※本記事は東京きらぼしフィナンシャルグループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
東京きらぼしフィナンシャルグループの2026年3月期決算は、経常利益604億円(前年同期比+45.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益423億円(同+35.0%)と増収増益になった。傘下のきらぼし銀行(単体)も経常利益565億円(同+40.5%)、当期純利益396億円(同+31.1%)と伸長した。1株当たり年間配当金は170円で5期連続の増配となる。なお、2026年3月期の当期純利益(FG連結・銀行単体とも)には、優先株式償還原資として計上した有価証券売却益等74億円(特殊要因)が含まれる。
連結業績(2026年3月期 実績)
東京きらぼしFG連結の経常利益は604億円(前年同期比+45.1%、416億円→604億円)、親会社株主に帰属する当期純利益は423億円(同+35.0%、313億円→423億円)となった。当初業績予想に対する進捗率は経常利益128.6%、当期純利益128.3%。
| 項目 | 2025年3月期(実績) | 2026年3月期(実績) | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 経常利益(東京きらぼしFG連結) | 416億円 | 604億円 | +45.1%(+188億円) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(東京きらぼしFG連結) | 313億円 | 423億円 | +35.0%(+109億円) |

きらぼし銀行(単体)の業績
きらぼし銀行単体のコア業務粗利益は1,034億円(前年同期比+85億円)、コア業務純益は463億円(同+64億円)となった。資金利益は貸出金利息の増加(+126億円)等により905億円(同+53億円)に伸長する一方、経費は571億円(同▲21億円)に増加した。与信関係費用は38億円(同▲9億円)。当初業績予想に対する進捗率は、コア業務粗利益108.8%、コア業務純益115.5%、経常利益134.3%、当期純利益136.4%。当期純利益(302億円→396億円)の増減要因は以下のとおり。
| 主要項目 | 前年同期比 | ポイント |
|---|---|---|
| 貸出金利息 | +126億円 | メイン化取引の推進、お客さまとのリレーション強化の取組みにより貸出金が増加、また、政策金利上昇の影響等により貸出金利回りも上昇 |
| 有価証券利息配当金 | +30億円 | ファンド収益の増加(+29億円)等 |
| その他資金利益(預金等利息+その他利息) | ▲103億円 | 金利上昇に伴う預金等利息の増加等 |
| 非金利収支(信託報酬+役務取引等利益+その他業務利益(国債等債券損益を除く)) | +31億円 | 円債及び外債のヘッジコストが減少したこと等 |
| 経費 | ▲21億円 | ベースアップ等による人件費の増加や事務委託費等物件費の増加等 |
| 与信関係費用 | ▲9億円 | 事業再生支援や予兆管理強化等により費用発生は全般的に抑制された一方、一部大口先の信用悪化等 |
| 債券・株式等関係損益 | +99億円 | 純投資及び政策保有株式の売却益の増加 |
| その他臨時損益・特別損益・法人税等合計 | ▲60億円 | 2025年3月期に計上した土地売却による特別利益33億円の剥落や法人税等の増加(▲39億円)など |
| 計(当期純利益 前年同期比) | +94億円 | 302億円→396億円 |

グループ会社利益・中期経営計画の進捗
グループ会社利益(きらぼし銀行を除く)は34.2億円(前年同期比+19.5億円)となり、年度計画30億円を超過した。デジタル事業の黒字化がプラスに寄与し、2027年3月期は4事業合計で66億円を計画する。中期経営計画の経営目標のうち、当期純利益・ROEは2026年3月期時点で中期経営計画目標を超過した。
| 経営目標(FG連結) | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(計画) |
|---|---|---|---|---|
| 当期純利益 | 256億円 | 313億円 | 423億円(前年同期比+109億円) | 400億円(前年同期比▲23億円) |
| 特殊要因を除く当期純利益 | 256億円 | 313億円 | 348億円(前年同期比+35億円) | 400億円(前年同期比+51億円) |
| グループ会社利益 | ▲3億円 | 14億円 | 34.2億円(前年同期比+19億円) | 66億円(前年同期比+32億円) |
| ROE | 7.4% | 8.5% | 10.6%(前年同期比+2.1%pt) | 9.1%(前年同期比▲1.4%pt) |
| コアOHR(きらぼし銀行単体) | 57.8% | 57.9% | 55.2%(前年同期比▲2.7%pt) | 55.0%(前年同期比▲0.1%pt) |
| 自己資本比率 | 8.2% | 8.7% | 9.5%(前年同期比+0.8%pt) | 8.3%(前年同期比▲1.1%pt) |
通期業績予想(2027年3月期 計画)
東京きらぼしFG連結の2027年3月期計画は、経常利益586億円(前年同期比▲18億円)、親会社株主に帰属する当期純利益400億円(同▲23億円)を見込む。特殊要因を除く当期純利益は400億円(同+51億円)で、実力値ベースでは増益基調が継続するとしている。きらぼし銀行単体の経常利益は497億円(同▲68億円)、当期純利益は339億円(同▲57億円)を計画する。2026年6月の政策金利引き上げ(+0.25%)を織り込んでいる。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(計画) | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 経常利益(東京きらぼしFG連結) | 604億円 | 586億円 | ▲18億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(東京きらぼしFG連結) | 423億円 | 400億円 | ▲23億円 |
| 特殊要因を除く当期純利益(東京きらぼしFG連結) | 348億円 | 400億円 | +51億円 |
| 経常利益(きらぼし銀行単体) | 565億円 | 497億円 | ▲68億円 |
| 当期純利益(きらぼし銀行単体) | 396億円 | 339億円 | ▲57億円 |
| 特殊要因を除く当期純利益(きらぼし銀行単体) | 322億円 | 339億円 | +16億円 |

株主還元・資本政策
1株当たり年間配当金は170円で、5期連続の増配(60円→170円)となった。株主還元方針は継続的かつ安定的な配当の実施を基本とし、本中期経営計画期間(2024~26年度)については優先株償還後も配当性向20%程度を目安とし、自己資本比率8.3%を確保するとしている。政策保有株式(簿価ベース)は2024~2025年度に45.9%削減し、本中期経営計画期間中の目標である簿価ベースで40%程度削減を1年前倒しで計画超過した。優先株式は2026年5月をもって、当社が発行する優先株式の全部の残高が消滅した(第1回第一種優先株式は普通株式へ転換・消却、第二種優先株式は前倒しで一括償還・消却)。また、2026年7月1日を効力発生日として1株につき8株の割合で株式分割を実施する。

※本記事は東京きらぼしフィナンシャルグループが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。