※本記事はアイサンテクノロジーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
アイサンテクノロジーは2026年3月期(2025年4月1日~2026年3月31日)の連結決算で、売上高7,593,146千円(前期比+22.1%)、営業利益760,499千円(同+69.2%)、親会社に帰属する当期純利益522,016千円(同+82.4%)を計上した。売上高・各利益項目とも計画を上回り、前年に続き過去最高を更新する増収増益となった。公共セグメント、モビリティ・DXセグメントともに増収増益となり、中期経営計画で掲げる売上高営業利益率・ROEなどの経営・資本効率指標は目標値を1年前倒しで達成した。
連結業績(当期 実績)
売上高は前期比1,372,521千円増の7,593,146千円、営業利益は同311,097千円増の760,499千円となった。経常利益は761,186千円、親会社に帰属する当期純利益は前期比235,808千円増の522,016千円で着地した。通期目標(売上高72億円、営業利益6億円)に対し、売上高は105.5%、営業利益は126.7%の達成率となり、売上高営業利益率は10.0%(前期比+2.8pt)に改善した。
| 項目 | 2026年3月期(当期) | 2025年3月期(前期) | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 7,593,146千円 | 6,220,625千円 | +1,372,521千円(+22.1%) |
| 営業利益 | 760,499千円 | 449,401千円 | +311,097千円(+69.2%) |
| 親会社に帰属する当期純利益 | 522,016千円 | 286,207千円 | +235,808千円(+82.4%) |

セグメント別の状況
公共セグメントは自社ソフト「ANIST」の通年貢献や測量機器とのセット販売、大型スポット案件により売上高3,250,458千円(前期比+27.1%)、セグメント利益588,174千円(同+66.7%)となった。モビリティ・DXセグメントは自社ソフトの通年貢献に加え、地方自治体向けの自動運転社会実装サービスや3次元地図作成、自動運転車両構築等の受託案件が拡大し、売上高4,332,993千円(同+18.6%)、セグメント利益537,812千円(同+22.0%)となった。請負契約に係る受注残高は合計1,024,498千円と前期比583.7%の大幅増加となった。
| セグメント | 指標 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|---|
| 公共セグメント | 売上高 | 3,250,458千円 | 2,557,286千円 |
| 公共セグメント | セグメント利益 | 588,174千円 | 352,928千円 |
| モビリティ・DXセグメント | 売上高 | 4,332,993千円 | 3,652,144千円 |
| モビリティ・DXセグメント | セグメント利益 | 537,812千円 | 440,863千円 |

通期業績予想
2027年3月期は売上高8,000,000千円(今期実績比+5.4%)、営業利益850,000千円(同+11.8%)、経常利益830,000千円(同+9.1%)、親会社に帰属する当期純利益547,000千円(同+4.8%)を計画している。自動運転事業や主要子会社の請負業務で年度末に収益認識する業務の比重が高まっているため費用が前半に先行し、公共事業部門の採用・投資も前半に集中することから、第2四半期までは一時的に営業損失を計画している。
| 項目 | 2027年3月期(計画) | 2026年3月期(実績) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,000,000千円 | 7,593,146千円 | +5.4% |
| 営業利益 | 850,000千円 | 760,499千円 | +11.8% |
| 経常利益 | 830,000千円 | 761,186千円 | +9.1% |
| 親会社に帰属する当期純利益 | 547,000千円 | 522,016千円 | +4.8% |

株主還元
第56期(当期)の期末配当は当初予想から2円増額し、1株当たり37円(前期実績25円から12円の増配)を予定している。DOE(株主資本配当率)3%前後を目標とした安定的な株主還元に取り組む方針で、2026年2月12日開催の取締役会で株主優待制度の新設も決議した。
| 項目 | 当期(第56期)実績 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 37円 | 25円 |

中期経営計画・トピック
3か年の中期経営計画は2年目を終え、最終年度(2027年3月期)の売上目標80億円に向けて順調に推移しているほか、売上高営業利益率やROEなどの主要な経営・資本効率指標は目標値を1年前倒しで達成した。なお、100%連結子会社である有限会社秋測において中古測量機の取引等をめぐる不適切な取引・不正行為(書面の改ざん等)が判明し、外部専門家による特別調査委員会の調査結果に基づく影響額を過年度および当連結会計年度の決算にすべて反映済みであるとしている。再発防止策として、経営モニタリング委員会の新設や最高コンプライアンス責任者(CCO)の配置、職務分離の徹底などグループ管理体制の再構築を進めている。
※本記事はアイサンテクノロジーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。