※本記事はポーラ・オルビスホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ポーラ・オルビスホールディングスの2025年12月期連結決算は、ポーラが減収となったもののオルビスの伸長が寄与し売上高は前期並みとなり、オルビスの増益、Jurliqueの損失改善等により営業増益となった。売上高170,285百万円(前期比△0.0%)、営業利益15,693百万円(同+13.6%)、経常利益17,022百万円(同+5.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益9,472百万円(同+2.0%)。期首計画(売上高174,000百万円)に対しては売上高が△2.1%の未達となった一方、営業利益・経常利益・当期純利益はいずれも期首計画を上回った。
連結業績(2025年12月期 実績)
ポーラの国内は減収となったが、委託販売チャネルの減収率は前期と比べ改善した。海外は中国事業において収益性改善に向けた店舗整理を実行した。営業外収益では為替差益962百万円(前期1,749百万円)を計上。特別損失はオルビス北京の清算に伴う損失1,106百万円、Jurlique構造改革費用802百万円等により3,726百万円(前期比+2,291百万円)となった。
| 項目 | 2025年12月期 | 2024年12月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 170,285百万円 | 170,359百万円 | △74百万円(△0.0%) |
| 営業利益 | 15,693百万円 | 13,810百万円 | +1,882百万円(+13.6%) |
| 経常利益 | 17,022百万円 | 16,083百万円 | +938百万円(+5.8%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 9,472百万円 | 9,286百万円 | +186百万円(+2.0%) |
セグメント別業績
ビューティケア事業の売上高は主にポーラの減収により前期を下回ったものの、営業利益はオルビスの増益とJurliqueの損失改善により増益となった。不動産事業はポーラ青山ビルディング(2024年3月竣工)の稼働により増収増益となった。
| セグメント | 売上高(当期) | 売上高(前期) | 営業利益(当期) |
|---|---|---|---|
| ビューティケア事業 | 164,148百万円 | 165,060百万円 | 15,856百万円 |
| 不動産事業 | 3,023百万円 | 2,214百万円 | 421百万円 |
| その他 | 3,112百万円 | 3,085百万円 | 218百万円 |
| 全社・消去 | - | - | △801百万円 |
| 連結計 | 170,285百万円 | 170,359百万円 | 15,693百万円 |

ブランド別実績(ビューティケア事業)
ポーラブランドは委託販売チャネルの減収等により減収減益。オルビスブランドは戦略商材を中心としたスキンケアの伸長により増収増益が継続した。Jurliqueブランドは減収となったが、豪州・中国大陸において豪ドルベースで下期は増収に転じ、構造改革とコストコントロールにより損失が改善した。育成ブランドは減収となったが損失は改善した。
| ブランド | 売上高(当期) | 売上高(前期) | 営業利益(当期) |
|---|---|---|---|
| ポーラブランド | 90,373百万円 | 92,798百万円 | 8,687百万円 |
| オルビスブランド | 50,239百万円 | 48,190百万円 | 9,304百万円 |
| Jurliqueブランド | 8,386百万円 | 8,763百万円 | △1,430百万円 |
| 育成ブランド | 15,149百万円 | 15,307百万円 | △704百万円 |

通期業績予想(2026年12月期)
2026年12月期の連結業績予想は、売上高173,000百万円(前期比+1.6%)、営業利益17,300百万円(同+10.2%)、経常利益17,300百万円(同+1.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益9,000百万円(同△5.0%)。株式会社ポーラにおいて希望退職制度「ネクストキャリア特別支援策」を実施し、支援金等の支払いに伴い2026年12月期に14億円程度の特別損失を計上予定であり、当該費用は通期連結業績予想に反映済みとしている。
| 項目 | 2026年12月期計画 | 2025年12月期(実績) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 連結売上高 | 173,000百万円 | 170,285百万円 | +2,714百万円(+1.6%) |
| ビューティケア事業 | 166,900百万円 | 164,148百万円 | +2,751百万円(+1.7%) |
| 不動産事業 | 3,060百万円 | 3,023百万円 | +36百万円(+1.2%) |
| 連結営業利益 | 17,300百万円 | 15,693百万円 | +1,606百万円(+10.2%) |
| ビューティケア事業(営業利益) | 17,750百万円 | 15,856百万円 | +1,893百万円(+11.9%) |
| 経常利益 | 17,300百万円 | 17,022百万円 | +277百万円(+1.6%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 9,000百万円 | 9,472百万円 | △472百万円(△5.0%) |

株主還元
株主還元方針は連結配当性向60%以上を基本とし、利益成長に伴う安定的な増配を目指す。自己株式取得は、投資戦略、当社株式の市場価格・流動性等を踏まえて検討するとしている。2025年12月期の配当は1株当たり年間52円(連結配当性向121.5%)。2026年12月期の配当は1株当たり年間52円(中間21円・期末31円)を予定し、連結配当性向は127.8%の見込み。
中期経営計画(VISION 2029)/トピック
2024-2026年中期経営計画の進捗は、「国内事業の顧客基盤強化、持続的成長と収益性改善」が△、「海外事業の更なる成長と新市場での基盤確立」が×、「育成ブランドの成長を伴う黒字化による持続的収益貢献」が×、「ブランドポートフォリオ拡充と事業領域拡張」が○、「新価値創出に向けた研究開発力強化」が○、「社会課題対応と独自性を兼ね備えたサステナビリティ強化」が○と評価されている。国内事業の回復遅れに加え、海外事業は中国市場環境が当初想定と異なり、2026年経営指標(連結売上高2,000億円・CAGR約5%、連結営業利益率12-13%、国内売上高CAGR約4%、海外売上高CAGR約12%、海外売上高比率20%、ROE10%以上、連結配当性向60%以上)の達成は難しい状況としている。2026年の方針は収益性の向上・改善を重視し、将来の利益ある成長に向けた基盤を確立するとしている。

※本記事はポーラ・オルビスホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。