※本記事は北陸電気工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
北陸電気工業の2026年3月期(2025年度)は、売上高431.3億円(前年比▲0.6億円、▲0.1%)とほぼ横ばいの一方、資材価格の高騰や品種構成の影響などにより営業利益は23.1億円(前年比▲2.9億円、▲11.1%)に減少した。経常利益は円安による為替益2.8億円を計上したことで27.4億円(前年比▲1.1億円、▲3.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は19.9億円(前年比▲2.1億円、▲9.5%)だった。次期2027年3月期は、モビリティ向けなどの需要拡大により増収を見込む一方、コスト増などから営業利益は18.0億円(前年比▲22.1%)と減益を予想している。
連結業績(当期実績)
2026年3月期の売上高は431.3億円(前年比▲0.6億円、▲0.1%)とほぼ横ばいだった。営業利益は資材価格高騰や品種構成の影響などにより23.1億円(前年比▲2.9億円、▲11.1%)に減少。経常利益は円安による為替益2.8億円を計上したことで27.4億円(前年比▲1.1億円、▲3.7%)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は19.9億円(前年比▲2.1億円、▲9.5%)だった。期末為替レートは1米ドル=159.88円(前期149.52円)。
| 項目 | 2024年度 | 2025年度 | 前年比増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 431.9億円 | 431.3億円 | ▲0.6億円(▲0.1%) |
| 営業利益 | 26.0億円 | 23.1億円 | ▲2.9億円(▲11.1%) |
| 営業利益率 | 6.0% | 5.4% | ― |
| 経常利益 | 28.5億円 | 27.4億円 | ▲1.1億円(▲3.7%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 21.9億円 | 19.9億円 | ▲2.1億円(▲9.5%) |

製品別・市場別売上高の状況
製品別では、モジュールはディスプレイパネル向けの減少により228.9億円(前年比▲5.5億円、▲2.4%)となった一方、電子部品デバイス(センサ等)はセンサおよびピエゾ製品の増加により65.9億円(前年比+4.6億円、+7.5%)と伸長した。電子部品デバイス(抵抗器等)は123.4億円で前年から横ばい。市場別では、モビリティがEV等の新市場・新顧客向けの増加により302.2億円(前年比+11.0億円、+3.8%)と全体をけん引した一方、産業機器は44.0億円(前年比▲5.5億円、▲11.2%)、家電機器は31.5億円(前年比▲2.3億円、▲6.9%)と減少した。
| 製品区分 | 2024年度実績 | 2025年度実績 | 前年比増減 |
|---|---|---|---|
| モジュール | 234.4億円 | 228.9億円 | ▲5.5億円(▲2.4%) |
| 電子部品デバイス(抵抗器等) | 123.4億円 | 123.4億円 | +0.0億円(+0.0%) |
| 電子部品デバイス(センサ等) | 61.3億円 | 65.9億円 | +4.6億円(+7.5%) |
| 金型・機械設備 | 7.0億円 | 7.7億円 | +0.7億円(+9.6%) |
| その他 | 5.7億円 | 5.4億円 | ▲0.4億円(▲6.5%) |
| 合計 | 431.9億円 | 431.3億円 | ▲0.6億円(▲0.1%) |

通期業績予想
2027年3月期の業績予想は、売上高470.0億円(前年比+38.7億円、+9.0%)と増収を見込む一方、資材価格高騰や品種構成の影響などにより営業利益は18.0億円(前年比▲5.1億円、▲22.1%)、経常利益は16.0億円(前年比▲11.4億円、▲41.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は12.0億円(前年比▲7.9億円、▲39.6%)といずれも減益を見込む。なお、中東情勢の影響は現時点で不透明な要素が多く、業績予想には未反映としている。期末為替レートは1米ドル=153.00円を前提とする。
| 項目 | 2025年度実績 | 2026年度予想 | 前年比増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 431.3億円 | 470.0億円 | +38.7億円(+9.0%) |
| 営業利益 | 23.1億円 | 18.0億円 | ▲5.1億円(▲22.1%) |
| 営業利益率 | 5.4% | 3.8% | ― |
| 経常利益 | 27.4億円 | 16.0億円 | ▲11.4億円(▲41.7%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 19.9億円 | 12.0億円 | ▲7.9億円(▲39.6%) |

株主還元
配当基準は純資産配当率(DOE)3%以上、配当性向35%目途とし、2つの基準をともに満たす方針。2025年度は期初予定の1株当たり90円から95円に増配した。2026年度は前期と同額の1株当たり95円(中間47.5円、期末47.5円)を予定しており、株主の皆様への利益還元の機会を充実させることを目的に中間配当を実施する。基本方針として株主還元を強化し、資本効率の向上を図るとしている。
| 項目 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度予想 |
|---|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金 | 90円 | 95円 | 95円 |
| 1株当たり当期純利益 | 270.78円 | 253.15円 | 152.96円 |
中期経営計画2027の進捗
中期経営計画2027では、成長軌道に舵を切る期間として成長分野へのビジネス拡大と経営基盤の強化を加速するとしている。2027年度(中計目標)は売上高480億円、営業利益34億円、営業利益率7.0%、ROE10.0%を目標とする。2025年度実績のROEは8.2%、2026年度予想は4.6%。基本方針として、①コア事業の進化(モビリティ市場向けビジネスの拡大、グローバル生産・販売体制の拡充と強化)、②新製品・新規事業の推進(成長市場および社会価値向上に向けた新製品・新規事業の推進、環境配慮型製品の拡大)、③経営基盤の更なる強化(サステナビリティ経営基盤の質向上、人的資本経営の推進、ガバナンス体制の強化)を掲げる。新製品・新規事業の売上比率は2025年度実績15%、2026年度予想17%、2027年度目標20%。環境配慮型製品の売上比率は2025年度実績35%、2026年度予想36%、2027年度予想38%(目標30%)。

※本記事は北陸電気工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。