神戸天然物化学

神戸天然物化学、2026年3月期は増収増益 経常利益10.7%増 2027年3月期は通期見通しの公表を見送り

決算サマリー 2026.08.28
神戸天然物化学、2026年3月期は増収増益 経常利益10.7%増 2027年3月期は通期見通しの公表を見送り

※本記事は神戸天然物化学が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

神戸天然物化学は2026年3月期の業績で、売上高9,093百万円(前期比+11.2%)、営業利益1,024百万円(+32.7%)、経常利益1,028百万円(+10.7%)、当期純利益766百万円(+3.9%)と増収増益になった。2026年2月13日公表の従来見通し(売上高8,800百万円・経常利益850百万円)に対しても超過達成した。医薬・バイオ分野の開発ステージが見通しを上回ったことが主因という。

目次

業績(2026年3月期 実績)

四半期ベースでは例年どおり4Q(第4四半期)偏重型の決算となり、4Qの調整後EBITDAマージンは8四半期ぶりの高水準を回復した。

項目2026年3月期2025年3月期前期比
売上高9,093百万円8,178百万円+11.2%
営業利益1,024百万円771百万円+32.7%
経常利益1,028百万円929百万円+10.7%
当期純利益766百万円737百万円+3.9%
調整後EBITDA1,951百万円1,761百万円+10.8%

事業別の状況

機能材料は医薬医療・半導体関連の需要拡大により業績が加速した。医薬は期首見通しを上回る需要を獲得し堅調に推移した。バイオはD棟稼働に加え複数の開発案件の計上が寄与し、四半期単独では過去最高を更新した。機能材料・バイオ分野の売上高は通期でも過去最高を更新したという。

事業2026年3月期2025年3月期前期比
機能材料3,056百万円3,002百万円+1.8%
医薬3,927百万円3,508百万円+11.9%
バイオ2,109百万円1,667百万円+26.5%
神戸天然物化学 2026年3月期 経営成績概要
出典:2026年3月期決算補足説明資料 P.5
神戸天然物化学 分野別動向
出典:2026年3月期決算補足説明資料 P.8

通期業績予想

当社は原油・ナフサ由来の化学品やメタノール等の溶剤で中東地域への依存度が高く、ホルムズ海峡の通行に制限がある中で2027年3月期の合理的な通期業績見通しの公表は困難だとして、比較的予想が可能な1Q(第1四半期)の見通しのみを開示した。通期見通しは合理的な算定が可能となった段階で速やかに開示するとしている。

項目2027年3月期1Q予想2026年3月期1Q実績前期比
売上高2,000百万円1,694百万円+18.0%
機能材料800百万円755百万円+5.8%
医薬550百万円730百万円△24.7%
バイオ650百万円208百万円+211.1%
営業利益95百万円△9百万円
経常利益90百万円△11百万円
当期純利益63百万円△11百万円
調整後EBITDA400百万円182百万円+119.8%

資料は前年比増益の主因について、前年同時期にあった一過性損失や稼働差損の影響の解消と説明している。一方、こうした特殊要因を除いた「実力ベース」の経常利益で比較すると実質減益の見通しであり、要因としてFP-4棟稼働に伴う減価償却費の増加、労務費増、中東問題に起因する製品構成差異の悪化を挙げている。

神戸天然物化学 2027年3月期決算見通し
出典:2026年3月期決算補足説明資料 P.16

株主還元

資料は2026年3月期の配当について、期末配当17円・年間配当33円を計画と記載している。2027年3月期については、上期(中間)配当を前年同額の16円とする一方、期末配当は中東情勢の状況を踏まえ計画の開示を見送るとしている。配当方針は「企業価値拡大に向けた投資余力を総合的に勘案し、業績状況に即した安定配当を継続実施」としている。

神戸天然物化学 株主還元
出典:2026年3月期決算補足説明資料 P.18

中期経営計画

2026年3月期は現行中期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)の初年度にあたる。資料は、中計初年度は増収増益となった一方、調整後EBITDAマージンやROEは横ばいで「スロースタートといった展開」になったと説明している。中計最終年度(2028年3月期)の目標は、売上高120億円(機能材料40億円、医薬50億円、バイオ30億円)、調整後EBITDAマージン30%、ROE10%であり、2025年3月期実績からの引き上げを目指すとしている。

指標2025年3月期実績2028年3月期目標(中計最終年度)
売上高81.7億円120億円
機能材料30億円40億円
医薬35億円50億円
バイオ16.6億円30億円
調整後EBITDAマージン21.5%30%
売上高当期純利益率9.0%14%
ROE5.5%10%

※本記事は神戸天然物化学が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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