東洋炭素

東洋炭素、2025年12月期は減収減益 配当性向の基準を40%に引き上げ

決算サマリー 2026.08.19
東洋炭素、2025年12月期は減収減益 配当性向の基準を40%に引き上げ

※本記事は東洋炭素が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

東洋炭素は2026年2月24日、2025年12月期(通期)の連結決算を発表した。売上高は前期比13.0%減の461億89百万円、営業利益は同44.8%減の67億59百万円、経常利益は同40.0%減の80億91百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同45.1%減の54億64百万円となり、減収減益となった。2026年12月期は売上高490億円(前期比6.1%増)を見込む一方、営業利益62億円(同8.3%減)、経常利益60億円(同25.8%減)、当期純利益50億円(同8.5%減)と、増収減益を予想している。

目次

連結業績(当期 実績)

2025年12月期は、半導体関連需要の低迷などにより数量・製品構成に伴う限界利益が減少したことに加え、減価償却費が増加したことから、営業利益は前期比44.8%減となった。売上高営業利益率は14.6%(前期23.1%)、売上高経常利益率は17.5%(前期25.4%)、ROEは5.7%(前期11.2%)、1株当たり当期純利益は260円58銭(前期474円95銭)となった。また、中国連結子会社の小型カーボンブラシ事業において事業整理を実施したことにともない、減損損失および特別退職金(計656百万円)を特別損失に計上した。(単位:百万円)

項目当期(2025年12月期)前期(2024年12月期)増減
売上高46,18953,093▲6,903(▲13.0%)
営業利益6,75912,238▲5,478(▲44.8%)
経常利益8,09113,480▲5,388(▲40.0%)
親会社株主に帰属する当期純利益5,4649,960▲4,495(▲45.1%)
1株当たり当期純利益260円58銭474円95銭
ROE5.7%11.2%
営業利益増減要因(2024年12月期実績vs2025年12月期実績)
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.4

セグメント別(製品・分野別)の状況

エレクトロニクス分野は、単結晶シリコン製造用がウエハー在庫調整の影響を受け前期比大幅減となったほか、化合物半導体製造用もSiC半導体の市場調整により大幅減となった。一般産業分野は、放電加工電極が減少し分野全体では前期比減となった。機械用カーボン分野は、軸受やパンタグラフ用すり板が堅調に推移し前期比増となった。電気用カーボン分野は、家電・電動工具向け小型モーター用の減少により前期比減となった。複合材その他製品は、SiCコーティング黒鉛製品でSiC半導体用途が大幅に減少したことなどにより前期比減となった。地域別では、半導体用の需要減少により日本が前期比19.4%減と大幅減となった。(単位:百万円)

区分2025年12月期(実績)2026年12月期(予想)増減率
特殊黒鉛製品20,30024,156+19.0%
 うちエレクトロニクス分野7,4659,388+25.8%
 うち一般産業分野10,50111,964+13.9%
一般カーボン製品(機械用)4,2264,082▲3.4%
一般カーボン製品(電気用)4,3564,481+2.9%
複合材その他製品15,32215,030▲1.9%
商品1,9831,248▲37.1%
合計46,18949,000+6.1%
製品・分野別売上高(2025年12月期実績・2026年12月期予想)
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.15

通期業績予想

2026年12月期は、売上高は増加を見込むものの、限界利益の増加を減価償却費の増加および在庫影響が上回り、営業利益・経常利益・当期純利益はいずれも前期比減益を予想している。為替レートは145円/$、176円/€、20円/人民元を前提とする。(単位:百万円)

項目予想(2026年12月期)前期(2025年12月期・実績)
売上高49,000(+6.1%)46,189
営業利益6,200(▲8.3%)6,759
経常利益6,000(▲25.8%)8,091
親会社株主に帰属する当期純利益5,000(▲8.5%)5,464
1株当たり当期純利益238円41銭260円58銭
ROE5.1%5.7%
営業利益増減要因(2025年12月期実績vs2026年12月期予想)
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.13

株主還元

配当方針を変更し、連結配当性向の基準値を40%に引き上げた。安定性も重視し、1株当たり配当金額は前期と同額の145.0円を維持する方針。2025年12月期の連結配当性向は55.6%、2026年12月期予想は60.8%となる見込み。

項目2025年12月期(実績)2026年12月期(予想)
1株当たり配当金額145.0円145.0円
連結配当性向55.6%60.8%
株主還元(1株当たり配当金額・連結配当性向の推移)
出典:2025年12月期 決算説明資料 P.21

※本記事は東洋炭素が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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