※本記事はKLASSが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社KLASS(証券コード6233、東証スタンダード)は2025年9月期の決算を発表した。売上高は9,569百万円で前期比2.2%減と2期連続の減収となり、従来想定していた100億円台への到達は果たせなかった。一方、営業利益は267百万円と前期比2.3倍に増加した。会社は前年度のマイナス要因を除去するとともに、減収影響を利益率改善で吸収したとしている。もっとも、2025年5月15日時点の従来予想(売上高10,150百万円、営業利益355百万円)に対しては、売上高で581百万円、営業利益で87百万円、いずれも未達だった。
業績(2025年9月期 実績)
売上高は9,569百万円(前期9,781百万円、前期比▲212百万円・▲2.2%)。営業利益は267百万円(前期115百万円、+154百万円・2.3倍)で、営業利益率は2.8%(前期比+1.6pp)に改善した。EBITDAは454百万円(前期比+95百万円・+26.6%)、経常利益は250百万円(前期112百万円、2.2倍)、親会社株主に帰属する当期純利益は172百万円(前期76百万円、2.3倍)だった。
| 項目 | 2025年9月期実績 | 2024年9月期実績 | 前期比増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 9,569百万円 | 9,781百万円 | ▲212百万円(▲2.2%) |
| 営業利益 | 267百万円 | 115百万円 | +154百万円(2.3倍) |
| 営業利益率 | 2.8% | 1.2% | +1.6pp |
| EBITDA | 454百万円 | 359百万円 | +95百万円(+26.6%) |
| 経常利益 | 250百万円 | 112百万円 | +138百万円(2.2倍) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 172百万円 | 76百万円 | +96百万円(2.3倍) |
セグメント別の状況
事業はプロフェッショナル、コンシューマ、インダストリー、ニュー・インダストリーの4セグメントで構成される。会社は、業績を牽引してきたインダストリーが減収減益となった一方、プロフェッショナル、コンシューマ、ニュー・インダストリーの3セグメントはいずれも増収増益だったと説明している。コンシューマは5期ぶりの営業黒字を回復し、ニュー・インダストリーは営業利益率が11%に到達し事業取得後の最高益を更新した。なお、資料の注記によれば、ニュー・インダストリーセグメントの営業利益は単体決算の数値である。
| セグメント | 指標 | 2025年9月期 | 2024年9月期 |
|---|---|---|---|
| プロフェッショナル | 売上高 | 6,752百万円 | 6,692百万円 |
| プロフェッショナル | 営業利益 | ▲90百万円 | ▲184百万円 |
| コンシューマ | 売上高 | 745百万円 | 705百万円 |
| コンシューマ | 営業利益 | 20百万円 | ▲12百万円 |
| インダストリー | 売上高 | 1,227百万円 | 1,719百万円 |
| インダストリー | 営業利益 | 239百万円 | 284百万円 |
| ニュー・インダストリー | 売上高 | 844百万円 | 663百万円 |
| ニュー・インダストリー | 営業利益 | 97百万円 | 27百万円 |

通期業績見通し(2026年9月期)
2026年9月期は増収増益を想定し、売上高100億円超への到達に再挑戦する見通し。売上高は11,000百万円(前期比+1,431百万円・+15.0%)、営業利益は380百万円(同+112百万円・+42.3%)、想定営業利益率は3.5%(前期比+0.7pp)を見込む。セグメント別では、最大の増収幅を想定するプロフェッショナルが黒字転換する見通しのほか、コンシューマも2ケタ増収増益を想定。一方、インダストリーは3割増収を見込むも高採算案件の減少で増益貢献は限定的とし、ニュー・インダストリーは消耗品需要の一巡と先行投資負担により唯一の減益セグメントになる見通しとしている。
| 項目 | 2026年9月期見通し | 2025年9月期実績 | 前期比増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 11,000百万円 | 9,569百万円 | +1,431百万円(+15.0%) |
| プロフェッショナル | 7,600百万円 | 6,752百万円 | +848百万円(+12.6%) |
| コンシューマ | 950百万円 | 745百万円 | +204百万円(+27.4%) |
| インダストリー | 1,600百万円 | 1,227百万円 | +373百万円(+30.4%) |
| ニュー・インダストリー | 850百万円 | 844百万円 | +6百万円(+0.7%) |
| 営業利益 | 380百万円 | 267百万円 | +112百万円(+42.3%) |
| 営業利益率 | 3.5% | 2.8% | +0.7pp |
| 経常利益 | 370百万円 | 250百万円 | +119百万円(+47.6%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 235百万円 | 172百万円 | +62百万円(+36.0%) |


株主還元
株主還元方針は「安定配当の維持を基本としつつ、今後の事業展開等を勘案して配当を実施」。2025年9月期は10円配当を継続し、配当性向は31.1%。2026年9月期の配当も10円を予定している。
| 項目 | 2024年9月期 | 2025年9月期 | 2026年9月期予定 |
|---|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 10円 | 10円 | 10円 |
| 配当性向 | 70.7% | 31.1% | 開示なし |

財務状況
総資産は9,779百万円で前期末比345百万円減少し、2期連続の減少により100億円を割り込んだ。現預金や有利子負債などの縮小によりバランスシートのスリム化を継続しているとしている。自己資本比率は31.4%と3期連続で上昇し、4期ぶりに30%台を回復した。純有利子負債は2,557百万円(前期2,660百万円)に減少した。フリー・キャッシュ・フローは285百万円の黒字で、2024年9月期以降は運転資本もキャッシュイン状態を維持しているとしている。
中期経営計画・トピック
会社は資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた改革として、蓄積してきた無形の経営資源(主として顧客ネットワーク)に価値を付加し、利益率・総資産回転率の改善を通じたROE向上を図るとしている。ROEは2025年9月期に5.76%まで回復しており、2026年9月期には8%弱への上昇を目指すとし、直近ピークである2021年9月期の6.9%の更新を視野に入れている。中期目標「ビジョン80」では、2028年9月期に売上高150億円、営業利益10億円(営業利益率6.7%)を掲げており、セグメント別売上高目標はプロフェッショナル85億円、コンシューマ20億円、インダストリー35億円、ニュー・インダストリー10億円としている(いずれもビジョン80資料の表示に基づく億円単位)。会社は、売上面ではプロフェッショナル・コンシューマの両セグメントで成長に手応えを得た一方、営業利益面では目標との乖離がまだ大きいと認識しているとしている。
※本記事はKLASSが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。