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フコク、2026年3月期は増収減益 2027年3月期は当期純利益の増益を計画

決算サマリー 2026.08.27
フコク、2026年3月期は増収減益 2027年3月期は当期純利益の増益を計画

※本記事はフコクが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

株式会社フコクは2026年3月期(通期)の決算を発表した。売上高は90,025百万円(前期比+0.4%)で増収となったが、原材料費の高止まりや労務費上昇の影響を合理化や売価反映で吸収しきれず、営業利益は3,806百万円(同△19.3%)、経常利益は3,864百万円(同△15.4%)と減益になった。当期純利益は防振事業における9.1億円の減損損失の影響により1,144百万円(同△60.9%)と大幅な減益となった。2027年3月期は、米国通商政策の動向や物価上昇の継続、地政学リスクの高まり等を想定し中東情勢の影響を一定程度織り込んだ結果、売上高85,000百万円(同△5.6%)、営業利益3,300百万円(同△13.2%)、経常利益3,300百万円(同△14.5%)を計画する一方、当期純利益は2,300百万円(同+101.0%)と増益を計画している。

決算のポイント
出典:フコク 2026年3月期決算説明会資料 P.4
目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高は、新製品や中国でのワイパーが好調な機能品事業をはじめ、ライフサイエンス事業、ホース事業が堅調に推移し増収となった。一方、営業利益は原材料費の高止まりや労務費上昇等を合理化や変動対応等で吸収しきれず減益となった。当期純利益の減少は、防振事業における9.1億円の減損損失の影響による。

項目2026年3月期2025年3月期増減
売上高90,025百万円89,657百万円+368百万円(+0.4%)
営業利益(利益率)3,806百万円(4.2%)4,721百万円(5.3%)△915百万円(△19.3%、△1.1pp)
経常利益(利益率)3,864百万円(4.3%)4,569百万円(5.1%)△705百万円(△15.4%、△0.8pp)
当期純利益(利益率)1,144百万円(1.3%)2,931百万円(3.3%)△1,787百万円(△60.9%、△2.0pp)
業績概要(連結)
出典:フコク 2026年3月期決算説明会資料 P.6

セグメント別・地域別の状況

セグメント別売上高(連結調整考慮前)は、機能品事業が427億円(前期411億円)、防振事業が379億円(前期382億円)、ライフサイエンス事業が10億円(前期10億円)、ホース事業が53億円(前期48億円)、金属加工事業が40億円(前期53億円)となった。営業利益(連結調整考慮前)は、機能品事業が46億円(前期50億円)、防振事業が27億円(前期29億円)、ライフサイエンス事業が3億円(前期3億円)、ホース事業が4億円(前期2億円)、金属加工事業が0億円(前期1億円)となり、機能品・防振などの主要事業で減益となった。地域別営業利益(連結調整考慮前)は、ASEAN&インドが22億円(前期21億円)、中国が7億円(前期7億円)、米州が2億円(前期2億円)と増益となった一方、日本は前期の3億円の黒字から一転して6億円の営業損失となった。

事業区分売上高(2026年3月期)売上高(2025年3月期)営業利益(2026年3月期)営業利益(2025年3月期)
機能品事業427億円411億円46億円50億円
防振事業379億円382億円27億円29億円
ライフサイエンス事業10億円10億円3億円3億円
ホース事業53億円48億円4億円2億円
金属加工事業40億円53億円0億円1億円
セグメント別の状況
出典:フコク 2026年3月期決算説明会資料 P.14

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期は、景気回復が続く一方、米国通商政策の動向や物価上昇の継続による景気下振れリスク、地政学リスクの高まりやエネルギー・原材料価格の変動リスク等を想定し、中東情勢の影響を一定程度織り込んでいる。収益拡大と資本効率向上を最優先とし、その実現に向け事業運営を強化するとしている。

項目2027年3月期(予想)2026年3月期(実績)前年増減率
売上高85,000百万円90,025百万円△5.6%
営業利益(利益率)3,300百万円(3.9%)3,806百万円(4.2%)△13.2%
経常利益(利益率)3,300百万円(3.9%)3,864百万円(4.3%)△14.5%
当期純利益(利益率)2,300百万円(2.7%)1,144百万円(1.3%)+101.0%

次期中期経営計画に向けて

「新中期経営計画2026」の最終年度目標値(2023年6月公表)は、売上高1,200億円、営業利益率8.0%、ROE12.0%としていたが、2026年5月時点の通期連結業績予想(売上高850億円、営業利益率3.9%、ROE6.0%)とは、売上高で△350億円、営業利益率で△4.1%、ROEで△6.0%乖離しており、現中期経営計画の数値目標は一旦取り下げるとした。2027年度を初年度とする次期中期経営計画では、稼ぐ力の強化を軸に収益性・資本効率を高め、持続的成長と企業価値向上を目指すとしている。

株主還元

配当性向を30%から40%に、配当金下限を1株当たり20円から50円に引き上げる。2026年3月期の期末配当金は42.5円で、中間配当金42.5円と合わせた年間配当金は計画通り85円となった。2027年3月期の年間配当金予想は前期比+15円の100円を計画している。DOEも意識しつつ、今後も株主還元の充実を図るとしている(急激な経営環境の変化により著しく業績が低迷するような場合を除く)。

項目内容
1株当たり配当金(2026年3月期実績)85円(中間42.5円、期末42.5円)
1株当たり配当金(2027年3月期予想)100円(前期比+15円)
配当性向の目安30%から40%に引き上げ
配当金下限1株当たり20円から50円に引き上げ
株主還元
出典:フコク 2026年3月期決算説明会資料 P.17

※本記事はフコクが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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