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リックソフト、2026年2月期は増収減益 契約負債は前期比90%増の44億円へ

決算サマリー 2026.08.19
リックソフト、2026年2月期は増収減益 契約負債は前期比90%増の44億円へ

※本記事はリックソフトが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

リックソフト株式会社(東証グロース:4429)は2026年2月期の決算を発表した。売上高は108億円(前期比20.4%増)となったが、役員退職慰労引当金の計上などにより販管費が増加し、営業利益は3.7億円(前期比17.8%減)の増収減益となった。テクノロジーソリューション売上が前期比19.7%、プロフェッショナルサービス売上が前期比53.5%と好調に推移した一方、契約負債は前年同期比90%増の44億円へと大幅に積み上がり、来期以降の収益の安定性と成長を担保する基盤が構築された。同社は構造改革『Reignite2030』を最優先で推し進めている。

目次

連結業績(当期 実績)

2026年2月期の売上高は10,892百万円(前期比20.4%増)。ライセンス原価の上昇をプロフェッショナルサービスの売上増加により打ち消し、売上総利益は前期と同等の2,373百万円となった一方、売上総利益率は21.8%(前期比△4.5ポイント)に低下した。役員退職慰労引当金の計上により販管費が一時的に増加し、営業利益は376百万円(前期比△17.8%)、経常利益は357百万円(前期比△22.7%)、当期純利益は263百万円(前期比△25.8%)となった。

項目2026年2月期(当期)2025年2月期(前期)前期比
売上高10,892百万円9,043百万円20.4%
売上総利益2,373百万円2,373百万円0.0%
売上総利益率21.8%26.3%△4.5ポイント
販管費1,996百万円1,915百万円4.2%
販管費率18.3%21.2%△2.9ポイント
営業利益376百万円458百万円△17.8%
営業利益率3.5%5.1%△1.6ポイント
経常利益357百万円461百万円△22.7%
当期純利益263百万円355百万円△25.8%

セグメント別(サービス別)の状況

サービス別売上高は、テクノロジーソリューションが8,863百万円(構成比81.4%、前期比19.7%増)、プロフェッショナルサービスが1,403百万円(構成比12.9%、前期比53.5%増)、自社プロダクトが625百万円(構成比5.7%、前期比△13.6%)となった。テクノロジーソリューションおよびプロフェッショナルサービスがともに大幅に増加した一方、収益実態に即した運用適正化の進展により、自社プロダクト売上の一部を翌期以降の収益として契約負債へ振り替えた。

サービス区分2026年2月期(構成比)2025年2月期(構成比)前期比
テクノロジーソリューション8,863百万円(81.4%)7,405百万円(81.9%)19.7%
プロフェッショナルサービス1,403百万円(12.9%)914百万円(10.1%)53.5%
自社プロダクト625百万円(5.7%)723百万円(8.0%)△13.6%
売上高合計10,892百万円(100%)9,043百万円(100%)20.4%
2026年2月期 サービス別売上高
出典:リックソフト株式会社 2026年2月期 決算説明資料 P.6

契約負債の状況

契約負債は2025年2月末の23億円から2026年2月末には44億円へと前年同期比90%増加し、大幅に積み上がった。契約負債の伸びは売上成長を大きく上回っており、『Reignite2030』で掲げる「戦略パートナー」への転換が進展し、顧客の成長を長期に支援する事業モデルへのシフトが表れているとしている。

項目2025年2月期実績2026年2月期実績2027年2月期予想
売上高9,043百万円10,892百万円12,148百万円
契約負債2,352百万円4,476百万円
契約負債の考え方
出典:リックソフト株式会社 2026年2月期 決算説明資料 P.10

通期業績予想

2027年2月期の業績予想は、売上高12,195百万円(前期比12.0%増)、営業利益200百万円(前期比△46.7%)、経常利益200百万円(前期比△43.8%)、当期純利益160百万円(前期比△39.3%)、一株当たり純利益35.48円(前期比△23.22円)としている。連結の売上は堅調に推移する見通しであるものの、ライセンスにおける利益率の減少により利益は低下する計画。プロフェッショナルサービスの構造改革を集中的に進めるため一時的に受注制限をかけており、来期は長期的なサービスを増加させる計画のため会計上は契約負債に大きく計上され、今期は営業利益が減少するとしている。

項目2027年2月期予想2026年2月期(実績)
売上高12,195百万円10,892百万円
営業利益200百万円376百万円
営業利益率1.6%3.5%
経常利益200百万円357百万円
当期純利益160百万円263百万円
当期純利益率1.3%2.4%
一株当たり純利益35.48円58.70円
2027年2月期 業績予想
出典:リックソフト株式会社 2026年2月期 決算説明資料 P.14

株主還元

本資料には配当や自己株式取得など株主還元に関する記載はない。

中期経営計画/トピック

同社は構造改革『Reignite2030』を最優先で推し進めており、2030年までに累計60億円規模の戦略投資(人的投資、ビジネスモデル変革のブランディング等)を実行する計画。ビジネスモデル変革による高利益体質と専門チーム増強による販路拡大を通じ、2030年に目標EBITDA30億円の実現を目指すとしている。また、アトラシアン事業をはじめとしたグローバル展開を見据え、BiPlus Vietnam Software Solutions Joint Stock Company(本社:ベトナム・ハノイ)と資本業務提携を行った。フィナンシャル・タイムス社『High-Growth Companies Asia-Pacific 2025』では、アジア太平洋地域の急成長企業500社に8年連続で選出された(2026年3月)。

利益(EBITDA)の遷移イメージ・主要経営指標(KPI)
出典:リックソフト株式会社 2026年2月期 決算説明資料 P.18

※本記事はリックソフトが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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