高(当期)売上高(前期)営業利益(当期)営業利益(前期)
アセアン6,135億円5,664億円229億円198億円
豪州・NZ2,860億円3,211億円-75億円252億円
中南米・中東ア他4,528億円4,043億円143億円172億円
日本6,594億円6,316億円178億円-74億円
北米6,617億円7,342億円191億円769億円
欧州2,120億円1,271億円71億円65億円
中国他111億円35億円18億円6億円
合計28,965億円27,882億円755億円1,388億円
2025年度 地域別業績(売上高・営業利益)
出典:2025年度 決算報告 P.23

営業利益変動要因(前年度比)

米国関税の影響を除くベースの営業利益は1,229億円(前期比-159億円)。ここに米国関税支払額の影響-474億円が加わり、通期営業利益は755億円となった。為替影響は合計-374億円(内訳:米ドル-53億円[151円/153円]、ユーロ+31億円[176円/163円]、タイバーツ-238億円[4.65/4.37]、豪ドル-29億円[98円/100円]、フィリピンペソ-21億円[2.62/2.66]、その他-64億円)。

2027年3月期 業績見通し

2027年3月期は、中東リスクを考慮したうえで、売上高32,600億円(前期比+3,635億円、+13%)、営業利益900億円(同+145億円、+19%、利益率2.8%)、経常利益800億円(同+11億円、+1%)、親会社株主に帰属する当期純利益250億円(同+150億円、+150%)を見込む。小売販売台数は857千台(同+60千台、+8%)を計画。中東影響を除くベースの営業利益は1,200億円と見込み、中東影響を-300億円と想定して900億円としている。為替前提の影響は合計+300億円(内訳:米ドル+85億円[154円/151円]、ユーロ+17億円[183円/176円]、タイバーツ-310億円[4.97/4.65]、豪ドル+279億円[110円/98円]、フィリピンペソ+32億円[2.67/2.62]、その他+197億円)。なお、地域別の営業利益見通しは開示されていない。

項目FY2026見通しFY2025(実績)増減
売上高32,600億円28,965億円+3,635億円(+13%)
営業利益(利益率)900億円(2.8%)755億円(2.6%)+145億円(+0.2pp、+19%)
経常利益800億円789億円+11億円(+1%)
親会社株主に帰属する当期純利益250億円100億円+150億円(+150%)
1株当たり配当10円10円±0円
小売販売台数857千台797千台+60千台(+8%)
地域売上高見通し(FY2026)売上高(FY2025実績)増減
アセアン7,100億円6,135億円+965億円
豪州・NZ3,350億円2,860億円+490億円
中南米・中東ア他4,600億円4,528億円+72億円
日本7,650億円6,594億円+1,056億円
北米7,100億円6,617億円+483億円
欧州2,700億円2,120億円+580億円
中国他100億円111億円-11億円
合計32,600億円28,965億円+3,635億円
2026年度 業績見通し(前年度比)
出典:2025年度 決算報告 P.12

株主還元

1株当たり配当金は、2026年3月期実績が年間10円(中間5円・期末5円)。2027年3月期も年間10円(見通し、中間5円・期末5円予想)を計画している。

2026年度 株主還元見通し
出典:2025年度 決算報告 P.26

2026年度の取り組み

成長ドライバーの転換として、収益性の高い「アセアン戦略車」(XPANDER(ICE/HEV)、XFORCE(ICE/HEV)、DESTINATOR)の比率を高める方針。新型『デスティネーター』はインドネシア・ベトナム・フィリピンに投入し各市場で好調に推移しており、中南米・中東地域等への展開拡大を進める。『エクスフォース(ICE/HEV)』はタイ・ベトナム・インドネシア・メキシコ等で台数増に貢献、マレーシアでも販売開始し好調に推移。『デリカD:5』は2025年度販売台数が過去最高を記録、『デリカミニ』は最上級グレードの注文が堅調に推移している。地域別の重点施策として、アセアンでは新型車の通年効果・クロスカントリーSUV投入・HEVモデル展開、日本ではデリカシリーズ拡販と新型車立ち上げ、北米では類別拡充によるディーラー小売り強化、欧州ではアウトランダーPHEV・エクリプスクロス・グランディスの販売強化を掲げる。

※本記事は三菱自動車工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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