美濃窯業

美濃窯業、2026年3月期は増収増益 売上高161.5億円に

決算サマリー 2026.08.27
美濃窯業、2026年3月期は増収増益 売上高161.5億円に

※本記事は美濃窯業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

美濃窯業(みのようぎょう)株式会社の2026年3月期(通期)連結業績は、売上高16,154百万円(前年同期比7.3%増)、営業利益1,600百万円(同1.5%増)、経常利益1,689百万円(同0.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,250百万円(同2.7%増)となり、増収増益を達成した。原燃料価格の高騰や賃上げによる労務費増によりコストが上昇したものの、価格改定と生産性改善に注力した結果、増収増益を実現したとしている。耐火物セラミックス事業はセメント以外の市場を開拓し、プラント事業は工事部門が好調だった一方、建材及び舗装用材事業は公共事業の受注が減少した。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

項目2025年3月期実績2026年3月期実績前年同期比
売上高15,058百万円16,154百万円7.3%
営業利益1,576百万円1,600百万円1.5%
経常利益1,680百万円1,689百万円0.5%
親会社株主に帰属する当期純利益1,217百万円1,250百万円2.7%
1株当たり当期純利益118.73円121.90円+3.17円

2026年3月期予想(売上高16,000百万円、営業利益1,750百万円、経常利益1,850百万円、当期純利益1,300百万円)に対し、売上高は達成率101.0%となった一方、営業利益・経常利益・当期純利益は各々91.4%・91.3%・96.2%の達成率にとどまった。営業利益の増減要因は、耐火物出荷増256百万円、売価改定33百万円、製品保証引当金減少額28百万円等のプラス要因が、原燃料価格高騰△73百万円、人件費増加額△231百万円等のマイナス要因を上回り、前年同期比+24百万円の増益となった。

連結決算概要
出典:美濃窯業株式会社 2026年3月期 決算説明資料 P.6

セグメント別の状況

セグメント指標2025年3月期2026年3月期
耐火物セラミックス売上高6,267百万円6,992百万円
耐火物セラミックスセグメント利益343百万円422百万円
プラント売上高5,696百万円6,430百万円
プラントセグメント利益825百万円732百万円
建材及び舗装用材売上高2,554百万円2,263百万円
建材及び舗装用材セグメント利益214百万円211百万円
不動産賃貸売上高396百万円395百万円
不動産賃貸セグメント利益195百万円195百万円
その他売上高143百万円71百万円
その他セグメント利益28百万円20百万円
合計売上高15,058百万円16,154百万円
合計営業利益1,576百万円1,600百万円

耐火物セラミックス事業はセメント市場以外の既存取引先への販売強化と価格改定の推進により増収、生産性向上により増益となった(セグメント利益率5.5%から6.0%)。プラント事業は工事部門が好調に推移し大幅増収となった一方、設備部門の低調や価格改定の遅れにより減益となった(セグメント利益率14.5%から11.4%)。建材及び舗装用材事業は公共事業の受注減少により減収となったが、価格改定が進んだことで利益率は上昇した(セグメント利益率8.4%から9.4%)。

連結決算 セグメント別
出典:美濃窯業株式会社 2026年3月期 決算説明資料 P.8

財務状況

項目2025年3月期2026年3月期前年同期比
流動資産12,939百万円13,009百万円+70百万円
固定資産8,396百万円9,272百万円+876百万円
資産合計21,336百万円22,282百万円+946百万円
流動負債5,174百万円4,693百万円△481百万円
固定負債1,654百万円1,818百万円+164百万円
純資産14,507百万円15,771百万円+1,264百万円
自己資本比率68.0%70.8%

利益剰余金やその他有価証券評価差額金の増加等により、自己資本比率は68.0%から70.8%に上昇し、健全な財務基盤を維持した。連結キャッシュ・フロー計算書では、営業活動によるキャッシュ・フローが1,204百万円から2,186百万円(+982百万円)に増加し、フリー・キャッシュ・フローは690百万円から1,206百万円(+516百万円)に増加した。投資活動によるキャッシュ・フローは△513百万円から△979百万円、財務活動によるキャッシュ・フローは△419百万円から△483百万円となり、現金及び現金同等物は4,153百万円から4,877百万円(+724百万円)へ増加した。

通期業績予想(2027年3月期)及び中期経営計画の進捗

現中期経営計画(2025-27年度)の1年目にあたる2026年3月期は増収増益となったものの、各段階利益では計画未達となった。プラント事業が好調に推移し売上は期初計画を達成した一方、労務費・原材料費の上昇を受けて各事業の利益計画は未達となった。2、3年目の計画は各事業のコスト削減、売価改定を進めることとプラント事業の好調継続により利益水準の上昇を見込んでいる。

項目2026年3月期実績2027年3月期予想2028年3月期計画
売上高16,154百万円16,500百万円17,500百万円
営業利益1,600百万円1,900百万円2,100百万円
経常利益1,689百万円2,000百万円2,200百万円
ROS(売上高経常利益率)10.5%12.1%12.6%
親会社株主に帰属する当期純利益1,250百万円1,400百万円1,500百万円
配当性向34.5%38.1%40%程度
ROE8.3%8.6%8.8%
中期経営計画の進捗及び次年度以降の計画
出典:美濃窯業株式会社 2026年3月期 決算説明資料 P.19

セグメント別の見通し(2027年3月期予想)

耐火物セラミックス事業は2027年3月期に売上高7,100百万円・営業利益率8.0%、プラント事業は売上高6,500百万円・営業利益率13.0%、建材及び舗装用材事業は売上高2,400百万円・営業利益率10.0%を見込んでいる。

中期経営計画(MINOトランスフォメーション・プラン)

現中期経営計画「Takeoff〜新しいステージへの挑戦〜」では、耐火物セラミックス事業への転換によりセラミックス分野の売上比率を高めることを掲げている。2022年3月期(売上124億円、営業利益8.6億円、ROE6.0%)、2025年3月期(売上150億円、営業利益15.7億円、ROE8.7%)を経て、2028年3月期に売上175億円・営業利益21億円・ROE8.8%を目指す。さらに次期計画では2031年3月期に売上220億円+α・営業利益30億円+α・ROE10%以上を目指す「“セラミックスαカンパニー”への進化」を掲げている。

MINOトランスフォメーション・プラン 成長イメージ
出典:美濃窯業株式会社 2026年3月期 決算説明資料 P.16

株主還元

事業成長に必要な内部留保を確保したうえで、現中期経営計画最終年度(2027年3月期)の配当性向40%程度を目指す方針としている。2026年3月期の配当性向は34.5%、2027年3月期の配当性向は38.1%を予想している。配当原資の一部として、保有株式等を計285百万円売却した。

※本記事は美濃窯業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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