三井海洋開発

三井海洋開発、2025年12月期は増収増益 当期利益63%増の$360MM

決算サマリー 2026.08.20
三井海洋開発、2025年12月期は増収増益 当期利益63%増の$360MM

※本記事は三井海洋開発が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

三井海洋開発(MODEC)の2025年12月期(通期)決算は、売上収益$4,581MM(前年同期比+$395MM、+9%)、調整後EBITDA $440MM(同+$112MM、+34%)、親会社の所有者に帰属する当期利益$360MM(同+$140MM、+63%)となった。サービス・セグメント業績は堅調に推移し2期連続で過去最高益を更新。受注残高は$26.9Bと前年同期比+$4.9B(+22%)で過去最高水準に到達した。

目次

連結業績(当期実績)

EPCIおよびO&Mの両セグメントでの増益により、売上総利益(除くサービスフィー)は前年比+47%となる$506MMに拡大。事業利益合計は$722MM(前年比+$141MM)、税引前利益は$508MM(同+$201MM)、親会社の所有者に帰属する当期利益は$360MM(同+$140MM)となった。

項目2025年度2024年度増減
売上収益合計$4,581MM$4,186MM+$395MM
売上総利益(除くサービスフィー)$506MM$344MM+$162MM
Charter事業利益合計$216MM$237MM-$21MM
事業利益合計$722MM$581MM+$141MM
税引前利益$508MM$307MM+$201MM
親会社の所有者に帰属する当期利益$360MM$220MM+$140MM
損益計算書(2018年度〜2025年度)
出典:三井海洋開発 2025年12月期 決算説明会資料 P.16

セグメント別(事業別)の状況

EPCI事業は、既存案件(Raia、Uaru)の完工・建造後期進捗に伴う減収があったものの、新規受注の大型案件2件(Shell向けGato do Mato、ExxonMobil向けHammerhead)の建造が順調に進捗し、売上収益は前年比ほぼ横ばいの$2,892MMとなった。O&M事業は、西アフリカ(MV10)およびブラジル向けサービスが堅調に推移し、売上収益は$1,605MMと前年から大幅増加。Charter事業は稼働率をベースとした長期固定契約による安定収益を確保したが、資産改修工事費用やDecommission費用の影響で事業利益は前年から減少した。EPCI事業・O&M事業とも受注残高は2025年に大幅増加し、いずれも過去最高水準に到達(O&M契約の平均残存期間は14.2年)。

セグメント2025年度2024年度増減
EPCI$2,892MM$2,910MM-$18MM
O&M$1,605MM$1,177MM+$428MM
サービスフィー$51MM$48MM+$3MM
Others$31MM$50MM-$19MM
売上収益合計$4,581MM$4,186MM+$395MM
2025年度ハイライト 業績サマリー
出典:三井海洋開発 2025年12月期 決算説明会資料 P.5

収益性・財務体質

2025年度のAdj. EBITDA(一過性コスト調整後)は$440MMとなり過去最高を更新。EPCIおよびO&Mセグメントの収益増がCharter収益の減少と販管費増加を上回った。財務体質は健全で、Debt/Capitalizationは22%、Debt/Equityは29%、Debt/Adj. EBITDA倍率は1.0倍と低水準。大型EPCI案件の前受金を反映し、現預金残高は約$1.3billionと高水準で推移した。

EBITDA・主要財務指標
出典:三井海洋開発 2025年12月期 決算説明会資料 P.17

通期業績予想

2026年12月期の業績予想は、売上収益$4,600MM(2025年度実績比+$19MM)、営業利益$460MM(同+$23MM)、税引き前利益$500MM(同-$8MM)、親会社の所有者に帰属する当期利益$370MM(同+$10MM)、EPS US$5.41(同+US$0.14)、EBITDA $450MM(同+$10MM)。全セグメントで増益を見込み、要因としてEPCIはGato do Mato・Hammerhead案件の工事進捗、O&Mはフリート全体のパフォーマンスの安定向上、Charterは一過性費用を見込まない巡航速度での運営を挙げている。R&D、デジタル技術、新規事業など競争力強化と事業成長を見据えた投資にも資本を配分する方針。

項目2025年度実績2026年度予想
売上収益$4,581MM$4,600MM
営業利益$437MM$460MM
税引き前利益$508MM$500MM
親会社の所有者に帰属する当期利益$360MM$370MM
EPSUS$5.27US$5.41
EBITDA$440MM$450MM
2026年12月期業績予想/株主還元
出典:三井海洋開発 2025年12月期 決算説明会資料 P.21

株主還元

2025年度の配当は中間60円(実績)、期末80円(2026年3月開催予定の定時株主総会に付議予定)で、年間140円。2026年度の配当については1株当たり60円増額の200円(中間100円・期末100円、いずれも予定)を計画している。

区分2025年度2026年度予想
中間配当60円(実績)100円(予定)
期末配当80円(予定)100円(予定)
年間配当合計140円200円

トピック(新規受注・格付)

2025年度は大型EPCI案件を2件新規受注した。Shell社のGato do Matoプロジェクト向けFPSOについて、2025年3月にEPCI契約およびO&M契約(20年間)を受注。ExxonMobil社のHammerheadプロジェクト向けFPSOについては、2025年4月にLNTP契約を受領した後、2025年9月にEPCI契約およびO&M契約(10年間)を正式受注した。Equinor社向けFPSO「Bacalhau」は2025年10月に原油生産を開始し、O&Mサービスも開始した。信用格付では、Fitch Ratings社が2025年4月に格付を「BBB/Outlook Stable」に格上げしたほか、Moody’s社は2025年12月、MV24(SPC)発行の有担保社債に投資適格格付「Baa3」を初めて付与した。

※本記事は三井海洋開発が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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