※本記事は和井田製作所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
和井田製作所の2026年3月期は、切削工具関連研削盤の売上高が米国の関税措置への懸念による設備投資の先送りやイラン情勢悪化に伴う海上輸送の混乱等の影響を受けて大きく減少し、連結売上高は66億59百万円(前期比▲11.8%)、営業利益2億54百万円(同▲64.1%)、経常利益3億55百万円(同▲51.6%)、当期純利益2億75百万円(同▲36.6%)の減収減益決算となった。2027年3月期は売上高75億24百万円、営業利益4億28百万円、経常利益5億1百万円、当期純利益3億51百万円の増収増益を計画している。
連結業績(2026年3月期 実績)
工作機械業界は2025年度累計の受注総額が前年度比12.9%増の1兆7,046億円と外需を中心に堅調に推移した。当社では、金型関連研削盤の売上高が中国政府による補助金効果と新機種デジタルプロファイル研削盤SPG-XVの好評により前期比+1,255百万円の31億96百万円と大きく増加した一方、切削工具関連研削盤の売上高は前期比▲2,079百万円の23億61百万円と大きく減少した。結果、売上高は66億59百万円(前年同期比88.2%)、売上総利益は25億1百万円(同84.2%)で売上総利益率は37.6%(前期比▲1.7ポイント)、販売管理費は22億46百万円(同99.4%)、営業利益は2億54百万円(同35.9%)で営業利益率は3.8%(同▲5.6ポイント)となった。経常利益は3億55百万円(同48.4%)、当期純利益は2億75百万円(同63.4%)だった。期初計画(売上高75億66百万円、営業利益5億83百万円)に対しても、売上高は88.0%、営業利益は43.7%にとどまった。(単位:百万円)
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2025年3月期実績 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,659 | 7,554 | 88.2% |
| 売上総利益 | 2,501 | 2,968 | 84.2% |
| 販売管理費 | 2,246 | 2,259 | 99.4% |
| 営業利益 | 254 | 709 | 35.9% |
| 経常利益 | 355 | 734 | 48.4% |
| 当期純利益 | 275 | 435 | 63.4% |
品目別・地域別の状況
品目別売上高は、金型関連研削盤が31億96百万円(前期は19億41百万円)、切削工具関連研削盤が23億61百万円(前期は44億40百万円)、その他の機械(半導体関連研削盤等)が36百万円(前期は77百万円)、アフターサービスが10億64百万円(前期は10億94百万円)だった。地域別売上高は、日本国内が前期比▲338百万円の28億96百万円、中国が前期比+447百万円の18億1百万円、アジア地域(中国を除く)が前期比▲218百万円の10億68百万円、欧州等の地域が前期比▲783百万円の8億92百万円で、中国は大きく伸長した一方、日本国内・アジア地域・欧州等の地域は落ち込んだ。
| 区分 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|
| 金型関連研削盤 | 3,196 | 1,941 |
| 切削工具関連研削盤 | 2,361 | 4,440 |
| その他の機械(半導体関連研削盤等) | 36 | 77 |
| アフターサービス | 1,064 | 1,094 |
| 国内 | 2,896 | 3,234 |
| 中国 | 1,801 | 1,354 |
| アジア地域(中国を除く) | 1,068 | 1,286 |
| 欧米等 | 892 | 1,678 |


通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期の連結業績は、売上高75億24百万円(前期比+865百万円)、営業利益4億28百万円(同+174百万円)、経常利益5億1百万円(同+146百万円)、当期純利益3億51百万円(同+76百万円)の増収増益を計画している。品目別では、金型関連研削盤は中国からの強い引き合いが継続し前期比+47百万円の32億43百万円、切削工具関連研削盤は需要の回復を見込み前期比+825百万円の31億86百万円を計画している。地域別では、中国が前期比+504百万円の23億5百万円、日本国内は前期比▲388百万円の25億8百万円、アジア地域は横ばいの10億45百万円、欧州等の地域は需要の回復から前期比+771百万円の16億63百万円を計画している。
| 項目 | 2027年3月期見通し | 2026年3月期(実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 7,524 | 6,659 |
| 売上総利益 | 2,854 | 2,501 |
| 販売管理費 | 2,426 | 2,246 |
| 営業利益 | 428 | 254 |
| 経常利益 | 501 | 355 |
| 当期純利益 | 351 | 275 |

株主還元
2026年3月期の1株当たり配当金は年間34円、2027年3月期は年間38円(予定、中間18円・期末20円)を計画している。
中期経営計画/トピック
当社は2023年3月の東京証券取引所からの要請を踏まえ、2026年3月期決算発表後の決算説明において中長期ビジョン・資本政策を開示すべく進めてきたが、中東情勢に端を発した燃料油・石油製品の需給逼迫・価格高騰から現時点で合理的な中長期の業績予測を行うことが困難な状況にあるとして、開示を延期するとしている。合理的な業績予測が可能となり次第、速やかに開示する方針である。トピックスとしては、2026年4月に韓国で開催された展示会「SIMTOS2026」に新機種デジタルプロファイル研削盤SPG-XVを出展したほか、ダイヤモンドインサート刃先研削盤「DCG-G1」の初号機を販売した。

※本記事は和井田製作所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。