※本記事はAKIBAホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社AKIBAホールディングスは2026年3月期の連結業績を発表した。売上高は26,782百万円(前年同期比+46.6%)、営業利益は1,290百万円(同+80.2%)、経常利益は1,372百万円(同+107.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は883百万円(同+686.6%)となった。ROE(自己資本当期純利益率)は前年同期の3.2%から22.2%へ改善した(同+19.0pt)。資料は「売上高・各段階利益ともに過去最高を更新し飛躍的成長を達成」としている。
2026年3月期業績は、2026年2月13日に修正した業績予想(売上高25,500百万円、営業利益900百万円)を上回って着地した。メモリ製品の増収効果、HPC事業の堅調な拡大、不動産事業の案件計上が増益に寄与したほか、前期に計上した特別損失(319百万円)の一巡も当期純利益の大幅な改善につながった。全セグメントでの増収に加え、第4四半期には通信建設テック事業・不動産事業の大型案件の利益貢献も重なった。
連結業績(2026年3月期 実績)
| 項目 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 26,782百万円 | 18,272百万円 | +8,510百万円(+46.6%) |
| 売上総利益 | 4,698百万円 | 3,869百万円 | +829百万円(+21.4%) |
| 営業利益 | 1,290百万円 | 716百万円 | +574百万円(+80.2%) |
| 経常利益 | 1,372百万円 | 662百万円 | +710百万円(+107.3%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 883百万円 | 112百万円 | +770百万円(+686.6%) |
| 1株当たり当期純利益 | 96.14円 | 12.22円 | ― |
| ROE(自己資本当期純利益率)【参考】 | 22.2% | 3.2% | +19.0pt |
| 項目 | 2026年3月期業績予想(2/13修正) | 2026年3月期実績 | 予想比増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 25,500百万円 | 26,782百万円 | +5.0% |
| 営業利益 | 900百万円 | 1,290百万円 | +43.4% |
| 経常利益 | 800百万円 | 1,372百万円 | +71.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 530百万円 | 883百万円 | +66.6% |

事業セグメント別の状況
メモリ・PC関連デバイス・IoT事業は、AI需要と供給減を背景としたメモリ単価の継続的な上昇により大幅増収となったほか、価格適正化と滞留在庫の販売推進により利益率が改善し大幅増益となった(前期の営業利益は4百万円)。通信建設テック事業は、通信関連工事等で一定の完工数を確保するとともに、第4四半期に再生可能エネルギー関連の複数の大型案件が一部検収を迎え、業績を押し上げた(同事業内の再エネ関連は売上高765百万円、2026年3月末時点の受注残高877百万円・6案件)。HPC事業は、生成AI向け計算基盤への旺盛な需要を取り込み大型案件を受注し、部材遅延を戦略的な先行在庫確保で乗り越え大幅増益となった。その他の事業(旅館事業及び不動産事業)は、旅館事業の採算悪化があった一方、第4四半期の不動産事業の決済により減益を補完し、セグメント全体の収益規模は大きく拡大した。
| セグメント | 指標 | 当期(2026年3月期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| メモリ・PC関連デバイス・IoT事業 | 売上高 | 13,643百万円 | +82.7% |
| メモリ・PC関連デバイス・IoT事業 | 営業利益 | 321百万円 | 前年同期比 約79倍(前期実績4百万円) |
| 通信建設テック事業 | 売上高 | 7,790百万円 | +10.7% |
| 通信建設テック事業 | 営業利益 | 395百万円 | +20.4% |
| HPC事業 | 売上高 | 4,087百万円 | +15.7% |
| HPC事業 | 営業利益 | 414百万円 | +35.6% |
| その他の事業(旅館・不動産、全社費用等の調整額を含む) | 売上高 | 1,261百万円 | +439.8% |
| その他の事業(旅館・不動産、全社費用等の調整額を含む) | 営業利益 | 159百万円 | +103.4% |
| 区分 | 指標 | 当期(2026年3月期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| その他の事業(セグメント単体:旅館事業及び不動産事業) | 売上高 | 1,267百万円 | +351.9% |
| その他の事業(セグメント単体:旅館事業及び不動産事業) | 営業利益 | 141百万円 | 前年同期比 約16倍(前期実績8百万円) |
| 内、不動産事業 | 売上高 | 982百万円 | ― |
| 内、不動産事業 | 営業利益 | 155百万円 | ― |


2027年3月期の見通し
資料は、生成AI向けの先端投資が継続する一方、メモリ市場における主要メーカーの生産体制の変化に伴う需給逼迫状況や価格動向の見極めが必要であること、また地政学リスクに伴う各種コスト(仕入・輸送等)の変動や急激な為替変動など業績に影響を与える不確定要素が多数存在することを理由に、これらの影響を合理的に数値化し適切な予想数値を算出することは困難であるとして、2027年3月期の通期連結業績予想を「未定」としている。業績予想は合理的な算定が可能となった段階で速やかに公表するとしている。
2027年3月期の各事業の方針として、収益構造の質的転換と高収益化の実現(内製化・ストック化の推進)、成長市場・新規領域の開拓(生成AI需要や再生エネルギー関連への戦略的投資)、グループ連携によるシナジー最大化を掲げている。メモリ・PC関連デバイス・IoT事業はAI・サーバー向け製品の拡販とエッジAI展開・ストック化、通信建設テック事業は再エネ・データセンター等への新規参入とストック事業のシェア拡大、HPC事業は高収益セグメントへのターゲット絞り込み、その他の事業は「絆」ブランド強化や接客・サービス品質の向上、客室改装等の戦略的設備投資を進めるとしている。

※本記事はAKIBAホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。