※本記事は文化シヤッターが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
文化シヤッター株式会社は2026年5月14日、2026年3月期(2025年4月~2026年3月)の決算説明資料を公表した。連結売上高は2,362億8,200万円(前期比3.4%増)、営業利益は155億6,900万円(同5.7%増)となり、売上高は5期連続の増収、営業利益は4期連続の増益でともに過去最高を更新した。全セグメント区分で増収増益となった一方、通期計画(売上高2,400億円、営業利益168億円)には未達だった。2027年3月期は売上高2,500億円(同5.8%増)、営業利益188億円(同20.8%増)を計画している。
連結業績(2026年3月期 実績)
海外事業の落ち込みを国内事業がカバーし、売上高は前期比78億6,300万円の増収。主な増収要因は「販売数量の増加」で、主な減収要因は「海外事業」の落ち込みだった。営業利益は前期比8億4,300万円の増益。主な増益要因は「販売価格の引き上げ」で、主な減益要因は人件費・減価償却費等の「コストアップ」だった。経常利益は176億2,600万円(同19.3%増)、当期純利益は126億3,900万円(同3.9%減)。設備投資額は46億8,700万円(前期比24.8%減、計画比39.1%減)で、内訳は生産設備の刷新・工場建て替えなど建屋の老朽化対策が約34億円、システム関連投資が約13億円。1株当たり配当金は74円(前期と同額)。数値の単位は百万円(配当金を除く)。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2025年3月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 236,282 | 228,419 | 103.4%(+7,863) |
| 営業利益 | 15,569 | 14,726 | 105.7%(+843) |
| 営業利益率 | 6.6% | 6.4% | +0.2pt |
| 経常利益 | 17,626 | 14,777 | 119.3%(+2,849) |
| 当期純利益 | 12,639 | 13,158 | 96.1%(△519) |

セグメント別の状況
セグメント別(事業別)では、シャッター関連製品事業・建材関連製品事業・サービス事業・リフォーム事業・その他事業の全区分で増収増益となった。売上高が最も大きいのはシャッター関連製品事業(941億9,300万円、前期比1.1%増)と建材関連製品事業(935億1,100万円、同3.9%増)で、営業利益もシャッター関連製品事業(101億1,700万円、同4.2%増)が最大だった。受注面では、3月末時点の受注高が前期比4.5%増、受注残高が同10.3%増となり、国内の受注状況は好調な滑り出しとなった。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期実績 | 前期比 | 2027年3月期予想 |
|---|---|---|---|---|
| シャッター関連製品事業 | 売上高 | 94,193 | 101.1%(+996) | 99,300 |
| シャッター関連製品事業 | 営業利益 | 10,117 | 104.2%(+411) | 12,000 |
| 建材関連製品事業 | 売上高 | 93,511 | 103.9%(+3,532) | 97,600 |
| 建材関連製品事業 | 営業利益 | 3,605 | 105.4%(+185) | 4,000 |
| サービス事業 | 売上高 | 32,596 | 105.2%(+1,596) | 35,300 |
| サービス事業 | 営業利益 | 5,713 | 105.0%(+269) | 6,400 |
| リフォーム事業 | 売上高 | 6,940 | 106.7%(+433) | 7,500 |
| リフォーム事業 | 営業利益 | 115 | 241.2%(+67) | 200 |
| その他事業 | 売上高 | 9,040 | 116.8%(+1,303) | 10,300 |
| その他事業 | 営業利益 | 1,560 | 106.7%(+98) | 1,800 |
| 合計 | 売上高 | 236,282 | 103.4%(+7,863) | 250,000 |
| 合計 | 営業利益 | 15,569 | 105.7%(+843) | 18,800 |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、国内で非住宅・住宅向けともに堅調な受注が見込まれることに加え、海外事業の伸長や新収益認識基準(原価回収基準)適用に伴う増加もあり、売上高は前期比137億1,800万円増の2,500億円を計画。営業利益は前期比32億3,100万円増の188億円を計画。主な増収要因は「販売数量の増加」「海外事業」、主な増益要因は「販売価格の引き上げ」、主な減益要因は「コストアップ」。経常利益は195億円(同10.6%増)、当期純利益は130億円(同2.9%増)を計画。1株当たり配当金は74円を予定。設備投資額は66億5,000万円(同41.9%増)を計画し、内訳は生産設備の刷新・建屋老朽化対策などで約52億円、DX推進に向けたシステム関連投資で約14億円。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 250,000 | 236,282 | 105.8%(+13,718) |
| 営業利益 | 18,800 | 15,569 | 120.8%(+3,231) |
| 営業利益率 | 7.5% | 6.6% | +0.9pt |
| 経常利益 | 19,500 | 17,626 | 110.6%(+1,874) |
| 当期純利益 | 13,000 | 12,639 | 102.9%(+361) |

株主還元
配当性向40%を目安とし、2026年3月期は41.3%を実行、2027年3月期は40.0%を予想する。1株当たり配当金は2026年3月期・2027年3月期(予定)ともに年間74円。自己株式については2026年3月期8月に約20億円(81万株)を取得済み。また、2026年3月31日現在で100株以上の当社株式を保有する株主を対象に、保有株式数と継続保有期間に応じたオリジナルQUOカードを贈呈する株主優待制度を新たに導入した。過去5年間の株主総利回り(TSR)は207.3%となり、配当込みTOPIXの202.2%を上回るパフォーマンスとなった。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期予想 |
|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 74円 | 74円(予定) |
| 配当性向 | 41.3% | 40.0%(予想) |
| 自己株式取得(2026年3月期8月) | 約20億円(81万株) | – |
| 株主優待制度 | 2026年3月31日現在100株以上保有の株主を対象に導入 | – |

中期経営計画/トピック
中期経営計画の重要な経営指標は、2026年3月期実績でROE10.8%、ROA6.2%、ROIC8.3%、BxVAスプレッド(ROIC-WACC)1.0%、自己資本比率58.3%、DEレシオ0.18。2027年3月期計画ではROE11.0%、ROIC9.1%、BxVAスプレッド1.8%を掲げる。また、2030年度に売上高3,000億円超・株価1株3,000円超の達成をめざす事業戦略「Over3,000」を打ち出しており、2026年3月末時点の株価は1,900円となっている。
※本記事は文化シヤッターが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。