※本記事はICが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社IC(証券コード4769、東証スタンダード)の2025年9月期連結業績は、売上高101億3,600万円(前期比+9.1%)、営業利益5億1,600万円(同+16.5%)、経常利益6億500万円(同+9.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益4億8,500万円(同+26.4%)となり、増収増益を達成した。主力のITソリューション事業が金融・公共分野の大型案件受注などにより好調に推移した一方、ITサービス事業は主要顧客の開発業務をITソリューション事業へ戦略的に移管したことで減収となり、営業損失が拡大した。2026年9月期は増収増益を計画するものの、退職金制度の変更による特別利益の反動により当期純利益は前期比21.8%減を見込む。
連結業績(2025年9月期 実績)
売上高は101億3,600万円(前期比+9.1%)、営業利益5億1,600万円(同+16.5%)、経常利益6億500万円(同+9.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益4億8,500万円(同+26.4%)となり、いずれも前期を上回った。費用面では売上原価が79億7,500万円(同+8.3%)、人件費(販管費)が8億8,100万円(同+9.6%)、その他の販管費が6億3,700万円(同+18.9%)に増加した一方、研究開発費(販管費)は1億2,500万円(同▲9.7%)に減少した。ソフトウェア開発、インフラ運用・構築ともに良好な受注環境が継続した。
| 項目 | 2025年9月期(実績) | 2024年9月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 10,136 | 9,290 | +9.1% |
| 営業利益 | 516 | 443 | +16.5% |
| 経常利益 | 605 | 552 | +9.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 485 | 384 | +26.4% |
セグメント別の状況
ITソリューション事業は、金融・公共分野の大型案件受注によりビジネスパートナーの展開が好調に進展し、売上高99億6,700万円(前期比+10.3%)、売上総利益21億6,000万円(同+14.6%)、営業利益6億4,100万円(同+29.9%)と増収増益。内訳のソフトウェアソリューションは金融・自治体を中心としたデジタル化推進需要により売上高50億9,500万円(同+14.8%)、営業利益4億8,500万円(同+41.6%)、インフラソリューションは単価や体制面で付加価値の高い案件を獲得したことにより売上高48億7,100万円(同+5.9%)、営業利益1億5,500万円(同+3.2%)となった。一方、ITサービス事業は、セグメント間の連携強化を通じた事業構成の最適化により主要顧客の開発業務の一部をITソリューション事業へ戦略的に移管した結果、売上高1億6,800万円(同▲32.4%)、売上総利益0円(同▲100.0%)となり、営業損失は前期の5,000万円から1億2,400万円に拡大した。
| セグメント | 指標 | 2025年9月期(実績) | 2024年9月期(実績) |
|---|---|---|---|
| ITソリューション事業 | 売上高 | 9,967 | 9,040 |
| ITソリューション事業 | 営業利益 | 641 | 493 |
| うちソフトウェアソリューション | 売上高 | 5,095 | 4,440 |
| うちソフトウェアソリューション | 営業利益 | 485 | 342 |
| うちインフラソリューション | 売上高 | 4,871 | 4,600 |
| うちインフラソリューション | 営業利益 | 155 | 151 |
| ITサービス事業 | 売上高 | 168 | 249 |
| ITサービス事業 | 営業利益 | ▲124 | ▲50 |


通期業績予想(2026年9月期)
2026年9月期の通期連結業績予想は、売上高105億5,800万円(前期比+4.2%)、営業利益5億6,000万円(同+8.5%)、経常利益6億2,800万円(同+3.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益3億7,900万円(同▲21.8%)を計画。売上高はソフトウェアソリューション事業の伸長により、営業利益は増収により、経常利益は受取配当金や利息によりそれぞれ増加を見込む一方、当期純利益は2025年9月期に計上した退職金制度の変更による特別利益が翌期にはなくなる影響などにより減少を見込むとしている。
| 項目 | 2025年9月期(実績) | 2026年9月期(予想) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 10,136 | 10,558 | +4.2% |
| 営業利益 | 516 | 560 | +8.5% |
| 経常利益 | 605 | 628 | +3.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 485 | 379 | ▲21.8% |

株主還元
2025年9月期の配当は、当初予想34円に普通配当6円を加え1株当たり40円を予定(配当性向61.2%)。2026年9月期の配当予想は普通配当40円を予定している(配当性向78.3%)。過去には2020年に1株当たり10円、2023年に2円、2024年に1円の特別配当を実施した実績があるが、2025年9月期・2026年9月期はいずれも普通配当のみとしている。必要な事業基盤を確保しつつ、累進配当を目指す方針を掲げている。
| 項目 | 2025年9月期(実績) | 2026年9月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 40円 | 40円 |
| 配当性向 | 61.2% | 78.3% |

会社概要/トピック
株式会社ICは1978年2月20日設立の情報サービス業で、システム導入の企画から運用保守までを手がけるITソリューション事業と、独自サービスを開発・提供するITサービス事業の2事業を展開している。2025年9月期の業種別売上高構成比は、情報・通信・メディアが39.4%を占め事業成長をけん引したほか、金融・証券・保険20.1%、製造16.9%、官公庁・自治体9.9%と続いた。2025年9月末時点の従業員数は807名、資本金4億7百万円。ITサービス事業では、LINEを活用したチケット販売管理サービス「チケットfor LINE」の導入施設が220件以上、チケット累計販売枚数が27万枚を突破したほか、聴覚障害者向けコミュニケーション支援アプリ「こえとら」「SpeechCanvas」、スポーツ・教育領域の個人能力開発支援システム「iDEP」などを展開している。
※本記事はICが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。