テクノメディカ

テクノメディカ、2026年3月期は増収増益も特別損失計上で純利益は微増

決算サマリー 2026.08.28
テクノメディカ、2026年3月期は増収増益も特別損失計上で純利益は微増

※本記事はテクノメディカが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

株式会社テクノメディカは2026年3月期(2026年5月26日発表)の連結業績を公表した。売上高は112億円で過去最高を更新し、営業利益・経常利益も増益となった一方、採血管準備装置の一部機種の製造終了に伴う損失引当金を特別損失に計上したため、当期純利益の増益幅は限定的となった。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高は前期比13.4%増の11,236百万円、売上原価は5,993百万円(前期比20.4%増)、売上総利益は5,243百万円(前期比6.4%増)となった。粗利率は利ザヤの縮小と製品在庫評価損の計上により46.7%と前期比3.1pt低下した。販管費は研究開発費の減少により3,574百万円(前期比1.5%減)となり、営業利益は1,668百万円(前期比28.3%増、営業利益率14.8%)、経常利益は1,717百万円(前期比31.8%増)となった。特別損益は、採血管準備装置の一部機種の製造終了に伴う損失引当金193百万円の計上により△193百万円となり、当期純利益は1,070百万円(前期比6.6%増)にとどまった。

項目2026年3月期2025年3月期増減額増減率
売上高(百万円)11,2369,9051,33113.4%
売上原価(百万円)5,9934,9771,01620.4%
売上総利益(百万円)5,2434,9283156.4%
粗利率46.7%49.8%△3.1pt
販管費(百万円)3,5743,628△54△1.5%
営業利益(百万円)1,6681,30036828.3%
営業利益率14.8%13.1%+1.7pt
経常利益(百万円)1,7171,30341431.8%
特別損益(百万円)△19316△209
当期純利益(百万円)1,0701,004666.6%

品目別・地域別の販売動向

品目別では、採血管準備装置・システムが国内外とも大規模施設向けの売上が伸長し、4,892百万円(前期比1,256百万円増)と過去最高を更新した。消耗品等も堅調に推移し5,817百万円(前期比169百万円増)となった。一方、検体検査装置は528百万円(前期比94百万円減)と減少した。地域別では、海外売上高は1,434百万円(前期は1,362百万円)で品目すべてで伸長し過去最高となったが、国内売上高の伸びがより大きかったため海外売上高比率は12.8%と前期の13.8%から低下した。

品目2026年3月期(百万円)2025年3月期(百万円)増減額
採血管準備装置・システム4,8923,6361,256
検体検査装置528622△94
消耗品等5,8175,648169
区分2026年3月期(百万円)2025年3月期(百万円)
国内売上高9,8038,543
海外売上高1,4341,362
海外売上高比率12.8%13.8%
売上高・営業利益推移
出典:2026年3月期決算&2026中期経営計画 P.9
海外品目別売上推移・海外売上高比率
出典:2026年3月期決算&2026中期経営計画 P.12

通期業績予想

2027年3月期の業績見通しは、採血管準備装置・システムの更新需要の減少により減収減益を見込む。売上高は10,300百万円(前期比8.3%減)、営業利益は1,105百万円(前期比33.7%減、売上総利益の減少4億円と販管費の増加1.6億円が要因)、経常利益は1,105百万円(前期比35.7%減)、当期純利益は773百万円(前期比27.8%減)を見込む。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(予想)増減額増減率
売上高(百万円)11,23610,300△936△8.3%
売上総利益(百万円)5,2424,841△401△7.6%
粗利率46.7%47.0%0.3pt
販管費(百万円)3,5743,7361624.5%
営業利益(百万円)1,6681,105△563△33.7%
営業利益率14.8%10.7%△4.1pt
経常利益(百万円)1,7181,105△613△35.7%
特別損益(百万円)△192開示なし192
当期純利益(百万円)1,070773△297△27.8%
2027年3月期業績見通し損益計算書
出典:2026年3月期決算&2026中期経営計画 P.18

株主還元

配当方針を変更し、これまでの配当性向30%~40%を目安とする方針から、2026中計期間(2026年3月期~2028年3月期)は配当性向80%以上、総還元性向150%を目指す方針とした。2025年度(2026年3月期)の配当性向は80%(配当金額8.6億円)とする。財務活動によるキャッシュ・フローは自己株式の取得及び配当金の支払により前年比6.8億円減の△11.5億円となった。なお、特殊要因にかかる一時的な損失や利益計上により当期純利益が大きく変動する場合は、その影響を考慮し配当金額を決定するとしている。

株主還元(26中計方針)
出典:2026年3月期決算&2026中期経営計画 P.41

財政状態・キャッシュ・フロー

2026年3月末の資産合計は17,966百万円(前期末比28百万円増)、負債合計は3,556百万円(前期末比6百万円増)、純資産合計は14,410百万円(前期末比21百万円増)となった。純資産は当期純利益の増加(+1,070百万円)に対し、配当の支払(△471百万円)及び自己株式の取得(△568百万円)が相殺する形となった。現預金等の期末残高は8,976百万円(前期末比85百万円減)で、営業活動によるキャッシュ・フローは1,100百万円(前年比123百万円増)、財務活動によるキャッシュ・フローは自己株式の取得675百万円及び配当金の支払471百万円により△1,145百万円となった。

2026中期経営計画

2026中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)のKPIとして、売上高は2026年3月期103億円、2027年3月期106億円、2028年3月期112億円、営業利益は2026年3月期11.0億円、2027年3月期11.9億円、2028年3月期14.8億円、ROEは2026年3月期5.5%、2027年3月期6.1%、2028年3月期7.7%を計画値としている(いずれもM&Aを含まない計画値)。事業戦略として、国内では採血管準備装置・システムの新市場開拓や装置更新需要の獲得、海外では採血管準備装置市場の開拓や台湾市場での総合提案を進めるとしている。

※本記事はテクノメディカが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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