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LIXIL、2026年3月期は増収増益 事業利益385億円で予想を上回る

決算サマリー 2026.08.20
LIXIL、2026年3月期は増収増益 事業利益385億円で予想を上回る

※本記事はLIXILが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

LIXILの2026年3月期(2025年4月~2026年3月)連結業績は、売上収益が前年同期比60億円増の15,107億円、事業利益が同72億円増の385億円となり、期初計画(350億円)を上回って着地した。EBITDAは同71億円増の1,216億円、最終利益(親会社の所有者に帰属する利益)は同61億円増の81億円だった。2027年3月期は売上収益16,000億円、事業利益450億円、最終利益120億円を予想し、年間配当金は前期同額の90円を予想している。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

新築需要が前年比10%以上の顕著な減少となる中、リフォーム売上の伸長により全セグメントで前年比増益を達成した。売上総利益率は前年同期比1.0pt良化した一方、国内人件費の増加や為替影響による海外販管費の増加(前年同期比99億円増)を主因に販管費率は0.5pt悪化。事業利益率は前年同期比0.5pt良化した。その他収益費用は、当初想定していた構造改革に加え、米国における追加的リストラ費用や中国の景気悪化による固定資産減損、ITシステムの減損などの計上により期初計画比51億円悪化の-101億円、金融収益費用は為替差損の計上により同37億円悪化の-127億円となった。一方、連結子会社における法人税率変更により税金費用が期初計画比61億円減少したことで、最終利益は81億円(期初計画比+1億円)となり、業績予想並みに着地した。

項目26/3期期初計画26/3期実績差異
事業利益350億円385億円+35億円
その他収益費用-50億円-101億円-51億円
営業利益300億円284億円-16億円
金融収益費用-90億円-127億円-37億円
税引前利益210億円157億円-53億円
税金費用-130億円-69億円+61億円
当期利益80億円88億円+8億円
最終利益80億円81億円+1億円
2026年3月期 期初計画との差異
出典:2026年3月期 決算説明資料[IFRS] P.3

セグメント別の状況

2026年3月期1Qより、ウォーターテクノロジー事業(LWT)の「キッチン・洗面事業」とハウジングテクノロジー事業(LHT)の「インテリア事業」を統合した新セグメント「リビング事業(Living)」を発足した。事業利益は前年同期比でLWTが86億円増、LHTが7億円増、Livingが6億円増となり、全セグメントで前年比増益を達成した一方、連結調整/他は27億円減少した。LWTは日本・海外事業ともに増益で、日本はリフォーム売上の伸長、海外は欧州・IMEAにおける高付加価値商品へのシフトが寄与し、海外事業利益比率は前年同期比2.9pt増の48.0%となった。LHTは新築向け売上の減少影響を受けたが、リフォーム向け売上の伸長により増益を達成。Livingはリフォーム向け売上が堅調に推移し、増収増益となった。海外地域別では、欧州が水栓金具・フラッシングシステムの好調によるミックス改善で増益、インド・中東・アフリカ地域はサウジアラビアやインドを中心に全地域で増収となった一方、米国はリテール向け売上が回復するも市況低迷が続き減収、中国は不動産市況の低迷を受け減収となった。

地域26/3期売上収益(前年同期比)26/3期事業利益(前年同期比)事業利益率27/3期業績予想 売上(前年同期比)
アメリカ1,504億円(-4%)-75億円(-)1,700億円(+13%)
欧州1,766億円(+4%)215億円(+15%)12%1,900億円(+8%)
インド、中東、アフリカ地域721億円(+15%)50億円(+339%)7%810億円(+12%)
アジア太平洋地域444億円(0%)20億円(+11%)5%500億円(+13%)
中国375億円(-10%)-3億円(-)390億円(+4%)
LWT海外合計4,925億円(0%)218億円(+31%)4.4%5,500億円(+12%)
ウォーターテクノロジー事業(LWT)海外地域別売上収益
出典:2026年3月期 決算説明資料[IFRS] P.29

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期は、売上収益16,000億円(前年同期比+893億円)、事業利益450億円(同+65億円)、親会社の所有者に帰属する当期利益120億円(同+39億円)を計画する増収増益予想。EPSは41.75円(同+13.42円)、ROEは1.8%(同+0.5pt)、ROICは2.0%(同+0.5pt)を見込む。なお、中東情勢による影響は合理的な織り込みが困難であることから、この計画値には含めていない。国内は新築着工数の弱含みが続く一方、リフォーム向け販売の推進により新築需要減をカバーする見込み。米国は構造改革を通じた販管費削減や販売体制再編の効果発現を見込む一方、住宅市場の回復への不透明感が継続。欧州はペントアップデマンドが徐々に発現するも住宅市場の本格回復は後ろ倒しとなる見通しとしている。

項目26/3期実績27/3期業績予想増減
売上収益15,107億円16,000億円+893億円
事業利益385億円450億円+65億円
営業利益284億円375億円+91億円
税引前利益157億円250億円+93億円
税金費用-69億円-130億円-61億円
親会社の所有者に帰属する当期利益81億円120億円+39億円
EPS28.33円41.75円+13.42円
ROE1.3%1.8%+0.5pt
ROA0.4%0.6%+0.2pt
ROIC1.5%2.0%+0.5pt
EBITDA1,216億円1,264億円+48億円
調整後EBITDA984億円1,033億円+49億円
Net debt/EBITDA4.4x4.3x-0.1
配当(円/株)90円90円
2027年3月期 業績予想(全社)
出典:2026年3月期 決算説明資料[IFRS] P.15

設備投資・株主還元

キャピタルアロケーションの考え方として、競争力強化を目的とした設備投資(新商品開発、合理化、IT投資等)等の成長投資を継続する一方、株主還元は長期にわたり安定した配当を実施することを基本とし、中期的なEBITDAの水準に基づき年間配当金額を決定する方針。自己株式の取得は余剰資金の有無により機動的に検討する。2027年3月期の1株当たり配当金は、前期同額の年間90円を予想しており、これは通期業績予想に基づき算出した調整後EBITDAの25%に相当する。方針に変更はない。

項目25/3期実績26/3期実績27/3期予想
資本的支出636億円609億円705億円
減価償却費832億円831億円814億円
研究開発費253億円251億円266億円
キャピタルアロケーション
出典:2026年3月期 決算説明資料[IFRS] P.22

中期経営計画・トピック

経営の基本的方向性「LIXIL Playbook」のもと、事業利益率について中期目標7.5%、長期目標10%を、ROICについて長期目標10%を掲げている。2027年3月期の業績予想ではROICを2.0%(前期比+0.5pt)と見込む。

事業・ESG関連では、環境省主催「第7回ESGファイナンス・アワード・ジャパン」において、環境サステナブル企業部門のサーキュラーエコノミー賞を初受賞した。また環境省主催「プラスマ・アワード2026」の「作る部門」では、循環型素材「revia(レビア)」が最高位の金賞を受賞した。インパクト戦略では、累計1億300万人の衛生環境を改善する2025年までの目標を達成し、新たに2031年3月期までに追加で1億人の衛生環境改善を目指す方針を掲げている。

※本記事はLIXILが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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