石原ケミカル

石原ケミカル、2026年3月期は減収増益で最高益 8期連続増配へ

決算サマリー 2026.08.19
石原ケミカル、2026年3月期は減収増益で最高益 8期連続増配へ

※本記事は石原ケミカルが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

石原ケミカル株式会社は2026年3月期(2025年4月~2026年3月)の連結決算を発表した。売上高は234.5億円(前年同期比99.2%)で前年同期比では減収となった一方、売上総利益86.2億円(同107.7%)、営業利益38.4億円(同113.0%)、経常利益39.9億円(同115.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益29.6億円(同120.4%)はいずれも前年同期を上回り、売上総利益・営業利益・経常利益・当期純利益は過去最高を記録した。1株当たり当期純利益は217.33円(前期173.43円)。1株当たり配当額は44.00円で、8期連続の増配を予定している。

目次

連結業績(当期 実績)

2025年5月15日公表の通期業績予想との比較では、売上高は発表値を10.4億円下回った(発表値比95.7%)一方、営業利益は発表値を3.3億円(同109.4%)、経常利益は3.9億円(同111.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は4.1億円(同116.4%)、それぞれ上回った。前年同期比では減収増益で、売上総利益・営業利益・経常利益・当期純利益は過去最高を更新した。

項目2025年3月期2026年3月期増減額前年同期比
売上高236.3億円234.5億円△1.8億円99.2%
売上総利益80.0億円86.2億円6.1億円107.7%
販管費46.0億円47.7億円1.7億円103.8%
営業利益34.0億円38.4億円4.4億円113.0%
経常利益34.5億円39.9億円5.3億円115.6%
親会社株主に帰属する当期純利益24.6億円29.6億円5.0億円120.4%
1株当たり当期純利益173.43円217.33円

セグメント別の状況

金属表面処理剤及び機器等は、生成AI向けなど一部の最先端半導体パッケージが好調に推移した一方、電子部品は緩やかな回復にとどまり、売上高129.5億円(前年同期比99.3%)、セグメント利益29.7億円(同112.9%)となった。電子材料は半導体市況の伸長を背景に半導体製造装置向けセラミックス及びエンジニアリングプラスチックの売上が増加し、売上高9.2億円(同110.8%)、セグメント利益0.4億円(同608.5%)。自動車用化学製品等は取組カーディーラーの拡大により売上高38.7億円(同104.7%)、セグメント利益9.3億円(同111.8%)。工業薬品は主力の鉄鋼業界向けにおいて鋼材需要低下による生産量減少や設備トラブルの影響を受け、売上高56.8億円(同94.2%)、セグメント利益2.1億円(同85.5%)となった。

セグメント2025年3月期売上高2026年3月期売上高前年同期比2026年3月期セグメント利益前年同期比
金属表面処理剤及び機器等130.5億円129.5億円99.3%29.7億円112.9%
電子材料8.3億円9.2億円110.8%0.4億円608.5%
自動車用化学製品等37.0億円38.7億円104.7%9.3億円111.8%
工業薬品60.3億円56.8億円94.2%2.1億円85.5%
合計236.3億円234.5億円99.2%41.7億円111.7%
2026年3月期 セグメント別売上高・利益
出典:石原ケミカル 2026年3月期 決算説明会資料 P.16

通期業績予想(2027年3月期計画)

2027年3月期~2029年3月期を対象とする中期経営計画において、2027年3月期の計画は売上高256.0億円、営業利益37.6億円、経常利益38.5億円、当期純利益27.6億円。EBITDAは2026年3月期実績4,435百万円に対し、2027年3月期4,580百万円(計画)、2028年3月期5,533百万円(予想)、2029年3月期6,184百万円(予想)と、減価償却費の増加を上回るEBITDA成長を計画している。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期(計画)
売上高234.5億円256.0億円
営業利益38.4億円37.6億円
経常利益39.9億円38.5億円
当期純利益29.6億円27.6億円
中期経営計画 売上・利益目標
出典:石原ケミカル 2026年3月期 決算説明会資料 P.30

株主還元

配当方針は、業績に裏付けられた安定的で継続的な配当を行うことを基本としつつ、業績に応じた増配を検討するなど弾力的な還元策をはかるというもの。配当に加えて自己株式取得も機動的に組み合わせることで、実質的な株主還元の一層の強化を図る。2026年3月期の1株当たり配当額は44.00円(前期40.00円)で、8期連続の増配を予定している。取り組みとしては、自己株式の取得、安定的な配当の実施、政策保有株式の売却、譲渡制限付株式報酬制度の活用、M&Aによる事業拡大を掲げている。

項目2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期
1株当たり配当額(円)26.5034.0036.0040.0044.00
中期経営計画(株主還元)配当金の推移
出典:石原ケミカル 2026年3月期 決算説明会資料 P.35

中期経営計画/トピック

中期経営計画(2027年3月期~2029年3月期)の基本方針は「成長路線の創造」。自己開発・商品開発・市場開発の「三つの開発」を企業理念とし、隣接分野への参入、高付加価値製品の売上向上、新規・既存製品拡販による市場拡大、新規事業の事業化加速、事業のグローバル化を重点課題とする。目標とする経営指標は売上総利益率35%以上、経常利益率15%以上、安定的にROE10%以上。セグメント別売上目標は2029年3月期において、金属表面処理剤及び機器等163.3億円、電子材料12.7億円、自動車用化学製品等49.0億円、工業薬品87.0億円(いずれも予想)。

トピックスとしては、海外拠点の機能強化による高付加価値製品の安定的なグローバル供給体制の構築、および事業継続計画(BCP)の観点からの生産拠点の分散化を推進している。主力カーケミカル製品であるエアコン洗浄剤は抗菌力・防カビ性を向上させた新バージョンを投入し、収益基盤の強化を図る。2025年9月には中国に連結子会社「石原化美(上海)科技有限公司」を設立し、2026年度内の生産稼働を目指している。

中期経営計画 セグメント別売上目標
出典:石原ケミカル 2026年3月期 決算説明会資料 P.29

※本記事は石原ケミカルが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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