※本記事はサイボウズが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
サイボウズは2025年12月期の連結業績で、売上高37,430百万円(前期比+26.1%)、営業利益10,101百万円(同+106.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益7,081百万円(同+99.2%)を計上した。価格改定の影響等もあり、売上高・営業利益ともに前期の成長率を大幅に上回った。1株当たり配当金は前期比+10.00円の40.00円に増配した。
連結業績(2025年12月期 実績)
連結売上高は37,430百万円(前期比+26.1%)、連結営業利益は10,101百万円(同+106.4%)、経常利益は10,325百万円(同+93.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益は7,081百万円(同+99.2%)となった。1株当たり当期純利益は153.17円(同+78.18円)。大幅な人員変動がなく人件費の増加は限定的だった一方、クラウドサービスの運用費やプロバスケットボールチームの運営費等の追加により売上原価が増加し、グローバルを見据えた新規事業創出のため研究開発費も増加した。財務面では、利益拡大に伴い現預金残高は11,694百万円(前期末比+6,104百万円)、自己資本比率は59.1%(同+3.9%)となった。
| 項目 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 29,675 | 37,430 | +7,755(+26.1%) |
| 営業利益(百万円) | 4,892 | 10,101 | +5,208(+106.4%) |
| 経常利益(百万円) | 5,335 | 10,325 | +4,990(+93.5%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) | 3,555 | 7,081 | +3,526(+99.2%) |
| 1株当たり当期純利益(円) | 74.99 | 153.17 | +78.18(+104.3%) |
| 1株当たり配当金(円) | 30.00 | 40.00 | +10.00(+33.3%) |
製品別売上高の状況
製品別の連結売上高(クラウド・パッケージ他を含む)は、主力のノーコード/ローコードプラットフォーム「kintone」が21,689百万円(前年比+33.9%)と全体の成長をけん引した。中堅・大規模組織向けグループウェア「サイボウズ Office」は6,832百万円(同+18.7%)、「Garoon」は6,213百万円(同+12.2%)、メール共有システム「メールワイズ」は1,112百万円(同+25.9%)だった。2024年11月に実施した価格改定の影響等により、全製品でARPA(1サブドメインあたりの平均月額売上単価)が向上した。
| 製品 | 2025年12月期 売上高 | 前年比 |
|---|---|---|
| kintone | 21,689百万円 | +33.9% |
| サイボウズ Office | 6,832百万円 | +18.7% |
| Garoon | 6,213百万円 | +12.2% |
| メールワイズ | 1,112百万円 | +25.9% |

SaaS経営指標(kintone・Garoon・サイボウズOffice・メールワイズ)
2025年12月末時点のSaaS指標(クラウド単体)は、kintoneのARR(MRR×12)が22,523百万円(成長率23.3%)、Garoonが4,796百万円(同13.6%)、サイボウズOfficeが6,520百万円(同9.8%)、メールワイズが1,193百万円(同20.5%)。解約率(Gross Revenue Churn Rate)はkintoneが0.92%と各製品の中で最も低く、年次収益継続率(Net Revenue Retention)はkintoneが121.9%だった。
| 製品 | ARR(百万円) | ARR成長率 | Gross Revenue Churn Rate | Net Revenue Retention |
|---|---|---|---|---|
| kintone | 22,523 | 23.3% | 0.92% | 121.9% |
| Garoon | 4,796 | 13.6% | 0.39% | 107.4% |
| サイボウズ Office | 6,520 | 9.8% | 0.58% | 114.7% |
| メールワイズ | 1,193 | 20.5% | 0.83% | 116.7% |

通期業績予想(2026年12月期)
2026年12月期の連結業績予想は、売上高42,168百万円(前期比+12.7%)、営業利益10,514百万円(同+4.1%)、経常利益10,732百万円(同+3.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益7,445百万円(同+5.1%)。高水準な成長を維持できるよう事業への積極投資を実施する方針。
| 項目 | 2025年12月期(実績) | 2026年12月期(予想) | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 37,430 | 42,168 | +4,737(+12.7%) |
| 営業利益(百万円) | 10,101 | 10,514 | +412(+4.1%) |
| 経常利益(百万円) | 10,325 | 10,732 | +406(+3.9%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) | 7,081 | 7,445 | +363(+5.1%) |
| 1株当たり当期純利益(円) | 153.17 | 160.99 | +7.82(+5.1%) |
| 1株当たり配当金(円) | 40.00 | 50.00 | +10.00(+25.0%) |

株主還元
増収増益を受け、1株当たり配当金は前期の30.00円から40.00円に増配(+10.00円、+33.3%)した。2026年12月期は50.00円への増配を予定(前期比+10.00円、+25.0%)している。
中期ターゲット
中期ターゲットとして、2028年12月期の連結売上高の予測値を48,000百万円~50,000百万円、目標値を2023年売上高の2倍にあたる50,900百万円突破と設定。kintoneについては連結売上高33,000百万円突破を目指す。中期の注力活動として、(1)大規模導入・全社導入の推進、(2)より多様な人がより多様な情報を扱えるプラットフォームへの進化、(3)グローバルで戦える製品展開に向けた研究開発の継続、を掲げている。

トピック
パートナーエコシステムは、オフィシャルパートナー社数が約560社、連携サービス数が500以上に拡大し、パートナー経由の国内クラウド売上高は21,956百万円(前年比+32.4%)、間販売上高比率は66.0%となった。オムロンが新たにオフィシャルパートナーとなり製造業向けDX支援を開始したほか、kintoneの自治体導入は約460自治体に拡大。米国の医療情報保護法「HIPAA」への対応や、kintone・サイボウズOffice・GaroonへのAI機能(β版)実装も進めた。人的資本面では、社員数(単体・無期雇用)は前年比51名増の1,082名、離職率は4.36%(前年比-2.56ポイント)、昇給率は6.78%(同+0.53ポイント)。2027年新卒初任給を月給40万円以上に引き上げることも発表した。また、フィリピン・マニラに「グローバルカスタマーセンター マニラ拠点」を新設した。
※本記事はサイボウズが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。