※本記事はナブテスコが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ナブテスコの2025年12月期連結業績は、売上高3,079億円(前期比275億円増、10%増)、営業利益207億円(同78億円増、60%増、営業利益率6.7%)、税引前利益217億円(同79億円増、57%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益157億円(同56億円増、55%増)となり、通期計画(10/31時点、売上高3,007億円・営業利益208億円等)をおおむね上回った。同社は2025年7月31日公表の油圧機器事業の会社分割・株式譲渡に伴い、油圧機器事業をIFRS第5号に基づき2025年第3四半期より非継続事業に分類しており、売上高・営業利益・税引前利益は継続事業のみの数値、親会社の所有者に帰属する当期利益は継続事業と非継続事業の合計である。
連結業績(2025年12月期 実績)
資料によれば、TRSとCMPが好調に推移し概ね計画通りとなった一方、鉄道車両用機器の欧州子会社に係る関係会社整理損失(約13億円)と、舶用機器事業子会社Deep Sea社(ギリシャ、2023年7月買収)でののれん減損(約10億円)を計上した。
| 項目 | 2025年12月期(実績) | 2024年12月期(実績) | 前期比増減率 | 2025年12月期計画(10/31) | 計画比増減率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,079億円 | 2,805億円 | 10% | 3,007億円 | 2% |
| 営業利益 | 207億円 | 129億円 | 60% | 208億円 | -0% |
| 営業利益率 | 6.7% | 4.6% | +2.1pt | 6.9% | -0.2pt |
| 税引前利益 | 217億円 | 138億円 | 57% | 208億円 | 4% |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 157億円 | 101億円 | 55% | 149億円 | 5% |
| 基本的一株当たり当期利益(円) | 131.56 | 84.25 | 56% | 124.95 | 5% |
| ROIC | 4.4% | 3.0% | +1.4pt | 4.6% | -0.2pt |
| ROE | 5.8% | 3.8% | +2.0pt | – | – |

セグメント別業績(2025年12月期 実績)
セグメント別では、コンポーネントソリューション(CMP)が売上高793億円(前期比117億円増、17%増)・営業利益54億円(同28億円増、103%増、営業利益率6.8%)、トランスポートソリューション(TRS)が売上高1,005億円(同117億円増、13%増)・営業利益136億円(同11億円増、9%増、営業利益率13.5%)、アクセシビリティソリューション(ACB)が売上高1,107億円(同39億円増、4%増)・営業利益91億円(同1億円増、1%増、営業利益率8.2%)、マニュファクチャリングソリューション(MFR)が売上高174億円(同1億円増、1%増)・営業利益22億円(同12億円増、110%増、営業利益率12.6%)となった。本社又は消去は営業利益△96億円(前期△123億円)。
| セグメント | 指標 | 2025年12月期 | 2024年12月期 | 前期比増減率 |
|---|---|---|---|---|
| コンポーネントソリューション(CMP) | 売上高 | 793 | 676 | 17% |
| コンポーネントソリューション(CMP) | 営業利益 | 54 | 27 | 103% |
| トランスポートソリューション(TRS) | 売上高 | 1,005 | 887 | 13% |
| トランスポートソリューション(TRS) | 営業利益 | 136 | 125 | 9% |
| アクセシビリティソリューション(ACB) | 売上高 | 1,107 | 1,068 | 4% |
| アクセシビリティソリューション(ACB) | 営業利益 | 91 | 90 | 1% |
| マニュファクチャリングソリューション(MFR) | 売上高 | 174 | 173 | 1% |
| マニュファクチャリングソリューション(MFR) | 営業利益 | 22 | 10 | 110% |
| 本社又は消去 | 営業利益 | △96 | △123 | 22% |
| 連結合計 | 売上高 | 3,079 | 2,805 | 10% |
| 連結合計 | 営業利益 | 207 | 129 | 60% |

通期業績予想(2026年12月期)
2026年12月期の連結業績予想は、売上高3,270億円(前期比191億円増、6%増)、営業利益277億円(同70億円増、34%増、営業利益率8.5%)、税引前利益280億円(同63億円増、29%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益176億円(同19億円増、12%増)、基本的一株当たり当期利益150.19円(同18.63円増、14%増)、ROIC5.8%(同+1.4pt)、ROE6.5%(同+0.7pt)としている。セグメント別では、コンポーネントソリューション(CMP)が売上高886億円(前期比93億円増)・営業利益70億円(同16億円増、営業利益率7.9%)、トランスポートソリューション(TRS)が売上高1,076億円(同71億円増)・営業利益181億円(同45億円増、営業利益率16.8%)、アクセシビリティソリューション(ACB)が売上高1,108億円(同1億円増)・営業利益101億円(同10億円増、営業利益率9.1%)、マニュファクチャリングソリューション(MFR)が売上高200億円(同26億円増)・営業利益28億円(同6億円増、営業利益率14.0%)を見込む。
| 項目 | 2026年12月期予想 | 2025年12月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,270億円 | 3,079億円 | +191億円(+6%) |
| 営業利益 | 277億円 | 207億円 | +70億円(+34%) |
| 営業利益率 | 8.5% | 6.7% | +1.7pt |
| 税引前利益 | 280億円 | 217億円 | +63億円(+29%) |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 176億円 | 157億円 | +19億円(+12%) |
| 基本的一株当たり当期利益(円) | 150.19 | 131.56 | +18.63(+14%) |
| ROIC | 5.8% | 4.4% | +1.4pt |
| ROE | 6.5% | 5.8% | +0.7pt |

株主還元
株主還元方針は、DOE(連結純資産配当率)3.5%を目安とした安定配当および機動的な自社株買いとしている。1株当たり配当額は2022年78円、2023年80円、2024年80円、2025年(予定)80円と推移し、2026年(予定)は株主還元方針に基づき82円に増配する見込み。DOEは2025年(予定)3.5%、2026年(予定)3.6%としている。
| 年 | 1株当たり配当額(円) | DOE(%) |
|---|---|---|
| 2022年 | 78 | 3.8 |
| 2023年 | 80 | 3.8 |
| 2024年 | 80 | 3.6 |
| 2025年(予定) | 80 | 3.5 |
| 2026年(予定) | 82 | 3.6 |

中長期的な成長に向けて
同社は2027年に全社営業利益率10%以上の達成を目指す「Project 10」を掲げ、事業ポートフォリオの強化と収益性の改善に取り組んでいる。2025年は油圧機器事業の会社分割およびComer Industries S.p.A.への株式譲渡、鉄道車両用機器の欧州ドア子会社売却、設置工事込みの海外プラットホームドア事業からの撤退など、ポートフォリオのスリム化(選択)を実施した。2026年は新製品投入によるCMPの成長加速、航空機器の開発投資前倒しや製品ラインアップ拡張、舶用機器の生産能力増強・開発投資積み増しなど、既存ポートフォリオの強化(集中)に取り組むとしている。
※本記事はナブテスコが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。