ネクセラファーマ

ネクセラファーマ、2025年12月期は増収もコア営業利益は赤字 2026年12月期は黒字転換へ

決算サマリー 2026.08.19
ネクセラファーマ、2025年12月期は増収もコア営業利益は赤字 2026年12月期は黒字転換へ

※本記事はネクセラファーマが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ネクセラファーマは2025年12月期の連結業績を発表した。売上収益は29,615百万円(前年比+3%)とほぼ横ばいで推移し、主力2製品のピヴラッツ®とクービビック®を合わせた製品関連売上高は178億円となり、2025年の目標であった170億円以上を達成した。一方、自社パイプラインの臨床試験進展により研究開発費が14,466百万円(同+22%)に拡大したことなどから、コア営業利益は△352百万円と前期の3,606百万円から赤字に転じ、無形資産の償却費や構造改革費用等を含むIFRSベースの営業損益も△8,462百万円(前期△5,423百万円)と赤字が拡大した。2026年12月期はコスト削減とコマーシャル事業の収益拡大により、コア営業利益7,800百万円、IFRSベースの営業利益700百万円への黒字転換を計画している。

目次

連結業績(2025年12月期 実績)

2025年12月期の連結売上収益は29,615百万円(前期28,835百万円、前年比+3%)となった。ニューロクライン社やセンテッサ社、リリー社、アッヴィ社などからのマイルストン受領があった一方、前年同期に計上されたM4作動薬のフェーズ2試験成功に伴う大型マイルストンの反動で、マイルストン収入は前年同期を下回った。販管費はコマーシャル事業におけるピヴラッツ関連費用の削減により15,225百万円(前年比-5%)となったが、3つの自社開発品の臨床試験進展により研究開発費は14,466百万円(前年比+22%)に増加した。この結果、コア営業利益は△352百万円(前期3,606百万円)となり、無形資産の償却費や構造改革費用等のノンコア費用8,110百万円を加味したIFRSベースの営業損益は△8,462百万円(前期△5,423百万円)となった。

項目当期(2025年12月期)前期(2024年12月期)増減
売上収益29,615百万円28,835百万円+3%
研究開発費14,466百万円11,816百万円+22%
販管費15,225百万円開示なし-5%
コア営業利益△352百万円3,606百万円黒字から赤字
営業利益(IFRS)△8,462百万円△5,423百万円赤字幅拡大
ネクセラファーマ2025年12月期主要決算数値
出典:2025年12月期決算説明資料 P.5

事業セグメント別の状況

事業別にみると、プラットフォーム事業(創薬提携)の売上収益は10,207百万円、コア営業損益は△6,899百万円となり、臨床試験への投資加速により赤字が続いた。一方、コマーシャル事業(医薬品販売)は売上収益19,408百万円、コア営業利益6,547百万円を確保し、収益性が大きく成長した。2026年12月期は、プラットフォーム事業がコアベースでのブレークイーブン(コア営業利益100百万円)を計画する一方、コマーシャル事業はコア営業利益7,700百万円を見込む。

セグメント指標2025年12月期(実績)2026年12月期(予想)
プラットフォーム事業売上収益10,207百万円14,300百万円
プラットフォーム事業コア営業損益△6,899百万円100百万円
コマーシャル事業売上収益19,408百万円19,500百万円
コマーシャル事業コア営業利益6,547百万円7,700百万円
決算のブレークダウン(プラットフォーム/コマーシャル事業別)
出典:2025年12月期決算説明資料 P.6

主力製品の売上動向

コマーシャル事業の柱であるピヴラッツ®(クラゾセンタン、脳血管攣縮治療薬)は、発売開始から2025年12月までの累計投与患者数が25,470人に達し、2025年12月期の売上は13,511百万円(前年比+7%)となった。不眠症治療薬クービビック®は市場浸透が進み、売上は4,327百万円(前年比+224%)と急拡大した。両製品を合わせた製品関連売上高は178億円となった。

製品2025年12月期実績前年比2026年12月期見込み
ピヴラッツ®(脳血管攣縮治療薬)13,511百万円+7%13,800~14,200百万円
クービビック®(不眠症治療薬)4,327百万円+224%5,000~6,000百万円

通期業績予想(2026年12月期)

会社は2026年12月期について、主な新規提携を含まない前提で、売上収益33,800百万円(前年比+14%)、コア営業利益7,800百万円、IFRSベースの営業利益700百万円への黒字転換を計画している。製品関連売上高はピヴラッツ®13,800~14,200百万円(前年比+5%)、クービビック®5,000~6,000百万円(前年比+30%)を見込み、合計195億円以上を目標とする。

項目予想(2026年12月期)前期(実績)
売上収益33,800百万円(前年比+14%)29,615百万円
コア営業利益7,800百万円△352百万円
営業利益(IFRS)700百万円△8,462百万円
製品関連売上高195億円以上178億円
2026年12月期業績予想
出典:2025年12月期決算説明資料 P.31

株主還元

本資料には配当や自己株式取得など株主還元策に関する記載はない。

中期経営計画・トピック(2030年のビジョン)

会社は「2030年のビジョン」として、高成長・高収益な日本のバイオ製薬企業を目指す方針を示した。既存製品に加え、新規導出品からの契約一時金・マイルストン、主要5品目(M4、M1/M4、OX2、MC4、EP4拮抗薬)から見込む「WAVE1ロイヤリティ」、次世代パイプラインからの「WAVE2ロイヤリティ」により、少なくとも500億円のコアとなる売上高を目指す。利益率は2030年に30%以上、2035年に40%以上への引き上げを見込む。

2030年のビジョン
出典:2025年12月期決算説明資料 P.34

※本記事はネクセラファーマが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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