※本記事はクニミネ工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
クニミネ工業は2026年3月期において、3期連続の増収増益を達成し、過去最高の売上高を記録した。売上高は17,075百万円(前期比+8.7%)、営業利益は1,602百万円(同+25.1%)、経常利益は1,954百万円(同+23.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,340百万円(同+24.4%)となった。営業利益率は前期比1.2pt改善し9.4%、ROEも前期比1.1pt改善し6.1%となった。堅調な農薬需要を積極的に取り込んだことが増益に寄与した。
連結業績(当期 実績)
売上高は堅調なベントナイト事業が牽引し、適切な価格改定や販売活動の強化により期初計画を上回った。営業利益は、採算性の高いアグリ事業における需要増加および適切な価格改定により前期比増益となった。当期純利益は政策保有株式の売却により増加した。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前年同期比 | 2026年3月期計画 | 計画比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 15,707 | 17,075 | +8.7% | 16,921 | +0.9% |
| 営業利益 | 1,280 | 1,602 | +25.1% | 1,616 | ▲0.9% |
| 経常利益 | 1,583 | 1,954 | +23.5% | 1,840 | +6.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,078 | 1,340 | +24.4% | 1,274 | +5.2% |
セグメント別(事業別)の状況
事業別ではベントナイト事業が、素形材分野の価格改定効果や環境建設分野の地熱発電向け需要の好調により増収増益。クレイサイエンス事業は、クニピアの化粧品向けは需要増加も、一般工業用途としての輸出向けが減少し減収減益。アグリ事業は、受託加工における除草剤等の需要増加や原料販売の価格改定により大幅な増収増益となった。
ベントナイト事業の分野別では、素形材(鋳物)が建機・トラック向け需要の回復と価格改定効果により売上高7,185百万円(前期比+6.7%)、営業利益797百万円(同+2.7%)と増収増益。環境建設(土木)は新規工事案件の受注や地熱向け需要の好調により売上高3,800百万円(同+11.7%)、営業利益469百万円(同+68.7%)と増収増益。ペット関連は中国品との競合により一部取引先への出荷が減少し、売上高855百万円(同▲10.4%)となる一方、営業利益は22百万円(同+15.8%)となった。
| 事業 | 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|---|
| ベントナイト | 売上高 | 11,094 | 11,842 | +6.7% |
| クレイサイエンス | 売上高 | 1,808 | 1,788 | ▲1.1% |
| アグリ | 売上高 | 2,804 | 3,444 | +22.8% |
| 合計 | 売上高 | 15,707 | 17,075 | +8.7% |
| ベントナイト | 営業利益 | 1,074 | 1,289 | +19.9% |
| クレイサイエンス | 営業利益 | 181 | 167 | ▲7.9% |
| アグリ | 営業利益 | 553 | 829 | +50.0% |
| 合計(事業別) | 営業利益 | 1,809 | 2,286 | +26.4% |
| 全社費用含む調整額 | 営業利益 | ▲529 | ▲683 | ▲29.1% |
| 営業利益(連結) | 営業利益 | 1,280 | 1,602 | +25.1% |

通期業績予想
各セグメントにおいて高付加価値製品への注力や機動的な価格戦略を継続し、増収増益を見込む。想定為替レート(米ドル)は160円。中東情勢の業績への影響については、当社グループに重大な影響を及ぼさないことを前提として予想している。
| 項目 | 2026年3月期 | 2027年3月期予想 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 17,075 | 18,000 | +5.4% |
| 営業利益 | 1,602 | 1,700 | +6.1% |
| 経常利益 | 1,954 | 2,000 | +2.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,340 | 1,350 | +0.7% |

株主還元
当社グループは「株主の皆様に対する安定的な利益還元」を経営の最重要課題のひとつとしており、継続的な利益還元に努めている。27.3期も継続して、1株当たり15円の中間配当、25円の期末配当を予定している。安定配当を継続し、中長期的には利益向上による増配を目指すとしている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 27.3期 配当予定(中間) | 1株当たり15円 |
| 27.3期 配当予定(期末) | 1株当たり25円 |
| 配当性向の目安 | 30% |
| 1株当たり配当金の下限 | 40円 |

中期経営計画/トピック
前中期経営計画(24.3期~26.3期)は最終年度目標に対し、売上高17,075百万円(目標16,921百万円、達成率100.9%)、営業利益1,602百万円(目標1,616百万円、達成率99.1%)とほぼ計画通りの着地となった。新中期経営計画(27.3期~29.3期)では、最終年度(29.3期)の主要数値目標として、営業利益26億円(2026年3月期比+62.3%)、売上高営業利益率13.0%、ROE8.0%以上を掲げている。29.3期の売上高は20,000百万円、営業利益は2,600百万円を計画。重点戦略として、経営基盤強化、海外市場展開の促進、新規事業領域の創出・拡大、脱炭素関連・国土強靭化関連等の成長分野への注力を挙げている。

※本記事はクニミネ工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。