遠藤照明

遠藤照明、2026年3月期は5期連続増収 営業利益16.5%増で88円配当

決算サマリー 2026.08.28
遠藤照明、2026年3月期は5期連続増収 営業利益16.5%増で88円配当

※本記事は遠藤照明が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

遠藤照明の2026年3月期は、次世代ソリューション照明販売が牽引し、連結売上高554億73百万円(前期比+3.2%)と5期連続で増収し、過去最高売上高を更新した。原価率の改善と販売管理費の抑制により、連結営業利益は57億42百万円(同+16.5%)と2桁成長を達成した。経常利益は59億35百万円(同+9.7%)。親会社株主に帰属する当期純利益は43億42百万円(同▲9.5%)となったが、資料は前年度に税効果会計により繰延税金資産を積み増した反動によるものとしている。株主還元は年間配当金88円(期首予想比4円増配、前期比38円増配)と5期連続の増配となった。

目次

連結業績(当期 実績)

売上高は26/3期通期計画557億円に対し554億73百万円(計画対比▲0.4%)、営業利益は計画53億円に対し57億42百万円(同+8.3%)と、いずれも計画を超過した。営業利益率は10.4%(前期比+1.2pt)。経常利益の増減要因は、売上増による増益+6億73百万円、原価率良化+5億87百万円、評価減製品の積極販売によるロスコスト減+3億57百万円に対し、販管費増▲9億85百万円、営業外費用増(為替差損の増加等)▲2億89百万円、為替の原価影響+1億80百万円で、差し引き前期比+5億24百万円となった。仕入為替レートはUSD150.79円(前期比2.11円高)。

項目2026年3月期実績2025年3月期実績前期比2026年3月期通期計画計画対比
売上高55,47353,735+3.2%55,700▲0.4%
営業利益5,7424,930+16.5%5,300+8.3%
営業利益率10.4%9.2%+1.2Pt9.5%+0.9Pt
経常利益5,9355,411+9.7%5,600+6.0%
親会社株主に帰属する当期純利益4,3424,799▲9.5%4,100+5.9%
EPS(円)294.00324.85▲9.2%277.47+5.9%
2026年3月期決算実績
出典:決算説明資料 P.6

セグメント別の状況

照明器具関連事業は、国内の戦略市場開拓が進み英国市況低迷による海外の低成長をカバーし、売上高489億62百万円(前期比+2.1%)、営業利益61億62百万円(同+16.6%)と増収増益。国内では次世代ソリューション照明(SmartLEDZ)の販売構成比が61.3%(前年+4.1pt)に伸長し、国内市場販売実績は292億56百万円(前年比+3.4%)となった。海外は欧州地域での販売減を広域アジア地域の成長でカバーし、海外市場販売実績は為替換算後の邦貨ベースで197億7百万円(前年同期比+0.1%)。環境関連事業は流通店舗の需要が4Q増加し、売上高112億85百万円(前期比+10.7%)、営業利益9億76百万円(同+1.7%)。インテリア家具事業は海外アウトドア家具の日本独占販売等に取り組むも、売上高11億60百万円(同▲16.8%)、営業利益25百万円(同▲67.9%)と減収減益となった。なお、セグメント別の売上高及び営業利益はセグメント間取引の消去前の情報である。

セグメント2026年3月期実績2025年3月期実績前期比2026年3月期通期計画計画対比
売上高合計61,40859,560+3.1%62,000▲1.0%
 照明器具関連事業48,96247,975+2.1%49,700▲1.5%
 環境関連事業11,28510,190+10.7%10,900+3.5%
 インテリア家具事業1,1601,394▲16.8%1,400▲17.1%
営業利益合計7,1656,322+13.3%
 照明器具関連事業6,1625,283+16.6%
 環境関連事業976960+1.7%
 インテリア家具事業2578▲67.9%
セグメント別 連結業績
出典:決算説明資料 P.9

通期業績予想

2027年3月期は、調光調色市場創出を加速すべくグループ全体でソリューション提案活動に注力し、連結売上高595億円(前期比+7.3%)、営業利益60億円(同+4.5%)、経常利益62億円(同+4.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益44億円(同+1.3%)を見込む。国内照明事業での価格改定と新製品投入、海外照明事業での市場ポジション獲得に向けた積極投資、環境事業での新規ソリューション提案強化、インテリア事業での既製品販売拡充により全事業での増収増益を見込む。仕入為替レートはUSD158.00円(前期比7.21円安)を前提とする。なお、この見通し表の2026年3月期実績値はセグメント間取引消去後(連結売上高と一致する基準)で示されている。

項目2027年3月期見通し2026年3月期実績増減率
売上高59,50055,473+7.3%
 照明器具関連事業46,80043,098+8.6%
  国内25,60023,391+9.4%
  海外21,20019,707+7.6%
 環境関連事業11,50011,215+2.5%
 インテリア家具事業1,2001,160+3.4%
営業利益6,0005,742+4.5%
営業利益率10.1%10.4%▲0.3Pt
経常利益6,2005,935+4.5%
親会社株主に帰属する当期純利益4,4004,342+1.3%
EPS(円)297.93294.00+1.3%
2027年3月期業績見通し
出典:決算説明資料 P.18

株主還元

株主還元方針は、安定的な配当の維持および適正な利益還元を基本方針とし、連結配当性向30%を目安とする。26/3期の年間配当金は、今中計期間から設定した新たな配当方針と業績の上振れにより期初予想から4円増配の88円(前年比38円増配、配当性向30%)とし、5期連続の増配となった。27/3期の年間配当金は、当期業績と配当方針(安定配当+配当性向30%)を踏まえ88円(中間40.0円、期末48.0円、配当性向30%)を予想している。

株主還元・1株当たり配当金の推移
出典:決算説明資料 P.20

中期経営計画の振り返り

中期経営計画初年度である26/3期は、期初計画に対し売上高は達成率99.6%、営業利益は達成率108.3%となり、ソリューション照明構成比上昇やコスト削減が奏功し営業利益は計画を大幅に超過した。27/3期は期初計画対比で売上高102%・営業利益101%の水準を見込み、28/3期は期初計画を据え置いている。2025年10月には株式会社アドバンテッジパートナーズ(AP社)と事業提携契約を締結し、高度な経営支援と資金調達の両面から外部パートナーを活用する方針。2025年11月には転換社債型新株予約権付社債(50億円)を発行し、成長投資(生産設備投資・DX関連投資・研究開発投資等)、人的資本投資、株主還元に充当するキャッシュアロケーションを更新した。

※本記事は遠藤照明が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Articles

株主優待

記事がありません。

個人投資家・企業様各位

目次