富山第一銀行

富山第一銀行、2026年3月期は最高益 年間配当84円に増配

決算サマリー 2026.08.13
富山第一銀行、2026年3月期は最高益 年間配当84円に増配

※本記事は富山第一銀行が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

富山第一銀行が発表した2026年3月期決算によると、連結経常収益は前期比1,717百万円増の24,544百万円、連結経常利益は同1,078百万円増の20,306百万円(前年度比5.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は同834百万円増の14,786百万円(前年度比6.0%増)となった。単体でも当期純利益は13,354百万円から15,055百万円(前年度比12.7%増)に伸び、連結・単体とも当期純利益は過去最高益を更新した。銀行の本業利益を示すコア業務純益(除く投資信託解約損益)は11,867百万円となり、4年連続で過去最高益を更新している。株主還元では年間配当を前期比2.5倍となる84円に増配する。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

連結決算では、貸出金利息や有価証券利息配当金の増加を主因に経常収益が伸長し、経常利益・当期純利益ともに増益となった。

項目2025年3月期2026年3月期増減
経常収益(百万円)22,82624,544+1,717
経常利益(百万円)19,22820,306+1,078
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)13,95114,786+834

単体業績(2026年3月期 実績)

単体決算では、経費を前年並みに抑えつつ貸出金利息・有価証券利息配当金が大幅に増加したことにより、コア業務純益(除く投資信託解約損益)は11,867百万円となり4年連続で過去最高益を更新した。コア業務純益の増加に加え、2026年3月期も多額の株式等売却益を計上したことで経常利益・当期純利益も増益となった。

項目2025年3月期2026年3月期増減
業務粗利益(百万円)21,38022,504+1,124
コア業務純益(除く投資信託解約損益)(百万円)10,06211,867+1,804
業務純益(百万円)9,63411,236+1,602
経常利益(百万円)18,95920,989+2,030
当期純利益(百万円)13,35415,055+1,701
2026年3月期 決算サマリー
出典:7184_富山第一銀行_2026年3月期_通期_説明資料.pdf P.5

貸出金・預金・有価証券の状況

貸出金残高(単体)は事業性・個人向け・地公体の各区分とも増加し、2026年3月末は10,597億円(前期末比+357億円)となった。事業性貸出は地元企業の旺盛な設備資金需要を取り込み着実に増加し、個人向けでは住宅ローンが増加基調を維持した。預金残高は定期性預金を中心に増加し14,298億円(同+511億円)、有価証券残高は5,330億円(同+653億円)となり、長期金利の上昇を受けてその他有価証券評価損益は898億円に拡大した。

区分2025年3月末2026年3月末増減
事業性(億円)6,8207,058+237
個人向け(億円)2,4622,532+70
地公体(億円)9561,006+49
貸出金残高合計(億円)10,23910,597+357
貸出金残高の推移
出典:7184_富山第一銀行_2026年3月期_通期_説明資料.pdf P.8

通期業績予想

2027年3月期は、金利上昇を捉えて資金利益の増加を見込む一方、将来の基幹系システム更新に向けた検討・準備や生成AI関連など成長投資分野への費用増加を見込み、最終利益は高水準ながら若干の減益を予想する。連結経常利益は18,000百万円(2026年3月期比△11.4%)、連結当期純利益は13,000百万円(同△12.1%)を見込む。単体でも経常利益18,000百万円(同△14.2%)、当期純利益13,000百万円(同△13.7%)を予想する。

項目2026年3月期実績2027年3月期予想前期比増減率
連結経常利益(百万円)20,30618,000△11.4%
連結当期純利益(百万円)14,78613,000△12.1%
単体経常利益(百万円)20,98918,000△14.2%
単体当期純利益(百万円)15,05513,000△13.7%
2027年3月期 業績予想
出典:7184_富山第一銀行_2026年3月期_通期_説明資料.pdf P.22

株主還元

株主還元方針は配当性向35%以上とし、着実な利益成長により1株当たり配当金の増加を目指す。2026年3月期の年間配当は84円(中間28円・期末56円)となり、前期の34円対比2.5倍の大幅増配とした。連結配当性向は35.2%。2027年3月期の配当は配当性向35%以上の方針に従い、年間75円(中間・期末とも37円50銭)を予定する。あわせて2026年5月13日から15日にかけて200万株・50億円規模の自己株式取得を実施したほか、自己株式1,309,700株の消却を2026年5月29日に予定し、将来の希薄化懸念の解消と流通株式比率の改善を図る。

配当実績と予想/自己株式の取得・消却
出典:7184_富山第一銀行_2026年3月期_通期_説明資料.pdf P.23

中期経営計画(長期ビジョン「ファーストバンクVISION10」2nd STAGE)

長期ビジョンの2nd STAGE(2026~2032年度)では、『財務の健全性』と『積極的な有価証券運用』を活かし、資本と収益を成長投資に投下することでコンサルティング機能を増強し、地域経済への更なる貢献と企業価値向上を目指す。2032年度までの計数目標(連結)は、資産規模2兆円、利益水準160億円以上、株主資本ROE10%(純資産ROE8%)、コアOHR60%未満、自己資本比率10%とし、2025年度実績(連結)は資産規模1.7兆円、利益水準150億円、株主資本ROE12.26%(純資産ROE8.57%)、コアOHR51.65%、自己資本比率12.30%であった。自己資本比率は単体11.96%・連結12.30%となり、バーゼルⅢ最終化を見据えた目標水準10%程度に向けた歩みは順調に進捗している。

※本記事は富山第一銀行が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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