東京コスモス電機

東京コスモス電機、2026年3月期は減収減益 TOB関連費用が純利益を圧迫も黒字確保

決算サマリー 2026.08.20
東京コスモス電機、2026年3月期は減収減益 TOB関連費用が純利益を圧迫も黒字確保

※本記事は東京コスモス電機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

東京コスモス電機の2026年3月期(通期)連結業績は、売上高9,601百万円、営業利益457百万円、経常利益460百万円、当期純利益28百万円となった。売上高・経常利益は計画を上回ったが、原材料費の高騰により営業利益は計画をやや下回った。前経営体制による多額のTOB関連費用(3.1億円)が当期純利益を圧迫したものの、黒字は確保した。前期(2025年3月期)との比較では、売上高・営業利益ともに減少している。

目次

連結業績(当期実績)

2026年3月期計画(2025年11月公表)との比較では、売上高は9,420百万円の計画に対し9,601百万円(+181百万円、+1.9%、需要の上振れ)、営業利益は480百万円の計画に対し457百万円(△23百万円、△4.8%、原材料費の高騰)、経常利益は430百万円の計画に対し460百万円(+30百万円、+7.0%)、当期純利益は50百万円の計画に対し28百万円(△22百万円、△44.0%、前経営体制によるTOB関連費用3.1億円が影響)となった。

項目2026年3月期計画2026年3月期実績計画比
売上高9,420百万円9,601百万円+181百万円(+1.9%)
営業利益480百万円457百万円△23百万円(△4.8%)
営業利益率5.1%4.8%
経常利益430百万円460百万円+30百万円(+7.0%)
経常利益率4.6%4.8%
当期純利益50百万円28百万円△22百万円(△44.0%)
当期純利益率0.5%0.3%

前期(2025年3月期)との比較では、売上高は105億円から96億円、営業利益は10.4億円から4.6億円、営業利益率は9.9%から4.8%へそれぞれ低下し、EBITDAも14.9億円から8.2億円へ減少した。ROAは9.7%から0.2%、ROEは9.4%から0.4%へ低下した。

項目2025年3月期実績2026年3月期実績
売上高105億円96億円
営業利益10.4億円4.6億円
営業利益率9.9%4.8%
EBITDA14.9億円8.2億円
ネットデット/EBITDAマイナス1.2倍マイナス2.1倍
ROA9.7%0.2%
ROE9.4%0.4%
東京コスモス電機 連結PL(2026年3月期 計画・実績)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.2

セグメント別の状況

2026年1月の事業本部制導入に伴い、事業実態を適切に反映すべくセグメント別集計方法を変更した(車載関連資産売却の計上区分見直し、研究開発費の直接計上、原価・販管費の正確な紐づけ等)。新方式に基づく前年同期比較では、可変抵抗器事業は売上高3,608百万円(前年同期3,959百万円、△351百万円、△8.8%)、セグメント利益751百万円(前年同期814百万円、△62百万円、△7.7%)、利益率20.8%となった。中国生産設備向け・国内無線機メーカー向け需要の減少が影響した。車載事業は売上高5,992百万円(前年同期6,546百万円、△553百万円、△8.4%)、セグメント利益422百万円(前年同期973百万円、△550百万円、△56.5%)、利益率7.0%となった。ヒータのエンド顧客の売上減少と原材料高騰が影響した。

セグメント指標2026年3月期2025年3月期(新方式)
可変抵抗器売上高3,608百万円3,959百万円
可変抵抗器セグメント利益751百万円814百万円
可変抵抗器利益率20.8%20.5%
車載売上高5,992百万円6,546百万円
車載セグメント利益422百万円973百万円
車載利益率7.0%14.8%
東京コスモス電機 セグメント別売上・利益の推移
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.9

2027年3月期の業績見通し

2027年3月期の連結業績予想は、ナフサショックを受けて見直しを行っており、公表は第1四半期終了後を予定している。ERP改修が完了し顧客・製品別原価を精緻に把握できるようになったことから、売価改定、調達価格の引下げ交渉、原材料価格のスライド制導入等を通じて収益性の確保を図る方針。

株主還元

株主還元の充実のため、自己株式216,078株(消却前発行済株式総数の13.7%相当)を2025年9月30日付で消却済み。配当方針は、ROEがDOE最低目標である3.5%を上回る期間において配当性向100%の配当実施を検討するとしている。2026年3月期は前経営体制によるTOB関連費用の影響で当期純利益が少なくなったことから、配当性向100%よりもDOE3.5%での配当額の方が大きくなり、DOE3.5%での配当を実施した。

東京コスモス電機 資本戦略・配当実績の推移
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.14

中期経営計画の進捗

新中期経営計画では、2031年3月期に売上高125億円、営業利益15億円(M&A含まず)を目標としており、この目標達成に変更はなく、実現に向けて順調に推移しているとしている。事業本部制導入(2026年1月)、監査等委員刷新(2026年2月)等のガバナンス強化施策に加え、ASEAN工場新設による生産キャパシティ拡大、継続的な自動化投資、M&Aを通じたEBITDA10~20億円以上の獲得を計画している。

東京コスモス電機 2031年のありたい姿(中期経営計画の主要指標)
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.7

※本記事は東京コスモス電機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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