九州フィナンシャルグループ

九州フィナンシャルグループ、2026年3月期は5期連続増収増益 当期純利益376億円で実質過去最高益

決算サマリー 2026.08.21
九州フィナンシャルグループ、2026年3月期は5期連続増収増益 当期純利益376億円で実質過去最高益

※本記事は九州フィナンシャルグループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

九州フィナンシャルグループの2026年3月期連結業績は、業務粗利益1,299億円、経常利益537億円、当期純利益376億円(前期比+73億円)となった。2021年度以来5期連続の増収増益で、実質過去最高益を更新した。ROEは株主資本ベースで5.4%、純資産ベースで5.1%に上昇。2027年3月期(2026年度)は当期純利益450億円、株主資本ROE6.0%を計画し、次期中期経営計画ではROE9.0%程度を目指す。あわせて配当性向は35%を目安へ引き上げ、2026年度に自己株式取得120億円の実施を決定した。

2026年3月期決算のサマリースライド
出典:九州フィナンシャルグループ 2026年3月期 決算説明資料 P.3
目次

連結業績(2026年3月期 実績)

経常収益は2,632億円(前期比+119億円)、業務粗利益は1,299億円(+223億円)となった。資金利益は貸出金利息の増加を主因に1,133億円(+96億円)、役務取引等利益は182億円(+8億円)。経費は861億円(+54億円、人件費+25億円・物件費+25億円)、コア業務純益は483億円(+81億円)となった。株式等関係損益は前期に多額の売却益を計上した反動で111億円(前期比▲51億円)。与信費用は47億円(+24億円)、経常利益は537億円(+107億円)、当期純利益は376億円(+73億円、前年度末比+24%)となった。増益要因として貸出利息・財務省貸出利息+207億円(貸出金利回り+0.20%、貸出金平残+2,649億円)、有価証券関連・その他+138億円(国債等損益+87億円ほか)があった一方、預金利息は▲158億円(預金利回り+0.15%)のマイナス要因となった。

項目当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)増減
経常収益2,632億円2,512億円+119億円
業務粗利益1,299億円1,076億円+223億円
資金利益1,133億円1,037億円+96億円
役務取引等利益182億円174億円+8億円
経費861億円806億円+54億円
コア業務純益483億円401億円+81億円
経常利益537億円429億円+107億円
当期純利益376億円303億円+73億円
与信費用47億円23億円+24億円
KFG連結・2行合算の損益状況を示すスライド
出典:九州フィナンシャルグループ 2026年3月期 決算説明資料 P.23

行別(肥後銀行・鹿児島銀行)の状況

傘下2行はいずれも増収増益となった。肥後銀行は業務粗利益595億円(前期比+104億円)、経常利益267億円(+45億円)、当期純利益188億円(+30億円)。鹿児島銀行は業務粗利益605億円(+119億円)、経常利益264億円(+69億円)、当期純利益185億円(+45億円)。両行とも資金利益の増加や役務取引等利益の伸長が業績を牽引した。

区分指標当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)
肥後銀行業務粗利益595億円491億円
肥後銀行経常利益267億円221億円
肥後銀行当期純利益188億円158億円
鹿児島銀行業務粗利益605億円485億円
鹿児島銀行経常利益264億円194億円
鹿児島銀行当期純利益185億円140億円

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期(2026年度)は、KFG連結で経常利益650億円(前期比+113億円)、当期純利益450億円(+74億円)を計画する。2行合算では経常利益645億円(肥後銀行315億円・鹿児島銀行330億円)、当期純利益445億円(肥後銀行220億円・鹿児島銀行225億円)、与信費用50億円(肥後銀行20億円・鹿児島銀行30億円)を見込む。金利シナリオは政策金利を年度末1.25%(年度半ばと年度末に各+0.25%利上げ)と想定しており、2026年度の連結当期純利益450億円は実質過去最高益となる見込み。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(予想)増減
KFG連結 経常利益537億円650億円+113億円
KFG連結 当期純利益376億円450億円+74億円
2行合算 経常利益531億円645億円+114億円
2行合算 当期純利益373億円445億円+72億円
2行合算 与信費用44億円50億円+6億円
2027年3月期の業績予想を示すスライド
出典:九州フィナンシャルグループ 2026年3月期 決算説明資料 P.34

株主還元

株主還元方針は、累進的配当を基本としつつ配当性向は35%を目安とし、自己株式の取得は機動的な実施により株主還元の充実を図るとしている。2027年3月期(2026年度)予想は、配当総額161億円(1株当たり配当金38円)に自己株式取得120億円(上限、取得期間2026/6/1~2027/3/31、取得株数上限1,200万株、2026/5/14適時開示)を合わせ、総還元性向62%を予想する。2026年3月期(2025年度)は自己株式を100億円取得した(取得期間2025/10/17~2026/3/12、取得株数9,399,900株、上限100億円)。なお2027年3月期より株主還元方針を変更するとしている。

年度配当総額1株当たり配当金自己株式取得
2024年度(2025年3月期)91億円21円30億円
2025年度(2026年3月期)124億円29円100億円
2026年度(2027年3月期予想)161億円38円120億円(上限)
株主還元方針・配当総額と自己株式取得の推移を示すスライド
出典:九州フィナンシャルグループ 2026年3月期 決算説明資料 P.21

中期経営計画・トピック

第4次グループ中期経営計画「躍進」(2024年4月~2027年3月)のもと、南九州3県GDPは16.9兆円となり2025年度計画(16.4兆円)を上回り、地域の持続的成長に貢献した。次期中計ではROE9.0%程度を目指し、2027年3月期にROE6.0%・当期純利益450億円を計画する。政策保有株式は2026年3月末で181億円・2.4%(簿価ベース、上場銘柄のみ・2行合算)まで縮減し、2027年3月末には2%台前半とする計画。経費面ではOHR(経費/業務粗利益)が2025年度実績66.2%から2026年度計画60.0%へ改善する見込みで、与信費用比率は0.05%の低位安定推移を維持する方針としている。

※本記事は九州フィナンシャルグループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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