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HPCシステムズ、2026年6月期は増収増益 営業利益は過去最高を更新

決算サマリー 2026.08.28
HPCシステムズ、2026年6月期は増収増益 営業利益は過去最高を更新

※本記事はHPCシステムズが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

HPCシステムズ株式会社(証券コード6597)は2026年8月14日、2026年6月期(2025年7月~2026年6月)の通期連結決算を発表した。売上高は7,906百万円(前期比11.9%増、841百万円増)、営業利益は713百万円(前期比12.1%増、76百万円増)となり、増収増益を達成した。営業利益は過去最高となった。経常利益は685百万円(前期比6.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は455百万円(前期比7.5%増)だった。同社は中期経営計画「Vision2027」の最終年度である2027年6月期の業績計画を上方修正し、増収・大幅増益を見込んでいる。

目次

連結業績(2026年6月期 実績)

HPC事業・CTO事業とも堅調に推移し、全社売上高は前期比11.9%の増収となった。増収効果により売上総利益は増益を確保した一方、部材価格高騰の影響を受け、売上総利益率は前期比0.6ポイント低下し29.1%となった。売上総利益の増加分で人件費増加等による販管費の増加を吸収し、営業利益・経常利益・当期純利益の各段階で増益を達成した。

項目2026年6月期(当期)2025年6月期(前期)前期比増減額前期比増減率
売上高7,906百万円7,064百万円841百万円11.9%
売上総利益2,303百万円2,103百万円199百万円9.5%
販管費1,589百万円1,466百万円122百万円8.4%
営業利益713百万円636百万円76百万円12.1%
経常利益685百万円644百万円41百万円6.4%
親会社株主に帰属する当期純利益455百万円423百万円31百万円7.5%

セグメント別(HPC事業・CTO事業)の状況

HPC事業は、半導体・自動車・電機など幅広い製造業でCAES(計算機支援工学)需要が堅調に推移したほか、AI投資拡大を背景にDSS(データサイエンス・AI)分野も好調に推移し、売上高5,000百万円(前期比9.5%増)、セグメント利益467百万円(前期比1.7%増)の増収増益となった。CTO事業は、継続案件の拡大と新規案件の獲得により6期連続の増収となり、売上高2,905百万円(前期比16.4%増)、セグメント利益245百万円(前期比39.3%増)となった。部材価格急騰の逆風下でも、戦略的な在庫確保と機動的な価格改定によりセグメント利益は大幅に伸長した。

区分指標2026年6月期(当期)2025年6月期(前期)
HPC事業売上高5,000百万円4,568百万円
HPC事業セグメント利益467百万円459百万円
CTO事業売上高2,905百万円2,495百万円
CTO事業セグメント利益245百万円176百万円
連結損益計算書(通期)
出典:HPCシステムズ 2026年6月期決算補足説明資料 P.7
セグメント別売上高の推移
出典:HPCシステムズ 2026年6月期決算補足説明資料 P.11

通期業績予想(2027年6月期)

同社は中期経営計画「Vision2027」の最終年度にあたる2027年6月期の業績計画を上方修正した。上方修正後の計画は売上高104億円(当初計画86億円対比21%増)、営業利益10億円(当初計画9億円対比11%増)で、営業利益率10%以上、ROE二桁維持を目指す。株主資本配当率(DOE)は従来の4%目安から5~6%目安へ引き上げた。2027年6月期通期連結業績予想は、売上高10,400百万円(前期比31.5%増)、営業利益1,085百万円(前期比52.2%増)、経常利益893百万円(前期比30.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益620百万円(前期比36.1%増)、1株当たり当期純利益162円74銭、年間配当金36円00銭(前期比4円増配)としている。なお、セグメント別の2027年6月期業績予想は開示されていない。

項目2027年6月期(予想)2026年6月期(実績)前期比増減額前期比増減率
売上高10,400百万円7,906百万円2,493百万円31.5%
営業利益1,085百万円713百万円372百万円52.2%
経常利益893百万円685百万円207百万円30.3%
親会社株主に帰属する当期純利益620百万円455百万円164百万円36.1%
1株当たり当期純利益162円74銭119円57銭
年間配当金36円00銭32円00銭
2027年6月期通期連結業績予想
出典:HPCシステムズ 2026年6月期決算補足説明資料 P.63

株主還元

同社は、株主への利益還元を重要な経営課題と位置付ける一方、人財・研究開発・設備への成長投資及び財務健全性の維持とのバランスを図りながら企業価値の向上を目指す方針を掲げる。中期経営計画Vision2027における2027年6月期の業績計画の上方修正と堅調な業績推移を背景に、配当方針をDOE(株主資本配当率)4%を目安から5~6%を目安へ引き上げた。1株当たり年間配当金は2025年6月期28円00銭、2026年6月期32円00銭(予定)、2027年6月期36円00銭(予想、前期比4円増配)としている。自己株式取得についても、キャッシュ・フローや財務状況を総合的に勘案し、株価水準等に応じて機動的に実施するとしている。

項目2025年6月期(実績)2026年6月期(予定)2027年6月期(予想)
1株当たり年間配当金28円00銭32円00銭36円00銭
株主資本配当率(DOE)4.6%5.1%5~6%
自己資本利益率(ROE)16.7%18.2%23.3%
株主還元
出典:HPCシステムズ 2026年6月期決算補足説明資料 P.64

中期経営計画/トピック

中期経営計画「Vision2027」(2025年6月期~2027年6月期)は「収益力の改善と事業基盤の進化」を基本方針とし、事業戦略・事業シナジー戦略・テクノロジー戦略・グローバル戦略の4つの成長戦略を推進している。2026年6月期は、HPC事業・CTO事業とも増収増益を達成したほか、両事業の技術融合によるシナジーで独自の冷却技術を活かした大規模案件を獲得するなど、重点戦略が着実に進展した。同社は2026年6月期に「総合技術・AI知識研究所」を設立し、京都大学名誉教授の谷村吉隆氏を初代所長に迎え、AI・HPC向け技術開発やエラー耐性量子コンピューター技術の研究等を推進している。また、HPC事業の大口案件として138億円の受注を獲得し、計画通り部材入荷を経て顧客先への搬入・設置を開始したことも明らかにした。

※本記事はHPCシステムズが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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