DMG森精機

DMG森精機、2025年12月期は減収減益 最終利益は保険金受領で3.1倍に

決算サマリー 2026.08.20
DMG森精機、2025年12月期は減収減益 最終利益は保険金受領で3.1倍に

※本記事はDMG森精機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

DMG森精機の2025年度(1-12月)決算は、連結受注が5,234億円(前年度比5.5%増)となった一方、売上収益は5,150億円(同4.8%減)、EBITDAは536億円(同28.8%減)、EBITは190億円(同56.6%減)と減収減益となった。もっとも、海外貿易保険金172億円の受領などにより、親会社所有者に帰属するEAT(当期利益)は240億円(前年度比3.1倍)となった。1株当たり配当金は105円(予定)を計画する。2026年度は連結受注5,400億円、売上収益5,350億円、EBITDA595億円、EBIT225億円を見込む増収増益予想としている。

目次

連結業績(2025年度 実績)

2025年度(1-12月)の連結受注は5,234億円で前年度比5.5%増となった。一方、売上収益は5,150億円(前年度比4.8%減)、EBITDAは536億円(同28.8%減、EBITDA率10.4%)、EBITは190億円(同56.6%減、EBIT率3.7%)と、いずれも前年度を下回った。継続事業からのEATは70億円(同69.8%減)にとどまったが、非継続事業からの損益として172億円の利益(海外貿易保険金受領)を計上した結果、親会社所有者に帰属するEATは240億円(前年度比3.1倍)となった。1株当たり配当金は105円(予定、前年度100円)を計画する。

項目2025年度2024年度増減
連結受注5,234億円4,960億円+5.5%
機械本体受注残2,400億円2,180億円
売上収益5,150億円5,409億円-4.8%
EBITDA536億円752億円-28.8%
EBITDA率10.4%13.9%
EBIT190億円437億円-56.6%
EBIT率3.7%8.1%
継続事業からのEAT70億円231億円-69.8%
EAT(親会社所有者帰属)240億円77億円3.1倍
1株当たり配当金105円(予定)100円

受注の区分別状況

連結受注5,234億円の内訳は、機械本体が3,676億円(前年度3,473億円)、MRO(メンテナンス・リペア・オーバーホール)・スペアパーツ・エンジニアリングが1,259億円(同1,242億円、前年度同水準)、グループ会社他エネルギー事業が299億円(同245億円)。2025年12月末の機械本体受注残は2,400億円(2024年12月末2,180億円)。第4四半期(10-12月)の連結受注額は1,415億円で前年同四半期比24%増、前四半期比6%増となった。

区分2025年度2024年度
機械本体3,676億円3,473億円
MRO、スペアパーツ、エンジニアリング1,259億円1,242億円
グループ会社他エネルギー事業299億円245億円
合計(連結受注)5,234億円4,960億円
2025年度(1-12月)決算概要の一覧表
出典:DMG森精機 2025年度(1-12月)決算説明資料 P.4
連結受注推移のグラフ
出典:DMG森精機 2025年度(1-12月)決算説明資料 P.10

通期業績予想(2026年度見通し)

2026年度は、連結受注5,400億円(前年度比3.2%増)、売上収益5,350億円(同3.9%増)を見込む。EBITDAは595億円(同11.0%増、EBITDA率11.1%)、EBITは225億円(同18.6%増、EBIT率4.2%)を計画。継続事業からのEATは105億円(同50.7%増)を見込む一方、2025年度に計上した非継続事業からの利益172億円のような一過性要因がなくなることから、親会社所有者に帰属するEATは105億円(前年度比56.3%減)となる見通し。1株当たり配当金は105円を計画する。

項目2026年度見通し2025年度実績増減
連結受注5,400億円5,234億円+3.2%
売上収益5,350億円5,150億円+3.9%
EBITDA595億円536億円+11.0%
EBITDA率11.1%10.4%
EBIT225億円190億円+18.6%
EBIT率4.2%3.7%
継続事業からのEAT105億円70億円+50.7%
EAT(親会社所有者帰属)105億円240億円-56.3%
1株当たり配当金105円105円(予定)
2026年度見通しの一覧表と売上構成
出典:DMG森精機 2025年度(1-12月)決算説明資料 P.12

株主還元

1株当たり配当金は、2023年度90円、2024年度100円、2025年度105円(予定)、2026年度105円(予想)と推移する計画。

決算期1株当たり配当金
2023年度90円
2024年度100円
2025年度(予定)105円
2026年度(予想)105円

事業環境

欧州のビジネス環境については、ユーロ圏は回復傾向にある一方、自動車分野は弱含みで、精密加工産業は安定化に向かうとしている。航空宇宙、半導体、一般加工、医療など技術主導型製造分野で需要が回復しており、DMG MORIは製造から自動化までをワンストップで提供するトータルソリューションプロバイダーとして、MX戦略により高精度加工産業での価値創出を後押しするとしている。受注は回復基調にあるEMEA、米州で好調であり、航空、宇宙、防衛、発電、エネルギー、船舶、データプロセス、半導体、通信関連向けの受注が牽引している。

2026年〜2027年度重点取組み事項

2026年〜2027年度の重点取組み事項として、売上成長では成長分野(防衛、データ関連、医療、エネルギー等)の顧客開拓・維持、MX(5軸加工機、複合加工機、自動化、ターンキー、AI商品)のさらなる進化、ライフサイクルDMQP(my DMG MORIを通じた拡販)、エンジニアリング売上の伸長、BXの投入を掲げる。コスト管理では生成AIを活用した生産性向上、間接業務効率化、MRO/AIエージェントの活用、製造プロセス改善・内製技術強化によるQCD最適化を推進する。財務面では棚卸資産の削減、前受金の回収等による運転資本の改善、キャッシュ・在庫・人員をグローバルで最適化できる仕組み・プロセスの導入を進める方針。

2026年〜2027年度重点取組み事項の一覧
出典:DMG森精機 2025年度(1-12月)決算説明資料 P.13

※本記事はDMG森精機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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