※本記事はデンヨーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
デンヨーの2026年3月期(連結)は、売上高72,244百万円(前期比2.1%増)、営業利益7,757百万円(同4.9%増)、経常利益8,526百万円(同6.5%増)となった。アメリカ向け出荷の回復や一部製品の価格改定により増収増益となった一方、親会社株主に帰属する当期純利益は5,640百万円(同0.1%減)とほぼ横ばいだった。1株当たり年間配当金は前期の75.0円から100.0円に増配した。2027年3月期は売上高745億円を見込み、増収増益・増配を計画している。
連結業績(当期実績)
連結売上高は72,244百万円(前期比2.1%増)、営業利益は7,757百万円(同4.9%増)、経常利益は8,526百万円(同6.5%増)だった。営業利益の増減要因は、価格改定効果や製品ミックスの改善により1,131百万円の押し上げ要因があった一方、国内向け出荷台数の減少により448百万円、減価償却費等の固定費増加により312百万円(うち子会社の為替影響が32百万円)の押し下げ要因があった。売上総利益率は25.1%から24.8%に低下したが、売上高販管費比率が14.7%から14.1%に低下したことで、売上高営業利益率は10.4%から10.7%に上昇した。親会社株主に帰属する当期純利益は5,640百万円(同0.1%減)、ROEは7.5%から7.1%となった。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前期比増減率 |
|---|---|---|---|
| 連結売上高 | 70,753百万円 | 72,244百万円 | 2.1% |
| 営業利益 | 7,393百万円 | 7,757百万円 | 4.9% |
| 経常利益 | 8,002百万円 | 8,526百万円 | 6.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 5,647百万円 | 5,640百万円 | △0.1% |
| ROE | 7.5% | 7.1% | - |
| 1株当たり年間配当金 | 75.0円 | 100.0円 | - |
セグメント別(製品別)の状況
製品別では、発電機が59,527百万円(前期比1.7%増)、溶接機が4,897百万円(同5.4%増)、コンプレッサが726百万円(同19.6%減)、その他が7,093百万円(同6.4%増)だった。発電機は、国内でレンタル会社向け可搬形発電機の出荷が減少した一方、非常用発電機の出荷は堅調に推移し、海外はアメリカ市場向けが回復して大幅に増加した。溶接機は国内の小型ガソリン溶接機・TIG溶接機や海外の小型機を中心に出荷が増加した。コンプレッサは国内向けの出荷が減少した。その他は部品売上や非常用発電機のメンテナンス売上の増加が寄与した。地域別では、国内売上高が40,853百万円(同3.1%減)となった一方、海外売上高はアメリカ向けの回復を主因に31,390百万円(同9.8%増)となり、アメリカは22,475百万円(同16.2%増)と大きく伸長した。
| 製品 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前期比増減率 |
|---|---|---|---|
| 発電機 | 58,539百万円 | 59,527百万円 | 1.7% |
| 溶接機 | 4,645百万円 | 4,897百万円 | 5.4% |
| コンプレッサ | 903百万円 | 726百万円 | △19.6% |
| その他 | 6,666百万円 | 7,093百万円 | 6.4% |

通期業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、売上高745億円(前期比3.1%増)、営業利益80億円(同3.1%増)、経常利益87億円(同2.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益59億円(同4.6%増)としている。為替レートは150円/ドルを想定。売上高は国内の建設需要の底堅い推移とアメリカ市場の回復による海外の増加を見込む。売上総利益率は24.8%から25.0%への改善を見込み、一部製品の価格改定効果や減価償却費の減少が寄与するとしている。1株当たり年間配当金は100.0円から120.0円への増配を計画する。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) | 前期比増減率 |
|---|---|---|---|
| 連結売上高 | 72,244百万円 | 74,500百万円 | 3.1% |
| 営業利益 | 7,757百万円 | 8,000百万円 | 3.1% |
| 経常利益 | 8,526百万円 | 8,700百万円 | 2.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 5,640百万円 | 5,900百万円 | 4.6% |
| 1株当たり年間配当金 | 100.0円 | 120.0円 | - |

株主還元
デンヨーは、収益力の向上と財務体質の強化に努めながら、累進配当の継続と機動的な自己株式取得により、総還元性向40%を目安とした成果配分を実施する方針を掲げている。2026年3月期実績は年間配当額100円、自己株取得金額999百万円、総還元性向55.2%だった。2027年3月期は年間配当額120円、自己株取得金額1,000百万円、総還元性向59.0%を予定する。また、2026年5月14日には自己株式の取得を発表しており、取得株式数の上限は280,000株、取得価額総額の上限は1,000百万円、取得期間は2026年5月15日から2026年11月11日としている。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 年間配当額 | 100円 | 120円 |
| 自己株取得金額 | 999百万円 | 1,000百万円 |
| 総還元性向 | 55.2% | 59.0% |

中期経営計画/トピック
デンヨーは、2035年度長期ビジョンとして売上高1,000億円、経常利益120億円、ROE8%を掲げ、その達成に向けて中期経営計画「Denyo2026」のもとで中核分野(国内建設関連市場)・成長分野(国内定置形発電機市場・海外市場)・挑戦分野(グローバルサウス未開拓市場・新機軸製品)・組織能力の強化の4分野に取り組んでいる。中期経営計画の財務目標は売上高800億円、経常利益80億円(経常利益率10.0%)、ROE7.0%、総還元性向40%目安であり、非財務目標として脱炭素製品売上高30億円、SCOPE1・2排出量の50%削減(長期目標)、女性管理職比率15%(長期目標)を掲げている。新機軸製品では、水素を最大50%混合して発電できる水素混焼発電機の販売を開始しコマツ小山工場に初号機を納品したほか、水素のみを燃料とする水素専焼発電機や、3kVA・7kVAの燃料電池式可搬形発電装置、背負式バッテリ溶接機「WELZACK」などの開発を進めている。

※本記事はデンヨーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。