※本記事はキャンバスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
キャンバスの2025年6月期業績は、抗がん剤の研究開発に特化した創薬企業として事業収益(売上高)の計上はなく、営業利益は△1,109百万円(前期比で損失153百万円縮小)、経常利益は△1,156百万円(同52百万円縮小)、当期純利益は△1,157百万円(同52百万円縮小)だった。費用の大半はCBP501の欧州臨床第3相試験開始準備に伴う臨床開発費であり、研究開発先行投資の状況が続いている。
業績(2025年6月期 実績)
事業収益(売上高)の計上はなく、事業費用は合計1,109百万円だった。内訳は、基礎研究費216百万円(前年比約13%増、CBS9106のライセンス契約ターミネーションフィー約12百万円を含む)、臨床開発費603百万円(全額CBP501関連。大半は欧州臨床第3相試験の開始準備に関する費用)、販売費及び一般管理費289百万円(ほぼ前年並み)である。
| 項目 | 2025年6月期 | 前年比 |
|---|---|---|
| 事業収益(売上高) | ー | – |
| 営業利益 | △1,109百万円 | 損失減153百万円 |
| 経常利益 | △1,156百万円 | 損失減52百万円 |
| 当期純利益 | △1,157百万円 | 損失減52百万円 |
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 事業費用合計 | 1,109百万円 | – |
| 基礎研究費 | 216百万円 | 前年比約13%増(CBS9106ライセンス契約ターミネーションフィー約12百万円を含む) |
| 臨床開発費 | 603百万円 | 全額CBP501関連。大半は欧州臨床第3相試験の開始準備に関する費用 |
| 販売費及び一般管理費 | 289百万円 | ほぼ前年並み |

財政状態・資金調達
2025年6月末の流動資産は2,956百万円(うち現金及び預金2,827百万円)、純資産は2,943百万円(うち株主資本合計2,911百万円)で、2024年6月末(流動資産2,308百万円、現金及び預金1,888百万円、純資産2,340百万円、株主資本合計2,304百万円)から増加した。増加の主因は、当期純損失を新株予約権行使による資金調達が上回ったことである。2023年に実施したファイナンスでは、第三者割当増資と新株予約権行使の合計で40億円超を調達しており、うち7.3億円は確実なアップフロント調達、新株予約権による調達は約33億円(平均行使価格1,015.1円、下限行使価格+約4.5%)だった。会社は、臨床第3相試験開始資金に問題はなく、状況に応じ判断・対応するとしている。
| 項目 | 2024年6月期末 | 2025年6月期末 |
|---|---|---|
| 流動資産 | 2,308百万円 | 2,956百万円 |
| 現金及び預金 | 1,888百万円 | 2,827百万円 |
| 固定資産 | 124百万円 | 93百万円 |
| 流動負債 | 91百万円 | 106百万円 |
| 純資産 | 2,340百万円 | 2,943百万円 |
| 株主資本合計 | 2,304百万円 | 2,911百万円 |
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 調達合計(第三者割当増資+新株予約権行使) | 40億円超 |
| アップフロント(確実な調達分) | 7.3億円 |
| 新株予約権による調達 | 約33億円 |
| 平均行使価格 | 1,015.1円(下限行使価格+約4.5%) |

業績予想
本資料には次期(2026年6月期)の業績予想は記載されていない。
開発パイプラインの状況
CBP501は、欧州臨床第3相試験の開始承認取得に向けた準備を進めている。開始承認取得の時期には不確実性があるとしつつ、時期以外の不確実性は着実に減少しているとしている。第3相試験費用見通しは45〜50億円(2023年ファイナンス時の想定から変動なし)で、2027年承認・上市の目標実現可能性にも変化はないとしている。CBS9106は、2014年12月にライセンス導出(2018年8月に対象地域を全世界へ拡大)していたStemline社との契約を2025年6月に解消し、開発・商品化に関するすべての権利が当社に返還された。同契約に基づき、契約一時金(2014年12月10百万円、2018年8月5百万円)と技術アドバイザリーフィー(2014年12月〜2021年6月累計702百万円)を受領済みで、返還手続き終了後は基礎研究費予算の範囲で基礎研究を実施するため短期的な業績への影響はないとしている。CBT005は提携を解消し、前臨床試験の早期開始を目標としている。CBP-A08は最適化を完了し、財務状況等を勘案しながら前臨床試験開始を模索している。


※本記事はキャンバスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。