※本記事は三井金属が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
三井金属株式会社(5706)は2026年5月13日、2026年3月期(2025年度)の決算を発表した。売上高は7,585億円(前期比+462億円、+6.5%)、営業利益は1,309億円(同+562億円、+75.1%)、経常利益は1,367億円(同+603億円、+79.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は913億円(同+266億円、+41.1%)となり、売上高・利益とも過去最高を記録した。
機能材料セグメントでAIサーバー等のハイエンドサーバー市場が好調でVSPや極薄銅箔の販売量が増加したこと、金属セグメントで為替の円安や金属価格が上回って推移したことおよびそれに伴う在庫要因の好転等が増益に寄与した。一方、2027年3月期(2026年度)は、機能材料セグメントの主要製品は引き続き好調を見込むものの、金属セグメントで前年度の円安進行・金属価格上昇・在庫要因等の好転影響が剥落することや大規模定期修繕による損益悪化などにより、前年度比で減益となる見込み。
連結業績(当期 実績)
2026年3月期は、売上高・営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前期を上回った。
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 7,585億円 | 7,123億円 | +462億円(+6.5%) |
| 営業利益 | 1,309億円 | 747億円 | +562億円(+75.1%) |
| 経常利益 | 1,367億円 | 764億円 | +603億円(+79.0%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 913億円 | 647億円 | +266億円(+41.1%) |

セグメント別の状況
機能材料セグメントは銅箔(MicroThin・VSP)や触媒の増販により売上高・営業利益とも大きく伸長。金属セグメントは為替円安・金属価格上昇・在庫要因の好転により営業利益が大幅増益。本社管轄セグメントは三井金属アクト株式譲渡(後述)等の影響で売上高が減少した。
| セグメント | 指標 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|---|
| 機能材料 | 売上高 | 3,284億円 | 2,462億円 |
| 機能材料 | 営業利益 | 675億円 | 418億円 |
| 金属 | 売上高 | 3,767億円 | 3,250億円 |
| 金属 | 営業利益 | 708億円 | 418億円 |
| 本社管轄 | 売上高 | 1,877億円 | 2,318億円 |
| 本社管轄 | 営業利益 | 4億円 | 7億円 |
| 事業創造 | 営業利益 | -75億円 | -63億円 |

通期業績予想
2027年3月期(2026年度)は、機能材料セグメントの営業利益は前年度並みの675億円を見込む一方、金属セグメントは前年度の在庫要因・相場好転の反動やエネルギーコスト増、大規模定期修繕の影響等により370億円(前年度比-338億円)と大幅減益を見込み、連結営業利益は910億円(前年度比-399億円、-30.5%)となる見通し。
| 項目 | 予想 | 前期(実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 8,300億円 | 7,585億円 |
| 営業利益 | 910億円 | 1,309億円 |
| 経常利益 | 930億円 | 1,367億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 750億円 | 913億円 |

株主還元
2026年3月期の年間配当は1株当たり245円(うち中間配当100円)で、DOE(株主資本配当率)は3.5%。2027年3月期は1株当たり280円(うち中間配当140円)、DOE3.5%を予定している。
| 項目 | 当期(26/3期)実績 | 前期(25/3期)実績 | 次期(27/3期)予想 |
|---|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金 | 245円 | 180円 | 280円 |
| うち中間配当 | 100円 | 90円 | 140円 |
| DOE(株主資本配当率) | 3.5% | 3.0% | 3.5% |

トピック
三井金属アクトの全株式を2025年11月4日に譲渡完了しており、特別損益として関係会社株式売却損益-169億円を計上した。また2025年4月1日付で組織改編を実施し、従来の本社管轄・事業創造本部体制からモビリティ事業本部を含む新組織体制へ移行した。財政状態は、自己資本比率が2025年3月期の50.4%から2026年3月期は59.1%へ、D/Eレシオは0.50倍から0.28倍へ改善しており、2027年3月期は自己資本比率62.1%、D/Eレシオ0.23倍を見込む。
※本記事は三井金属が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。