不二ラテックス

不二ラテックス、2026年3月期は営業利益99.4%増の415百万円 工場移転統合の一時費用で親会社株主に帰属する当期純利益は78.7%減の63百万円

決算サマリー 2026.09.29
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※本記事は不二ラテックスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

不二ラテックスが公表した2026年3月期(2025年4月1日~2026年3月31日)決算短信によると、売上高は6,798百万円(前期比5.6%減)、営業利益は415百万円(同99.4%増)、経常利益は337百万円(同97.6%増)となった。一方、工場の移転統合に伴う一時費用を特別損失に計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は63百万円(同78.7%減)となった。年間配当金は81円で、前期の78円から増配した。2027年3月期は売上高7,500百万円(同10.3%増)、営業利益480百万円(同15.4%増)を予想している。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

短信によると、当期は精密機器事業が国内・海外市場向けとも好調に推移し、全社の売上を牽引した。一方、医療機器事業のヘルスケア部門では、前年度のコンドーム製造事業停止に伴う減収分を補完する新商品群の投入遅れ等が響き、SP事業では事業再構築に伴う大幅な売上減少が生じたことから、全体としては減収となった。売上高は前期と比べ400百万円の減少である。

利益面では、従業員の処遇改善や部材高騰等のコスト上昇を合理化と販売価格の適正化等により吸収に努め、利益率の高い精密機器事業の売上伸長と、ヘルスケア部門のコスト構造改善が進んだことにより営業増益となった。営業利益は前期と比べ207百万円、経常利益は166百万円の増益である。一方、工場の移転統合に伴う一時費用を特別損失に計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は前期と比べ234百万円の減益となった。なお、老朽化した栃木工場におけるコンドーム製造事業を停止し、同工場の栃木千塚工場への統合を2025年6月に完了している。

項目2026年3月期2025年3月期増減率
売上高6,798百万円7,198百万円5.6%減
営業利益415百万円208百万円99.4%増
経常利益337百万円170百万円97.6%増
親会社株主に帰属する当期純利益63百万円298百万円78.7%減

1株当たり当期純利益は50円20銭(前期は235円19銭)、自己資本当期純利益率は1.6%(同7.5%)、売上高営業利益率は6.1%(同2.9%)である。

セグメント別の状況

医療機器事業は、コンドームの製造停止に伴い製品コンドームの売上が減少し、ヘルスケア商品群は検査薬を中心に好調だったものの一部値上げ品の駆け込み需要の反動減もあり、減収となった。利益面では、ヘルスケア部門の工場移転による生産コスト構造の変更等に伴う費用低下が売上減少の影響を上回り、増益となった。セグメント利益は3年連続の黒字である。精密機器事業は、市場の回復に伴い受注残が堅調に推移し、一部海外市場向けで減速感が顕在化したものの、増収増益となった。

SP事業は、フィルムバルーンを中心とした売上が低調に推移したことや品質改善を目的とした返品の発生等により減収となり、セグメント損失が拡大した。食品容器事業は、一部の主力取引先への販売が低調に推移したほか新たなビジネスの収益化が遅れ、減収となった。新生産設備稼働と工場移転の遅れに伴う生産効率性の低下等の影響もあり、セグメント損失が拡大した。

財政状態とキャッシュ・フロー

当期末の総資産は、前期末の11,056百万円から10,270百万円となった。流動資産では受取手形及び売掛金、電子記録債権、商品及び製品などが減少し、固定資産では土地が増加した一方、建物及び構築物が減少した。負債では電子記録債務や短期借入金などが減少した。純資産は前期末比21百万円減少し、4,046百万円となった。利益剰余金とその他有価証券評価差額金が増加した一方、土地再評価差額金が減少した。自己資本比率は39.4%(前期末は36.8%)、1株当たり純資産は3,193円01銭となった。

項目2026年3月期2025年3月期
総資産10,270百万円11,056百万円
純資産4,046百万円4,068百万円
自己資本比率39.4%36.8%
1株当たり純資産3,193.01円3,209.10円

キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが622百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが57百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが333百万円の支出となり、現金及び現金同等物の期末残高は2,239百万円となった。短信は、中小受託取引適正化法の施行を契機に取引条件全般を見直し、販売先からの回収条件と仕入先への支払条件をいずれも短縮したことで、売上債権と仕入債務が減少したと説明している。投資活動では、精密機器事業の競争力強化を目的に新栃木工場の隣接地である栃木インター産業団地内の土地を取得した。財務活動では、長期借入れによる収入があった一方、長期借入金の返済、短期借入金の減少、配当金の支払いがあった。

配当

2026年3月期の1株当たり期末配当金は、予想の80円から81円に変更した。年間配当金は81円(前期は78円)、配当金総額は102百万円、配当性向は161.3%である。2027年3月期は年間83円(配当性向36.7%)を予想している。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(予想)
1株当たり年間配当金81.00円83.00円
配当性向(連結)161.3%36.7%

2027年3月期の業績予想

2027年3月期の連結業績予想は、売上高7,500百万円(前期比10.3%増)、営業利益480百万円(同15.4%増)、経常利益383百万円(同13.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益287百万円(同351.0%増)である。1株当たり当期純利益の予想は226円46銭。

項目2027年3月期(予想)増減率
売上高7,500百万円10.3%増
営業利益480百万円15.4%増
経常利益383百万円13.4%増
親会社株主に帰属する当期純利益287百万円351.0%増

短信は、医療機器事業について、栃木千塚工場への統合に伴う生産体制の再整備に要する費用増等の影響もあり、事業全体では増収減益となる見通しとしている。精密機器事業は、中東情勢による部材調達難やコスト増の影響が懸念されるものの、一般産業機械市場での需要回復を前提に増収増益の見通しで、現工場の隣接地における新工場設置に向けたプロジェクトを進めるとしている。SP事業は既存ビジネスの抜本的な見直しを進め、増収増益の見通しとしている。食品容器事業は、生産拠点である真岡工場の生産設備を一新のうえ栃木千塚工場内に移転する予定(移転完了は2027年3月中を予定)で、増収増益の計画ながら、工場移転に伴う一時的な経費増と減価償却費の増加により、セグメント利益は赤字を見込んでいる。また、人材への投資やIT関連投資の拡大によるコスト増加を想定しているとしている。

継続企業の前提に関する注記および重要な後発事象について、短信はいずれも「該当事項はありません」としている。

本記事は不二ラテックスが公表した2026年3月期決算短信をもとに作成しています。決算短信は監査法人の監査対象外です。

※本記事は不二ラテックスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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