※本記事はASTIが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ASTIの2026年3月期連結業績は、売上高62,400百万円(前期比4.6%減)、営業利益1,302百万円(同14.2%減)、経常利益1,326百万円(同16.3%減)の減収減益となった。中国拠点のワイヤーハーネス事業撤退に伴う固定資産の売却益605百万円と、中国事業の再編に伴う事業整理損854百万円を計上し、親会社株主に帰属する当期純利益は712百万円(同14.0%増)となった。年間配当金は80円と前期の110円から減配。2027年3月期は売上高58,000百万円(同7.1%減)、営業利益1,000百万円(同23.2%減)を見込む。
連結業績(2026年3月期 実績)
短信によると、米国通商政策に起因する世界経済の分断や中東情勢、中国経済の低迷、ベトナムにおける米国向け自動車部品の輸出減少、中国政府のレアアース輸出規制のインドへの影響など、同社を取り巻く環境は厳しい状況が続いた。円安の進行に伴う資材価格、生産価格の上昇も、そのすべてを転嫁することはできなかった。売上高は中国におけるワイヤーハーネス事業の撤退による販売減少で減収となり、営業利益は自社設計製品販売減に伴う付加価値の減少等により減益となった。親会社株主に帰属する当期純利益は、固定資産の売却益605百万円と、人員整理費用や一部固定資産の減損損失等による事業整理損854百万円を計上した結果、増益となった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 62,400百万円 | 65,441百万円 | 4.6%減 |
| 営業利益 | 1,302百万円 | 1,517百万円 | 14.2%減 |
| 経常利益 | 1,326百万円 | 1,584百万円 | 16.3%減 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 712百万円 | 624百万円 | 14.0%増 |
セグメント別の状況
車載電装品は売上高が前期に対して微増となったが、自社設計製品販売減に伴う付加価値の減少等により減益となった。民生産業機器は売上高が微減となったが、日本における通信用スイッチユニット等の販売増加により増益となった。ワイヤーハーネスは中国における事業撤退による販売減で減収となったが、日本における二輪・船外機用ワイヤーハーネスの販売増加及び中国事業撤退による損失減少により増益となった。その他は医療関連製品の販売拡大により増収となったが、経費増加等により営業損失となった。
財政状態
当期末の総資産は前期末の46,049百万円から45,010百万円となった。流動資産は原材料及び貯蔵品の減少が主な要因で減少し、固定資産は建設仮勘定の増加が主な要因で増加した。負債では短期借入金と長期借入金が減少した。純資産は前期末の24,583百万円から25,031百万円となり、利益剰余金の増加が主な要因としている。自己資本比率は55.5%(前期末53.3%)。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|
| 総資産 | 45,010百万円 | 46,049百万円 |
| 純資産 | 25,031百万円 | 24,583百万円 |
| 自己資本比率 | 55.5% | 53.3% |
| 1株当たり純資産 | 7,995.11円 | 7,852.00円 |
2027年3月期の業績予想
同社は中東情勢に伴う原油供給の不安定な状況による受注動向の不確実性、円安進行からくる原材料価格の高騰等により、経営環境は引き続き厳しい状況が続くと予想している。新中期経営計画(VISION2030)を掲げ、インド事業、EV関連各種電子部品、二輪車・船外機用ワイヤーハーネス、メディカル関係製品を重点事業とし、特に海外ではインドにおける売上の拡大を最重点事項として取り組む方針。2027年3月期の連結業績予想は、売上高58,000百万円(前期比7.1%減)、営業利益1,000百万円(同23.2%減)、経常利益1,000百万円(同24.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益700百万円(同1.8%減)。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|
| 売上高 | 58,000百万円 | 7.1%減 |
| 営業利益 | 1,000百万円 | 23.2%減 |
| 経常利益 | 1,000百万円 | 24.6%減 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 700百万円 | 1.8%減 |
株主還元
2026年3月期の年間配当金は1株当たり80円(期末のみ)で、前期の110円から減配となった。期末配当は未定から80円に変更したとしている。配当性向は35.1%。2027年3月期も年間80円(期末のみ)を予想しており、配当性向は35.7%となる見込み。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金 | 80円 | 80円 |
| 配当性向 | 35.1% | 35.7% |
本記事はASTIが公表した2026年3月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。
※本記事はASTIが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。