ファーストアカウンティング

ファーストアカウンティング、2025年12月期は売上高38%増 営業利益60%増で通期予算達成

決算サマリー 2026.08.27
ファーストアカウンティング、2025年12月期は売上高38%増 営業利益60%増で通期予算達成

※本記事はファーストアカウンティングが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ファーストアカウンティング株式会社(東証グロース:5588)は2026年2月13日、2025年12月期(第4四半期および通期)決算説明資料を公表した。売上高は2,369,766千円(前年同期比138.8%)、営業利益は292,175千円(同160.8%)となり、資料は「売上高38%増、営業利益60%増を達成」としている。売上高・営業利益とも通期予算(業績予想)を達成しており、予想比は売上高100.3%、営業利益123.1%だった。同社は2025年12月期より連結財務諸表を作成しているため、前年同期比は参考値としている。

目次

連結業績(2025年12月期 実績)

連結損益計算書では、売上高2,369,766千円(対売上高100.0%)、売上総利益1,716,828千円(粗利率72.4%)、販管費1,424,652千円(対売上高60.1%)、営業利益292,175千円(営業利益率12.3%)、経常利益291,587千円(対売上高12.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益202,143千円(対売上高8.5%、前年同期比43.5%)となった。資料は前期(2024年12月期)の当期純利益465,191千円について、税効果会計の影響による一時的な増加だったと説明している。

項目2024年12月期(参考)実績2025年12月期実績前年同期比2025年12月期業績予想予想比
売上高1,707,0722,369,766138.8%2,362,094100.3%
売上総利益1,200,3961,716,828143.0%1,712,062100.3%
販管費1,018,6421,424,652139.9%1,474,70096.6%
営業利益181,753292,175160.8%237,361123.1%
経常利益183,575291,587158.8%237,362122.8%
親会社株主に帰属する当期純利益465,191202,14343.5%162,389124.5%

単位はいずれも千円。通期予想との対比では、売上高が予想比100.3%、売上総利益が同100.3%、営業利益が同123.1%、経常利益が同122.8%、親会社株主に帰属する当期純利益が同124.5%となり、利益項目を中心に予想を上回った。一方、販管費は予想比96.6%と計画を下回って着地した。

エグゼクティブサマリー
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.2

連結貸借対照表の状況

資料は「プロシップ社への投資を含む、BS活用型の財務戦略を開始」としている。自己資本比率は57.3%(前期比0.2pt)。ROE(参考値)は前期41.0%から12.2%へ、ROA(参考値)は前期23.0%から7.0%へそれぞれ低下したが、資料は前期のROE・ROAについて税効果会計の影響による一時的な増加だったと説明している。ROIC(参考値)は前期11.0%から12.2%に上昇した。

項目2024年12月期2025年12月期増減率
流動資産1,719,7262,129,82223.8%
うち現金及び預金1,603,2501,769,36110.4%
固定資産714,365769,5997.7%
総資産2,434,0922,899,42119.1%
流動負債1,003,0221,145,44214.2%
固定負債39,15639,3490.5%
自己資本1,389,5271,662,04119.6%
自己資本比率57.1%57.3%0.2pt

収益構成とKPI

同社は事業セグメントを設けておらず、SaaS型の主要KPIとして年間定期収益(ARR)や顧客単価(ARPA)、月次解約率等を開示している。2025年12月期第4四半期のARR(年間定期収益)は2,138,530千円(約21億円)で、年間平均成長率は27%。ARPA(顧客単価)は月額1,080千円で、資料は「導入後増加する傾向にあるが新規契約も増え、過去から概ね100万円前後で推移」としている。月次解約率(グロスチャーンレート)は0.75%で、全体としては0.5%から1.5%のレンジで推移し従来の傾向を維持した。EBITDAは452,013千円だった。導入社数は2025年12月末時点で165社(大企業134社、うち直接販売73社、会計ベンダー(OEM)31社)で、直近1年間で25社増加した(うち大企業23社増加)。第4四半期の広告宣伝費の売上高対比は3.4%だった。

区分内訳構成比(2025年12月期)
収益タイプ別MRR(月次定期収益)約70%
収益タイプ別プロフェッショナルサービス約20%
収益タイプ別従量約10%
販売形態別大企業(直接販売)49%
販売形態別大企業(パートナー経由)27%
販売形態別会計ベンダー(OEM)24%

販売形態別では大企業向け(直接販売+パートナー経由)の構成比が合計76%へ伸長し、資料は「大企業向け(直接販売)の初期費用売上が好調」としている。

販売形態別の売上高の推移
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.29

トピック(資本業務提携・新リース会計基準対応)

2026年2月13日、固定資産管理システムの国内最大手である株式会社プロシップと資本業務提携を締結したと発表した。相互に約5億円を出資し、同社はプロシップ社の第三者割当(319,500株、発行済株式数の約1%)を引き受け、プロシップ社は同社発行済株式数の約5%を市場取引で買付予定としている(2月12日時点の同社株価で試算)。新リース会計基準対応のAIソリューション提供により、2026年度中にプロフェッショナルサービス(初期)76社、MRR(月額)38社の獲得を目指すとしている。また、「経理AIエージェント・新リース会計基準」において、電子契約最大手の弁護士ドットコム社のクラウドサインとのシステム連携を発表した。経理特化生成AI「Deep Dean」は簿記1級試験の正解率99.8%を達成したとしている。

プロシップ社との資本業務提携
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.10

通期業績予想

2026年12月期の通期業績予想は、売上高3,109,128千円(前期比131.2%、資料は「売上高成長率31.2%」と表記)、売上総利益2,106,340千円(同122.7%)、販管費1,793,975千円(同125.9%)、営業利益312,364千円(同106.9%、営業利益率10.0%)、経常利益312,369千円(同107.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益207,673千円(同102.7%)としている。あわせて、2027年4月以降に大企業への新リース会計基準の強制適用が開始されることを見据え、通期予想に加えて売上高35.5億円(前年比150%)を2026年度の上位目標に掲げ、プロフェッショナルサービス(初期)76社、MRR(月額)38社の獲得を目指すとしている。また2028年12月期を目処に売上高100億円、営業利益率10%の達成をストレッチゴールとし、成長ドライバーとしてAP Automation(債務処理の自動化)、経理AIエージェント/海外展開、決済/M&Aの3つの成長戦略を挙げている。

項目2025年12月期実績2026年12月期業績予想前期比
売上高2,369,7663,109,128131.2%
売上総利益1,716,8282,106,340122.7%
販管費1,424,6521,793,975125.9%
営業利益292,175312,364106.9%
経常利益291,587312,369107.1%
親会社株主に帰属する当期純利益202,143207,673102.7%
2026年12月期の成長目標
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.16

株主還元

資料は、株主還元施策の1つである配当性向の目標値を引き上げる予定だとしている。2025年度は予想利益に対して配当性向20%を目標値として設定していたが、利益が上振れたことにより当初予想から増配するとしている。2026年度は予想利益に対して配当性向の目標値を21%に引き上げる予定としている。

※本記事はファーストアカウンティングが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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