京進

京進、2026年2月期は変則9か月決算 売上高・利益とも予想を上回る

決算サマリー 2026.08.19
京進、2026年2月期は変則9か月決算 売上高・利益とも予想を上回る

※本記事は京進が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

京進は2026年2月期(第46期、2025年6月1日〜2026年2月28日)の決算・経営方針説明会資料を公表した。同期は2025年8月28日開催の定時株主総会決議に基づき5月決算から2月決算へ変更したことに伴う変則9か月決算となる。売上高20,286百万円、営業利益481百万円、経常利益470百万円、当期純利益69百万円となり、売上高・営業利益・経常利益はいずれも期首発表予想を上回った。日本語教育事業における新規留学生の入学が順調に推移したほか、2025年10月に株式取得した株式会社リンクハートの寄与などにより保育・介護事業が伸長した。以下の金額は資料の表記に合わせ百万円単位で記載する。

目次

連結業績(当期 実績)

2026年2月期・変則9か月の連結業績は、売上高が期首発表予想20,058百万円に対し20,286百万円(+227百万円、+1.1%)、営業利益は予想394百万円に対し481百万円(+87百万円、+22.1%)、経常利益は予想308百万円に対し470百万円(+161百万円、+52.4%)といずれも予想を上回った。一方、当期純利益は予想71百万円に対し69百万円(▲1百万円、▲2.0%)とほぼ横ばいで、減損損失を特別損失として計上したことが影響した。

項目期首発表予想実績増減額増減率
売上高20,05820,286+227+1.1%
営業利益394481+87+22.1%
経常利益308470+161+52.4%
当期純利益7169▲1▲2.0%
2026年2月期・変則9か月(第46期)連結業績の総括スライド
出典:京進 2026年2月期 決算・経営方針説明会資料 P.8

前年同期間との比較(2025年5月期調整後前年同期9か月)でも、売上高は19,755百万円から20,286百万円(+530百万円、+2.7%)、営業利益は451百万円から481百万円(+29百万円、+6.6%)、経常利益は336百万円から470百万円(+133百万円、+39.7%)と実質的な成長を示した。一方、減損損失は7百万円から229百万円(+222百万円、+2,916.4%)に拡大し、当期純利益は190百万円から69百万円(▲120百万円、▲63.3%)となった。第46期末の連結貸借対照表は総資産22,020百万円(前期末比▲7百万円)、純資産3,907百万円(同+7百万円)で、財務基盤は安定を維持している。

セグメント別の状況

セグメント別売上高(前年同期間との比較)は、学習塾事業が7,710百万円(前期調整後9か月7,790百万円、▲1.0%)、語学関連事業が3,336百万円(同3,255百万円、+2.5%)、保育・介護事業が9,274百万円(同8,747百万円、+6.0%)となった。学習塾事業は市場縮小の中で下げ止まり傾向、語学関連事業は日本語教育事業における新規留学生の入学が順調に推移、保育・介護事業は各施設の高い充足率維持と株式会社リンクハートの寄与により大きく牽引した。

事業2026年2月期(9か月)前期調整後9か月増減額増減率
学習塾事業7,7107,790▲79▲1.0%
語学関連事業3,3363,255+80+2.5%
保育・介護事業9,2748,747+527+6.0%
セグメント別売上高の前年同期間比較・構成比
出典:京進 2026年2月期 決算・経営方針説明会資料 P.10

セグメント利益は、学習塾事業が1,326百万円(前期調整後9か月1,251百万円、+6.0%)で、不採算拠点の統廃合によるコスト構造最適化が寄与した。保育・介護事業は303百万円(同275百万円、+10.1%)で、新規開設投資を売上増により吸収した。語学関連事業は25百万円(同98百万円、▲74.0%)と、海外拠点の渡航制限の影響を日本語教育事業でカバーした。

通期業績予想

2027年2月期(第47期、2026年3月1日〜2027年2月28日)の通期業績予想は、売上高28,505百万円、営業利益785百万円、経常利益558百万円、当期純利益200百万円としている。比較対象となる2026年2月期調整後通期(12か月)実績(売上高26,986百万円、営業利益535百万円、経常利益472百万円)に対し、売上高は+1,519百万円(+5.6%)、営業利益は+250百万円(+46.7%)、経常利益は+86百万円(+18.2%)の増加を見込む。売上高は保育・介護事業が牽引し、2025年10月に株式取得した株式会社リンクハートの通期寄与を織り込む。営業利益・経常利益は売上高増加に加え、構造改革によるコスト構造の最適化継続を見込む。なお、2026年2月期調整後通期の当期純利益は特別損失計上の影響が大きく比較対象として適切でないため、資料には記載されていない。

項目2026年2月期調整後通期(12か月)2027年2月期予想(12か月)増減額増減率
売上高26,98628,505+1,519+5.6%
営業利益535785+250+46.7%
経常利益472558+86+18.2%
当期純利益開示なし200
2027年2月期(第47期)業績予想スライド
出典:京進 2026年2月期 決算・経営方針説明会資料 P.26

株主還元

2026年2月期の1株当たり当期純利益は9.08円、1株当たり配当は5.00円(下限配当)、配当性向は55.1%。2027年2月期は1株当たり当期純利益26.05円、1株当たり配当7.81円、配当性向30.0%を予想している。2026年1月13日公表の配当方針変更により、1株あたり5円を配当の下限(フロア)とし、連結配当性向30%を目標として配当金額を決定する方針とした。

項目2026年2月期期末2027年2月期予想
1株当たり当期純利益9.08円26.05円
1株当たり配当5.00円(下限適用)7.81円
配当性向55.1%30.0%
2027年2月期配当予想スライド
出典:京進 2026年2月期 決算・経営方針説明会資料 P.27

トピック

京進グループは2025年6月に創業50周年を迎えた。2025年8月28日開催の定時株主総会決議により5月決算から2月決算へ決算期を変更し、2026年2月期は2025年6月1日〜2026年2月28日の9か月を対象とする変則決算となった(2027年2月期以降は3月1日〜2月末日の12か月決算)。保育・介護事業では、2025年10月に株式会社リンクハートの株式を取得したほか、2026年4月には学童クラブ「HOPPA 長岡京校」を開校した。語学関連事業では、日本語教育事業における関係会社4社を2026年4月1日付で統合することを2026年1月13日開催の取締役会で決議した。DX・AI戦略では、生成AIプラットフォーム「Dify」を提供するLangGenius社と協業を開始し、教育・保育・介護の現場での業務効率化を進めている。

※本記事は京進が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Articles

株主優待

記事がありません。

個人投資家・企業様各位

目次