※本記事はアルインコが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
アルインコは2026年3月期、売上高62,632百万円(前期比+1.7%)で2期連続の過去最高を更新した。営業利益は2,212百万円(同+0.8%)、経常利益は2,777百万円(同+3.7%)で増益となったが、親会社株主に帰属する当期純利益は前期に計上した子会社清算益1.9億円や受取和解金1.4億円が無かったことから1,753百万円(同△10.5%)となった。2027年3月期は売上高65,200百万円、経常利益3,200百万円を計画し、増収増益を見込む。
連結業績(当期 実績)
各セグメントが堅調に推移し売上高は前期比1.7%増となった。営業利益は円安進展による海外調達コスト上昇があったものの売上高増加により前期比0.8%増、経常利益は外貨建て資産の評価による為替差益により同3.7%増となった。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期の特別利益(子会社清算益1.9億円、受取和解金1.4億円)の反動により前期比10.5%減となった。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2025年3月期実績 | 前期比増減額(増減率) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 62,632百万円(売上比100.0%) | 61,601百万円(売上比100.0%) | +1,030百万円(+1.7%) |
| 営業利益 | 2,212百万円(売上比3.5%) | 2,196百万円(売上比3.6%) | +16百万円(+0.8%) |
| 経常利益 | 2,777百万円(売上比4.4%) | 2,678百万円(売上比4.3%) | +98百万円(+3.7%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,753百万円(売上比2.8%) | 1,959百万円(売上比3.2%) | △206百万円(△10.5%) |

セグメント別の状況
建設機材関連は主力製品「アルバトロス」を中心に売上高が増加したが、消耗度が高く利益率の低い足場板などの販売が多くを占めセグメント利益は減少した。レンタル関連は中高層用の稼働率が順調に推移し売上高は前期並みとなったが、レンタル資産への積極投資により減価償却費が前期比1.7億円増加しセグメント利益は減少した。住宅機器関連は建機レンタル向け高所作業台や玄米保冷庫の販売、フィットネス関連製品の高額品販売が好調で売上高が増加しセグメント損失が改善した。電子機器関連は消防無線が更新需要により前期比145.9%増となり売上高が増加、セグメント損失が改善した。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期(当期) | 2025年3月期(前期) |
|---|---|---|---|
| 建設機材関連 | 売上高 | 24,674百万円 | 24,565百万円 |
| 建設機材関連 | セグメント利益 | 1,971百万円 | 2,212百万円 |
| レンタル関連 | 売上高 | 17,881百万円 | 18,001百万円 |
| レンタル関連 | セグメント利益 | 1,269百万円 | 1,407百万円 |
| 住宅機器関連 | 売上高 | 14,456百万円 | 13,973百万円 |
| 住宅機器関連 | セグメント利益 | △363百万円 | △523百万円 |
| 電子機器関連 | 売上高 | 5,620百万円 | 5,061百万円 |
| 電子機器関連 | セグメント利益 | △441百万円 | △534百万円 |
| 全社合計 | 売上高 | 62,632百万円 | 61,601百万円 |
| 全社合計 | セグメント利益(経常利益) | 2,777百万円 | 2,678百万円 |

通期業績予想
2027年3月期は市場ニーズへの対応のため新製品の開発強化策により全セグメントが前期を上回り、3期連続の過去最高となる売上高65,200百万円を計画する。経常利益は売上高の増加と原材料価格上昇に伴う価格改定の実施により3,200百万円を計画する。為替は1ドル=150円を前提とする。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期(前期実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 65,200百万円 | 62,632百万円 | +2,568百万円(+4.1%) |
| 営業利益 | 3,000百万円 | 2,212百万円 | +788百万円(+35.6%) |
| 経常利益 | 3,200百万円 | 2,777百万円 | +423百万円(+15.2%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,150百万円 | 1,753百万円 | +397百万円(+22.6%) |

株主還元
配当については連結配当性向40%を目標に安定配当を基本方針とし、「中期経営計画2027」期間中(2025年3月期〜2027年3月期)は前年度実績を下限に利益成長に応じて増加させる累進配当を実施する。2027年3月期の年間配当金は前期比1円増配の1株当たり45円を予定している。また、2026年5月1日付で自己株式の取得を決定し、取得株式数の上限は1,100,000株(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合5.5%)、取得価額の総額の上限は10億円、取得期間は2026年5月7日から2027年4月27日までで、総還元性向は86.5%となる見込み。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 2027年3月期(予定) |
|---|---|---|---|
| 年間配当金(第2四半期末) | 21.00円 | 22.00円 | 22.00円 |
| 年間配当金(期末) | 22.00円 | 22.00円 | 23.00円 |
| 年間配当金合計 | 43.00円 | 44.00円 | 45.00円 |
| 配当性向 | 43.5% | 50.1% | 41.8% |

中期経営計画2027の見直し
2024年4月公表の「中期経営計画2027」(2025年3月期〜2027年3月期)について、最近の事業環境や業況を踏まえ数値目標を見直した。見直し後の2027年3月期の数値目標は売上高65,200百万円(当初計画68,000百万円)、経常利益3,200百万円(同5,000百万円)、経常利益率4.9%(同7.0%以上)、ROE6.4%(同9.0%以上)である。取り組み内容は2026年3月21日付の組織変更(営業本部・物流本部・安全統括部・DX推進委員会等の新設)により実行力を強化し、企業価値の飛躍を目指すとしている。なお配当政策(Point3)については変更がない。
※本記事はアルインコが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。