ダイコク電機

ダイコク電機、2026年3月期は減収減益 2027年3月期は営業利益53.5%減を予想

決算サマリー 2026.08.13
ダイコク電機、2026年3月期は減収減益 2027年3月期は営業利益53.5%減を予想

※本記事はダイコク電機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ダイコク電機は2026年3月期の連結決算で、売上高543億37百万円(前期比5.5%減)、営業利益96億73百万円(同21.0%減)、経常利益98億31百万円(同19.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益57億54百万円(同25.5%減)となり、減収減益で着地した。新紙幣発行に伴う改刷対応特需の終了が主因だが、スマート遊技機の普及に伴う設備投資需要やグループ会社開発タイトルの寄与により高水準の収益を維持した。2027年3月期は改刷特需の反動に加え研究開発費等の増加を見込み、営業利益・経常利益とも前期比5割超の減益を予想している。

目次

連結業績(当期 実績)

2026年3月期の連結売上高は543億37百万円(前期は574億92百万円)で前期比5.5%減。売上総利益は247億30百万円(同7.5%減)となった一方、販売費及び一般管理費は150億56百万円(同4.0%増)に増加し、営業利益は96億73百万円(同21.0%減)、経常利益は98億31百万円(同19.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は57億54百万円(同25.5%減)となった。なお、当連結会計年度より不動産賃貸に係る損益の表示方法を変更し、営業外損益から売上高及び売上原価に組み替えている(単位:百万円)。

項目当期(2026/3期)前期(2025/3期)増減率
売上高54,33757,492△5.5%
売上総利益24,73026,723△7.5%
販売費及び一般管理費15,05614,480+4.0%
営業利益9,67312,242△21.0%
経常利益9,83112,231△19.6%
親会社株主に帰属する当期純利益5,7547,727△25.5%
連結損益計算書
出典:ダイコク電機 2026年3月期 決算説明資料 P.6

セグメント別の状況

セグメント別に見ると、情報システム事業は改刷特需の反動などにより売上高457億68百万円(前期比12.2%減)、セグメント利益112億3百万円(同22.2%減)の減収減益となった。一方、アミューズメント事業はグループ会社DAXEL(株)が開発したスマートパチスロ「ようこそ実力至上主義の教室へ」や元気(株)の自社ゲームタイトル「首都高バトル」PS5版の販売が寄与し、売上高64億19百万円(同44.2%増)、セグメント利益11億18百万円(同213.9%増)と大幅な増収増益となった。その他事業は箱根ガラスの森美術館の寄与などにより売上高22億8百万円(同128.5%増)、セグメント利益13百万円で黒字化した(単位:百万円)。

セグメント指標当期前期
情報システム事業売上高45,76852,125
情報システム事業セグメント利益11,20314,405
アミューズメント事業売上高6,4194,452
アミューズメント事業セグメント利益1,118357
その他事業売上高2,208967
その他事業セグメント利益13△148
情報システム事業の売上高増減要因
出典:ダイコク電機 2026年3月期 決算説明資料 P.7

通期業績予想

2027年3月期の連結業績予想は、売上高480億円(前期比11.7%減)、売上総利益213億円(同13.9%減)、販売費及び一般管理費168億円(同11.6%増)、営業利益45億円(同53.5%減)、経常利益46億円(同53.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益31億円(同46.1%減)としている。スマート遊技機普及を背景とした設備投資需要は継続するものの普及率上昇のペースは緩やかになると見込むほか、新製品・新サービス開発や自社スマートパチスロ開発、DX関連強化に伴う研究開発費等の増加を織り込んでいる。研究開発費は14億円(同38.3%増)、減価償却費は19億円(同13.3%増)、設備投資は29億円(同7.3%増)を計画する。

項目予想(2027/3期)前期(2026/3期実績)
売上高48,00054,337
売上総利益21,30024,730
販売費及び一般管理費16,80015,056
営業利益4,5009,673
経常利益4,6009,831
親会社株主に帰属する当期純利益3,1005,754
2027年3月期 連結業績予想
出典:ダイコク電機 2026年3月期 決算説明資料 P.21

セグメント別の2027年3月期業績予想は、情報システム事業が売上高406億円(前期比11.3%減)・セグメント利益74億円(同33.9%減)、アミューズメント事業が売上高44億円(同31.5%減)・セグメント利益△2億円(前期は11億18百万円の利益)、その他事業が売上高30億円(同35.9%増)・セグメント利益2億円(同1,385.6%増)を見込む。パチンコホール市場では店舗数減少率に鈍化傾向が見られる中、情報システム事業は円谷フィールズホールディングスとの協業サービス「FAN+AD」の開始や「DK-SIS INFINITY」の提供開始を予定し、アミューズメント事業はスマートパチスロ第二弾の市場投入に向けた開発を進める。

株主還元

配当については、事業環境や収益の状況、配当性向等を総合的に勘案しつつ安定配当を行うことを基本方針とし、業績に応じた利益還元を実施する。2026年3月期は中間配当30円・期末配当70円の年間100円(連結配当性向25.3%)とし、2027年3月期は中間配当40円・期末配当60円の年間100円(同47.0%)を予定する。2026年3月期から2028年3月期については年間100円を下限配当金としている。

項目2026/3期(実績)2027/3期(予定)
中間配当30円40円
期末配当70円60円
年間配当100円100円
連結配当性向25.3%47.0%
配当の推移と方針
出典:ダイコク電機 2026年3月期 決算説明資料 P.23

中期経営計画/トピック

中期経営計画では「Make CX Amazing~未知の顧客体験を世界に~」を掲げ、既存事業(情報システム事業・アミューズメント事業)から創出したキャッシュを新規事業・M&Aに投資し、2030年度に新規事業ウェイト25%(2024年度は3.1%)を目指す方針を示している。新規事業・事業領域の拡大では、和クレープ専門店「たばねのし」を運営する株式会社SHUNRIをグループ化したほか、抹茶原料の安定供給と生産現場の課題解決を目的にChagri株式会社を設立し、抹茶を核とした新規事業を展開している。箱根ガラスの森美術館は30周年施策を推進した。情報システム事業では、DX・AI技術を活用した次世代プラットフォーム「AX(仮称)」の構築や、円谷フィールズホールディングスとの協業による新サービス「FAN+AD」の導入、「DK-SIS」を刷新したクラウド新サービス「DK-SIS INFINITY」の提供を開始した。アミューズメント事業では自社スマートパチスロ第二弾の開発を進めている。

※本記事はダイコク電機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Articles

株主優待

記事がありません。

個人投資家・企業様各位

目次