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ジオマテック、2026年3月期は増収増益 当期純利益は前期比77%増の638百万円

決算サマリー 2026.08.21
ジオマテック、2026年3月期は増収増益 当期純利益は前期比77%増の638百万円

※本記事はジオマテックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ジオマテックの2026年3月期(通期)決算は、売上高6,008百万円(前期比114%)、営業利益341百万円(同105%)、経常利益429百万円(同117%)、当期純利益638百万円(同177%)となり、増収増益となった。当期純利益の大幅な伸びには、繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討した結果として計上した法人税等調整額△186百万円(△は利益)も影響している。

目次

連結業績(当期実績)

売上高は前期比114%・計画比118%、加工高(売上高から基板材料費と外注加工費を差し引いた成膜分の売上)は前期比101%・計画比104%となった。売上総利益は1,462百万円、販売管理費は1,121百万円で、営業利益341百万円・経常利益429百万円・当期純利益638百万円・EBITDA520百万円といずれも前期を上回った。

項目当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)前期比計画比
売上高6,008百万円5,280百万円114%118%
加工高4,262百万円4,224百万円101%104%
売上総利益1,462百万円1,537百万円95%104%
販売管理費1,121百万円1,213百万円92%102%
営業利益341百万円323百万円105%114%
経常利益429百万円366百万円117%123%
当期純利益638百万円360百万円177%194%
EBITDA520百万円468百万円111%102%
項目当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)前期比計画比
研究開発費223百万円318百万円70%74%
設備投資額176百万円723百万円24%29%
減価償却費179百万円145百万円123%85%
1株当たり当期純利益(円)80.76円45.57円177%194%
2026年3月期決算概要(損益計算書 売上高・加工高・営業利益)のスライド
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.2

財政状態・キャッシュフロー

当期末の総資産は16,460百万円、負債合計6,416百万円、純資産合計10,043百万円、自己資本比率は61.0%(前期末比+5.3pt)、1株当たり純資産は1,269.69円となった。キャッシュ・フローは営業活動によるCFが1,256百万円、投資活動によるCFが31百万円、財務活動によるCFが△294百万円で、フリーキャッシュ・フローは1,288百万円、現金等の期末残高は4,029百万円となった。

項目当期末(2026年3月期)前期末(2025年3月期)増減
総資産16,460百万円16,358百万円102百万円
負債合計6,416百万円7,253百万円▲837百万円
純資産合計10,043百万円9,104百万円939百万円
自己資本比率61.0%55.7%5.3pt
1株当たり純資産(円)1,269.69円1,150.97円118.72円
営業活動によるCF1,256百万円478百万円778百万円
投資活動によるCF31百万円▲1,012百万円1,043百万円
財務活動によるCF▲294百万円▲132百万円▲162百万円
フリーキャッシュ・フロー1,288百万円▲534百万円1,822百万円
現金等の期末残高4,029百万円3,029百万円1,000百万円
2026年3月期決算概要(貸借対照表・キャッシュフロー概要)のスライド
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.3

品目別・最終製品別の状況

ディスプレイ分野は、車載向け液晶ディスプレイパネル用帯電防止膜の受注が低調に推移した一方、カバーパネル用反射防止・防汚膜の受注は第4四半期にかけて大きく増加した。半導体・電子部品分野は、半導体テストウエハー向けを中心に受注が安定的に推移し、監視カメラや産業用プリンターヘッド、次世代エネルギー向けなど用途拡大が期待される分野の受注も引き続き堅調に推移した。その他分野では、g.moth®やg.slip®などのナノ構造体製品の売上や各種テスト基板向けの受注が安定的に推移し、成膜加工関連部材の売上は大幅に増加した。なお、当期の装置販売ソリューション関連取引実績はなかった。

最終製品別・品目別の売上高推移のスライド
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.4

通期業績予想

2027年3月期の通期計画は、売上高5,800百万円(前期比▲3.5%)、営業利益350百万円(同+2.6%、営業利益率6.0%)、経常利益385百万円(同▲10.3%)、当期純利益355百万円(同▲44.4%)、加工高4,650百万円(同+9.1%)としている。上期(H1)計画は売上高2,850百万円・営業利益180百万円(営業利益率6.3%)、下期(H2)計画は売上高2,950百万円・営業利益170百万円(営業利益率5.8%)。研究開発費149百万円(前期比▲32.7%)、設備投資額700百万円(同+297.7%)、減価償却費300百万円(同+67.6%)を計画している。

項目通期計画H1計画H2計画前期比増減額前期比増減率2026年3月期実績
売上高5,800百万円2,850百万円2,950百万円▲208百万円▲3.5%6,008百万円
営業利益350百万円180百万円170百万円9百万円2.6%341百万円
営業利益率6.0%6.3%5.8%5.7%
経常利益385百万円198百万円187百万円▲44百万円▲10.3%429百万円
当期純利益355百万円183百万円172百万円▲283百万円▲44.4%638百万円
加工高4,650百万円2,150百万円2,500百万円388百万円9.1%4,262百万円
研究開発費149百万円▲73百万円▲32.7%223百万円
設備投資額700百万円524百万円297.7%176百万円
減価償却費300百万円121百万円67.6%179百万円
2027年3月期業績見通しのスライド
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.6

株主還元

本資料に配当・自己株式取得など株主還元に関する記載はない。

経営環境・対処すべき課題

当事業年度のわが国経済は、企業収益の改善や設備投資需要の底堅さ、インバウンド需要の回復を背景に緩やかな回復基調で推移した一方、地政学的リスクの長期化や年度後半の中東情勢の急速な緊迫化による資源価格上昇・物流停滞の懸念、米国通商政策の不確実性や物価上昇などから先行き不透明な状況が続いている。事業環境については、自動車市場での中国競争による減産影響から回復が見られディスプレイ関連製品は堅調に推移したほか、半導体市場も生成AI投資やデータセンター需要を背景に好調を維持した一方、電子部品では産業向けは堅調ながら民生向け需要は弱含みとなった。こうした中、同社は従来の「薄膜技術」に加え、顧客ニーズに応じた生産技術の強化と経営資源の最大活用による「薄膜技術+生産技術」を強みとした企業成長に取り組むとし、課題として①コア事業の強化(既存設備の有効活用、原価低減と価格戦略の見直しによる収益性・資産効率の改善)、②戦略事業・新規事業の強化(薄膜技術・生産技術を活かした事業拡大と収益性向上)、③人的資本の強化(教育制度・評価制度の整備、企業風土改革)、④経営基盤の強化(デジタル基盤の強化、財務基盤の安定と資本効率の向上、成長領域への戦略的投資)の4点を挙げている。

※本記事はジオマテックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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