※本記事は岡部が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
岡部株式会社の2025年12月期連結業績は、売上高69,758百万円(前期比2.9%増)、営業利益4,762百万円(同13.5%増)、経常利益5,081百万円(同14.9%増)となった。親会社株主に帰属する当期純利益は3,285百万円で、前期の△874百万円の損失から黒字転換した。実績は期初予想に対して売上高96.2%、営業利益101.3%、経常利益105.9%、当期純利益105.3%の水準となった。2026年12月期は売上高72,500百万円(同3.9%増)、営業利益5,150百万円(同8.1%増)を見込む。
連結業績(2025年12月期 実績)
通期の連結業績は増収増益となった。営業利益率は6.8%で、前期の6.2%から0.6ポイント改善した。営業利益の増減要因は、売上高の増加により1,951百万円の増益効果があった一方、売上原価の増加により1,398百万円の減益要因があったが、販管費の減少も寄与し、全体で568百万円の増益となった。
| 項目 | 2024年12月期 | 2025年12月期 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 67,806 | 69,758 | 1,951 | 2.9% |
| 営業利益 | 4,194 | 4,762 | 568 | 13.5% |
| 営業利益率 | 6.2% | 6.8% | 0.6Pt | - |
| 経常利益 | 4,422 | 5,081 | 658 | 14.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | △874 | 3,285 | 4,159 | - |

セグメント別(事業別)の状況
建設関連製品事業のうち、仮設・型枠製品は鉄筋コンクリート造物件の着工床面積の減少や工事遅延の影響を受け、前期比8.7%減の6,441百万円となった。土木製商品は政府の国土強靭化政策を背景とした土砂災害防止関連製品の需要取込みなどにより同7.2%増の7,387百万円。構造機材製商品は鉄骨造向け柱脚製品「セレクトベース」改良版の販売開始や大型物件の需要獲得が奏功し同1.6%増の20,534百万円。建材商品(国内)は同5.4%減の10,412百万円。建材製商品(海外)は米国のインフラ関連の建設需要の取込みや新倉庫での即納体制強化が寄与し同12.2%増の18,302百万円となった。建設関連製品事業計は売上高63,079百万円(同2.6%増)、営業利益3,747百万円(同8.7%増)。多角化事業は顧客ニーズに応じた高付加価値製品の拡販に注力し、売上高6,679百万円(同5.7%増)、営業利益1,015百万円(同36.0%増)となった。
| 区分 | 売上高2024年12月期 | 売上高2025年12月期 | 売上高増減率 | 営業利益2024年12月期 | 営業利益2025年12月期 | 営業利益増減率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 仮設・型枠製品 | 7,057 | 6,441 | △8.7% | - | - | - |
| 土木製商品 | 6,892 | 7,387 | 7.2% | - | - | - |
| 構造機材製商品 | 20,207 | 20,534 | 1.6% | - | - | - |
| 建材商品 | 11,011 | 10,412 | △5.4% | - | - | - |
| 建材製商品(海外) | 16,318 | 18,302 | 12.2% | - | - | - |
| 建設関連製品事業計 | 61,485 | 63,079 | 2.6% | 3,448 | 3,747 | 8.7% |
| 多角化事業 | 6,321 | 6,679 | 5.7% | 746 | 1,015 | 36.0% |
| 合計 | 67,806 | 69,758 | 2.9% | 4,194 | 4,762 | 13.5% |

通期業績予想(2026年12月期)
2026年12月期の連結業績予想は、売上高72,500百万円(前期比3.9%増)、営業利益5,150百万円(同8.1%増)、営業利益率7.1%(同0.3ポイント改善)、経常利益5,300百万円(同4.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,700百万円(同12.6%増)、ROE6.0%(同0.6ポイント改善)を見込む。事業別では、建設関連製品事業計の売上高65,440百万円(同3.7%増)・営業利益4,348百万円(同16.0%増)、多角化事業の売上高7,060百万円(同5.7%増)・営業利益802百万円(同21.0%減)を計画している。上期・下期の内訳は、上期売上高34,100百万円・営業利益2,300百万円、下期売上高38,400百万円・営業利益2,850百万円としている。
| 項目 | 2025年12月期実績 | 2026年12月期予想 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 69,758 | 72,500 | 2,741 | 3.9% |
| 営業利益 | 4,762 | 5,150 | 387 | 8.1% |
| 営業利益率 | 6.8% | 7.1% | 0.3Pt | - |
| 経常利益 | 5,081 | 5,300 | 218 | 4.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 3,285 | 3,700 | 414 | 12.6% |
| ROE | 5.4% | 6.0% | 0.6Pt | - |

株主還元
株主還元方針は2025年2月に変更し、配当性向を従来の「30%以上を目安」から「40%以上を原則」に引き上げるとともに、株主資本配当率(DOE)3%以上を目安とすることとした。株価水準や機動的な資本政策等遂行の必要性、財務体質への影響等を考慮したうえで、特別配当の実施及び自己株式の取得を機動的に実行する方針も明確化した。特別配当は2024年度の5円から2025年度は10円(5円増配)とした。2025年度は自己株式705,300株(約6億円)を取得し、2,000,000株を消却した。2026年度は最大50億円の自己株式取得を計画しており、うち15億円は2月13日の決議に基づき市場内立会取引により実施予定である。

中期経営計画「OX-2026」の進捗
中期経営計画「OX-2026」は2026年度を最終年度とし、2024年度の不採算事業撤退による収益性改善効果の早期顕在化と米国建設関連製品事業の伸長を踏まえ、2026年度の営業利益目標を51.5億円へ1.5億円上方修正した。新工法「レベルアングルNS工法」は試行販売で2025年に売上1.5億円を達成し、2026年より全国展開する。鉄骨造向け柱脚製品「セレクトベース」は2025年5月の刷新以降採用が拡大しており、2026年売上約15億円を目指す。北米のOCMグループは新倉庫拡張(シカゴ)や新工場稼働(フィラデルフィア)により供給能力を強化し、インフラ需要の取り込みを進める。M&A基本方針は2025年に転換し、資本コストを上回る収益性の確保と投資回収の早期化を原則に、国内案件を中心としたシナジー重視の規律ある投資を推進する方針とした。
※本記事は岡部が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。