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WDBココ、2026年3月期は経常利益26.4%減の964百万円 2027年3月期は減収増益を見込む

決算サマリー 2026.08.13
WDBココ、2026年3月期は経常利益26.4%減の964百万円 2027年3月期は減収増益を見込む

※本記事はWDBココが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

WDBココは、医薬品・医療機器における安全性情報管理、市販後調査(PMS)、臨床研究を主軸とする市販後業務特化型CROである。2026年3月期は、追加案件や複数の新規顧客からの受託案件が稼働し売上に寄与したものの、主軸の安全性情報管理サービスの一部顧客において委託業務範囲の見直しや副作用情報の症例数の減少が発生し、売上高は4,815百万円(前期比9.6%減)となった。業務量の減少により稼働率が低下したことから、売上総利益は1,710百万円(同17.7%減)、経常利益は964百万円(同26.4%減)、当期純利益は679百万円(同25.6%減)と、いずれも前期を下回る減収減益決算となった。2027年3月期は副作用情報の症例数減少が前期から継続するため減収を見込む一方、運用効率化と業務プロセスの標準化・自動化を進めることで収益性を改善し、増益を見込んでいる。

目次

業績(2026年3月期 実績)

売上高は510百万円の減少となったが、これに対して売上原価は144百万円の減少にとどまり、業務量減少に伴う稼働率低下が売上総利益を圧迫した。一方で、時間外勤務の適正化や採用コストの抑制により費用は減少し、売上高減少幅に対して経常利益の減少幅を抑える方向に寄与した。結果として、売上総利益率は35.5%(前期比3.5pt減)、経常利益率は20.0%(同4.6pt減)、当期純利益率は14.1%(同3.0pt減)といずれも低下した。

項目当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)前年比
売上高4,815百万円5,326百万円△9.6%(△510百万円)
売上総利益1,710百万円2,076百万円△17.7%(△366百万円)
営業利益957百万円1,306百万円△26.7%(△348百万円)
経常利益964百万円1,309百万円△26.4%(△345百万円)
当期純利益679百万円912百万円△25.6%(△233百万円)
2025年3月期・2026年3月期実績と2027年3月期業績予想の売上高・売上総利益・経常利益・当期純利益サマリー
出典:WDBココ 2026年3月期 通期決算説明資料 P.3

売上高・利益の四半期推移

四半期(累計)ベースでは、2026年3月期はQ1累計から一貫して前年同期を下回って推移し、通期の売上高は前年同期比9.6%減の4,815百万円となった。もっとも、直近の第4四半期(2026年1〜3月期)は、売上高こそ1,182百万円(前年同期比11.9%減)と前年を下回ったものの、売上総利益は481百万円(同2.6%増)、営業利益は297百万円(同8.1%増)、経常利益は301百万円(同8.9%増)といずれも増益となり、時間外勤務の適正化や採用コスト抑制による費用減少を背景に、収益性が改善する動きがみられた。

2024年3月期〜2026年3月期の四半期累計ベース売上高の推移
出典:WDBココ 2026年3月期 通期決算説明資料 P.4

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期は、主軸業務の安全性情報管理サービスの一部顧客において副作用情報の症例数の減少が前期から継続するため、売上高4,655百万円(前年比3.3%減)と減収の見通しとしている。一方、業務の属人化を排除し、業務プロセスの標準化と自動化によって事業の構造化を推進することで品質の再現性と生産性を向上させるほか、従来のドキュメントサポートサービスの提供価値を再定義したうえで提案を実施し、新規受注の拡大を図る。これにより、営業利益960百万円(前年比0.3%増)、経常利益967百万円(同0.3%増)、当期純利益680百万円(同0.1%増)と、減収ながら増益を見込んでいる。

項目予想(2027年3月期)構成比前年比
売上高4,655百万円100.0%△3.3%
営業利益960百万円20.6%+0.3%
経常利益967百万円20.8%+0.3%
当期純利益680百万円14.6%+0.1%
2027年3月期業績予想(売上高・営業利益・経常利益・当期純利益)の金額・構成比・対前年増減
出典:WDBココ 2026年3月期 通期決算説明資料 P.12

株主還元(配当予想)

同社はこれまで、企業価値の向上のために成長投資に向けた内部留保の確保を重視しつつ、安定的な配当を行うことを重視してきた。企業価値の向上をより加速するため、株主への還元を継続的に強化するとしており、2027年3月期の年間配当金は100円00銭(前期比5円00銭増)を見込んでいる。年間配当金は2024年3月期の75円、2025年3月期の80円、2026年3月期の95円と増配を続けており、配当性向も2026年3月期は33.6%、2027年3月期予想は35.4%と上昇傾向にある。

決算期年間配当金配当性向
2020年3月期34円23.0%
2021年3月期35円21.5%
2022年3月期40円14.6%
2023年3月期41円13.2%
2024年3月期75円21.0%
2025年3月期80円21.1%
2026年3月期95円33.6%
2027年3月期(予想)100円35.4%
2020年3月期〜2027年3月期の年間配当金と配当性向の推移
出典:WDBココ 2026年3月期 通期決算説明資料 P.13

株主構成

WDBココは1984年8月設立、東京証券取引所グロース市場に上場(証券コード7079)しており、2026年3月末時点の従業員数は611名(臨時雇用者95名含む)。筆頭株主はWDBホールディングス株式会社で、持株比率は67.7%(1,627,200株)と過半を占める。2026年3月末時点の発行済株式数は2,405,000株、株主数は1,496名。

順位株主名所有株式数持株比率
1WDBホールディングス株式会社1,627,200株67.7%
2光通信KK投資事業有限責任組合96,300株4.0%
3谷口 晴彦60,000株2.5%
4五味 大輔34,000株1.4%
5株式会社日本カストディ銀行(信託口)29,200株1.2%

※本記事はWDBココが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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