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kubell、2025年12月期は増収増益で黒字転換 2026年12月期はEBITDA15億円以上を計画

決算サマリー 2026.08.27
kubell、2025年12月期は増収増益で黒字転換 2026年12月期はEBITDA15億円以上を計画

※本記事はkubellが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

株式会社kubellの2025年12月期(通期)連結業績は、売上高9,529百万円(前年同期比+12.5%)、EBITDA1,371百万円(同+60.0%)、営業利益485百万円(同+400.8%)、経常利益458百万円(同+506.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益215百万円(前期は▲1,172百万円の赤字)と増収増益・黒字転換を達成した。期初予想を修正したものの、売上高・各段階利益とも修正後の業績予想を達成し、特に利益面では大幅に上回った。2023年に開始したBPaaSドメインの通期売上高は1,191百万円(前年同期比+77.8%)と、2年で10億円を突破し「Chatworkに次ぐ第二の柱」に成長した。2026年12月期は、連結売上高が前期比13%以上、EBITDAが15億円以上となる業績予想を示している。

目次

連結業績(2025年12月期 実績)

売上高は9,529百万円(前年同期比+12.5%、業績予想比100.5%)となり、内訳はSaaSドメインが8,337百万円(同+6.9%)、BPaaSドメインが1,191百万円(同+77.8%)。売上総利益は6,603百万円(同+13.0%、売上高マージン69.3%)、EBITDAは1,371百万円(同+60.0%、売上高マージン14.4%)、営業利益は485百万円(同+400.8%、売上高マージン5.1%)、経常利益は458百万円(同+506.9%)だった。親会社株主に帰属する当期純利益は215百万円となり、前期の▲1,172百万円の赤字から黒字転換した。売上高、売上総利益、EBITDA、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも上方修正後の業績予想を上回って着地した。

項目2024年12月期実績2025年12月期実績前年同期比
売上高8,470百万円9,529百万円+12.5%
 SaaSドメイン7,800百万円8,337百万円+6.9%
 BPaaSドメイン670百万円1,191百万円+77.8%
売上総利益5,843百万円6,603百万円+13.0%
EBITDA856百万円1,371百万円+60.0%
営業利益96百万円485百万円+400.8%
経常利益75百万円458百万円+506.9%
親会社株主に帰属する当期純利益▲1,172百万円215百万円
KPIハイライト
出典:2025年12月期 通期 決算説明資料 P.3

事業(ドメイン)別の状況

プラットフォーム事業は「SaaSドメイン」と「BPaaSドメイン」で構成される。SaaSドメインのARR(年間経常収益)は80.8億円(前年同期比+6.6%)、BPaaSドメインのARRは14.7億円(同+93.3%)で、全社ARRは95.5億円(同+14.6%)と拡大した。BPaaSドメインは前年同期比+83.5%の高成長を継続し、全社の成長を牽引した。SaaSドメインの中核であるビジネスチャット「Chatwork」は、登録ID数806.6万(前年同期比+9.3%)、課金ID数83.8万(同+6.3%)、ARPU730.3円(同▲0.3%)と、ID数は順調に拡大した一方、単価の低いビジネスプランの契約数増加によりARPUはやや低下した。kubellグループサービス全体の導入社数は97.4万社(同+9.9%)となった。

区分指標2025年12月期実績2024年12月期実績
SaaSドメイン売上高8,337百万円7,800百万円
SaaSドメインARR80.8億円(前年同期比+6.6%)
BPaaSドメイン売上高1,191百万円670百万円
BPaaSドメインARR14.7億円(前年同期比+93.3%)
全社ARR95.5億円(前年同期比+14.6%)
連結売上高推移(ドメイン別)
出典:2025年12月期 通期 決算説明資料 P.17

主要KPI(Chatwork)

Chatworkの登録ID数は806.6万(前年同期比+9.3%)、課金ID数は83.8万(同+6.3%)と順調に拡大した一方、ARPUは730.3円(同▲0.3%)とやや低下した。相対的に単価の低いビジネスプランの契約数が増加したことが主な要因で、エンタープライズプランの販売強化や値引き契約のマネジメントによる改善を目指すとしている。課金ID解約率は0.94%とやや上昇したが、大口顧客の解約による一過性のものとしている。

指標2025年12月期実績前年同期比
Chatwork登録ID数806.6万ID+9.3%
Chatwork課金ID数83.8万ID+6.3%
Chatwork ARPU730.3円▲0.3%
kubellグループサービス導入社数97.4万社+9.9%

通期業績予想(2026年12月期)・中期経営計画

2026年12月期は連結売上高が前期比13%以上、EBITDAが15億円以上となる業績予想を示している。ビジネスチャットの事業基盤拡大とBPaaS事業の拡大・収益性改善により、売上成長率を再加速させ増収増益を継続する方針。同期は2024年を初年度とする中期経営計画の最終年度に当たり、売上高150億円(2024-2026年CAGR30%)、EBITDA15~22.5億円(EBITDAマージン10~15%)を目標としている。2026年目標の売上高150億円の内訳は、SaaSドメイン90~100億円、BPaaSドメイン20~30億円、M&A・新規事業40億円~と設定されている。この財務目標にはM&Aや新規事業による成長を織り込む一方、不確実性を考慮し、業績予想自体にはこれらを織り込んでいない。

項目2025年12月期実績2026年12月期予想/目標
連結売上高9,529百万円前期比13%以上(中計目標150億円)
EBITDA1,371百万円15億円以上(中計目標15~22.5億円)
中計 売上高内訳(SaaSドメイン)8,337百万円90~100億円(目標)
中計 売上高内訳(BPaaSドメイン)1,191百万円20~30億円(目標)
中計 売上高内訳(M&A・新規事業)40億円~(目標)
中期経営計画(連結売上高・EBITDA、2026年売上高150億円の内訳)
出典:2025年12月期 通期 決算説明資料 P.51

トピック(M&A・事業再編)

2026年2月、ペイトナー株式会社が営む「ペイトナー請求書」事業を吸収分割により譲り受けた。請求書の回収・管理から振込の予約・実行までを一気通貫で自動化する法人向けクラウド請求書処理サービスで、Fintechケイパビリティの獲得、経理業務DX支援の強化、Chatwork既存顧客へのクロスセルによるマーケティング効率化などのシナジーを見込む。本件による2026年12月期業績への影響は軽微としている。また、2025年12月19日には、スターティアレイズ株式会社との合弁で設立した株式会社kubellストレージの株式を100%取得し完全子会社化することを決議、同時にスターティアホールディングスグループとの業務提携を開始し、中堅・中小企業における顧客基盤の拡大を目指す。M&Aは、Chatworkを基盤としたプロダクト拡充によるスーパーアプリ構想の推進と、BPaaSの規模拡大を目指すBPO事業者のロールアップを2つの柱とする重要な成長戦略と位置付けている。

トピック① ペイトナー請求書事業を譲受
出典:2025年12月期 通期 決算説明資料 P.9

株主優待

株主優待制度として、毎年6月30日および12月31日現在の株主名簿に2回(6ヶ月)以上連続して当社株式を1単元(100株)以上保有する株主を対象に、当社が有償提供するパーソナルプラン(Chatwork)を1株主番号につき1ID贈呈し、保有期間中は月額料金を無償としている。なお、有償パーソナルプランは一般提供を終了しており、株主優待でのみ提供している。

※本記事はkubellが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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