※本記事は東洋炭素が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
東洋炭素は2026年2月24日、2025年12月期(通期)の連結決算を発表した。売上高は前期比13.0%減の461億89百万円、営業利益は同44.8%減の67億59百万円、経常利益は同40.0%減の80億91百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同45.1%減の54億64百万円となり、減収減益となった。2026年12月期は売上高490億円(前期比6.1%増)を見込む一方、営業利益62億円(同8.3%減)、経常利益60億円(同25.8%減)、当期純利益50億円(同8.5%減)と、増収減益を予想している。
連結業績(当期 実績)
2025年12月期は、半導体関連需要の低迷などにより数量・製品構成に伴う限界利益が減少したことに加え、減価償却費が増加したことから、営業利益は前期比44.8%減となった。売上高営業利益率は14.6%(前期23.1%)、売上高経常利益率は17.5%(前期25.4%)、ROEは5.7%(前期11.2%)、1株当たり当期純利益は260円58銭(前期474円95銭)となった。また、中国連結子会社の小型カーボンブラシ事業において事業整理を実施したことにともない、減損損失および特別退職金(計656百万円)を特別損失に計上した。(単位:百万円)
| 項目 | 当期(2025年12月期) | 前期(2024年12月期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 46,189 | 53,093 | ▲6,903(▲13.0%) |
| 営業利益 | 6,759 | 12,238 | ▲5,478(▲44.8%) |
| 経常利益 | 8,091 | 13,480 | ▲5,388(▲40.0%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 5,464 | 9,960 | ▲4,495(▲45.1%) |
| 1株当たり当期純利益 | 260円58銭 | 474円95銭 | – |
| ROE | 5.7% | 11.2% | – |

セグメント別(製品・分野別)の状況
エレクトロニクス分野は、単結晶シリコン製造用がウエハー在庫調整の影響を受け前期比大幅減となったほか、化合物半導体製造用もSiC半導体の市場調整により大幅減となった。一般産業分野は、放電加工電極が減少し分野全体では前期比減となった。機械用カーボン分野は、軸受やパンタグラフ用すり板が堅調に推移し前期比増となった。電気用カーボン分野は、家電・電動工具向け小型モーター用の減少により前期比減となった。複合材その他製品は、SiCコーティング黒鉛製品でSiC半導体用途が大幅に減少したことなどにより前期比減となった。地域別では、半導体用の需要減少により日本が前期比19.4%減と大幅減となった。(単位:百万円)
| 区分 | 2025年12月期(実績) | 2026年12月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 特殊黒鉛製品 | 20,300 | 24,156 | +19.0% |
| うちエレクトロニクス分野 | 7,465 | 9,388 | +25.8% |
| うち一般産業分野 | 10,501 | 11,964 | +13.9% |
| 一般カーボン製品(機械用) | 4,226 | 4,082 | ▲3.4% |
| 一般カーボン製品(電気用) | 4,356 | 4,481 | +2.9% |
| 複合材その他製品 | 15,322 | 15,030 | ▲1.9% |
| 商品 | 1,983 | 1,248 | ▲37.1% |
| 合計 | 46,189 | 49,000 | +6.1% |

通期業績予想
2026年12月期は、売上高は増加を見込むものの、限界利益の増加を減価償却費の増加および在庫影響が上回り、営業利益・経常利益・当期純利益はいずれも前期比減益を予想している。為替レートは145円/$、176円/€、20円/人民元を前提とする。(単位:百万円)
| 項目 | 予想(2026年12月期) | 前期(2025年12月期・実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 49,000(+6.1%) | 46,189 |
| 営業利益 | 6,200(▲8.3%) | 6,759 |
| 経常利益 | 6,000(▲25.8%) | 8,091 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 5,000(▲8.5%) | 5,464 |
| 1株当たり当期純利益 | 238円41銭 | 260円58銭 |
| ROE | 5.1% | 5.7% |

株主還元
配当方針を変更し、連結配当性向の基準値を40%に引き上げた。安定性も重視し、1株当たり配当金額は前期と同額の145.0円を維持する方針。2025年12月期の連結配当性向は55.6%、2026年12月期予想は60.8%となる見込み。
| 項目 | 2025年12月期(実績) | 2026年12月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり配当金額 | 145.0円 | 145.0円 |
| 連結配当性向 | 55.6% | 60.8% |

※本記事は東洋炭素が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。