※本記事はEduLabが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
EduLabの2025年9月期は、売上高6,229百万円(前期比△12.8%)と減収となったものの、事業構造改革・コスト構造改革により売上総利益が大幅に増加し、営業利益391百万円、経常利益450百万円、親会社株主に帰属する当期純利益16百万円と全利益で黒字転換した。計画(2025年5月発表)に対しては売上高・各利益とも上振れて着地した。翌2026年9月期は文部科学省の全国学力・学習状況調査の失注影響により減収を予想する。
事業概要
同社はテスト等ライセンス事業、AI事業、テスト運営・受託事業、テストセンター事業の4事業を展開。2025年9月期の売上高6,229百万円の内訳は、テストセンター事業3,282百万円(52.7%)、テスト運営・受託事業1,519百万円(24.4%)、テスト等ライセンス事業668百万円(10.7%)、AI事業374百万円(6.0%)、その他事業385百万円(6.2%)。

連結業績(2025年9月期 実績)
売上高は、テスト運営・受託事業における全国学力・学習状況調査が直接受注から間接受注になったことなどにより前年比△12.8%の減収。一方、事業構造改革・コスト構造改革により売上総利益は前年比+19.6%の2,055百万円に増加し、販管費は△18.6%の1,663百万円に圧縮された結果、営業利益・経常利益・純利益の全利益で黒字転換した。前期以前から継続していた諸案件に対して149百万円を収益認識したことにより計画対比で売上高・営業利益が上振れた一方、中国子会社清算結了に伴う整理損失費用・共用資産の減損損失計上等により特別損失292百万円を計上し、純利益は16百万円にとどまった。
| 項目(百万円) | 2024年9月期実績 | 2025年9月期計画(2025年5月発表) | 2025年9月期実績 | 前年対比 | 計画対比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 7,141 | 6,000 | 6,229 | △12.8% | +3.8% |
| 売上総利益 | 1,718 | - | 2,055 | +19.6% | - |
| 販売費及び一般管理費 | 2,044 | - | 1,663 | △18.6% | - |
| 営業利益 | △325 | 230 | 391 | 黒字転換 | +70.3% |
| 経常利益 | △492 | 160 | 450 | 黒字転換 | +2.8倍 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | △1,273 | △50 | 16 | 黒字転換 | 黒字転換 |
セグメント別の状況
テスト等ライセンス事業は、CASECおよび英語スピーキングテストのライセンス収入減少や一部サービス終了により減収減益(売上高668百万円、セグメント利益175百万円)。AI事業は、手書き文字認識「DEEP READ」ライセンス収入の安定推移と過年度案件の収益認識149百万円により増収で黒字転換(売上高374百万円、セグメント利益184百万円)。テスト運営・受託事業は受託形態の変化により減収となったが、利益率の高い案件受注や内製化により増益(売上高1,519百万円、セグメント利益376百万円)。テストセンター事業は利用者数の安定推移により増収増益(売上高3,282百万円、セグメント利益395百万円)。その他事業は黒字転換(売上高385百万円、セグメント利益31百万円)。
| セグメント | 指標(百万円) | 2024年9月期 | 2025年9月期 |
|---|---|---|---|
| テスト等ライセンス | 売上高 | 920 | 668 |
| テスト等ライセンス | セグメント利益 | 188 | 175 |
| AI | 売上高 | 147 | 374 |
| AI | セグメント利益 | △44 | 184 |
| テスト運営・受託 | 売上高 | 2,443 | 1,519 |
| テスト運営・受託 | セグメント利益 | 259 | 376 |
| テストセンター | 売上高 | 3,153 | 3,282 |
| テストセンター | セグメント利益 | 308 | 395 |
| その他 | 売上高 | 477 | 385 |
| その他 | セグメント利益 | △86 | 31 |

通期業績予想(2026年9月期)
2026年9月期は、文部科学省の全国学力・学習状況調査を失注した影響で売上高5,800百万円と前年対比△6.9%、中期経営計画目標対比△10.8%の減収を予想する。その他公共案件の受注やAI事業「UGUIS.AI」の拡販を見込むものの、テスト運営・受託事業の高収益案件の減少により利益額・利益率は低下し、営業利益80百万円(前年対比△79.6%)、経常利益20百万円(前年対比△95.6%)を計画。親会社株主に帰属する当期純利益は10百万円を計画し、引き続き黒字を確保する見込み。
| 項目(百万円) | 2025年9月期実績 | 2026年9月期業績予想 | 前年対比 | 中期目標対比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,229 | 5,800 | △6.9% | △10.8% |
| 売上総利益 | 2,055 | 1,680 | △18.3% | 11.6% |
| 販売費及び一般管理費 | 1,663 | 1,600 | △3.8% | △8.6% |
| 営業利益 | 391 | 80 | △79.6% | △46.7% |
| 経常利益 | 450 | 20 | △95.6% | △80% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 16 | 10 | △39.8% | - |

財務・キャッシュ・フローの状況
2025年9月末の総資産は3,607百万円(前期末比△36百万円)。有利子負債の返済に伴い現預金が284百万円減少した一方、テスト等ライセンス事業・AI事業のコンテンツ開発に伴い無形固定資産が212百万円増加した。自己資本比率は37.6%((純資産-非支配株主持分等)/総資産)。営業活動によるキャッシュ・フローは98百万円で黒字化し、投資活動によるキャッシュ・フローは△321百万円(ソフトウェア開発投資226百万円等)、財務活動によるキャッシュ・フローは△119百万円(長期借入金返済324百万円等)だった。
中期経営計画の進捗
2025年9月期は2023年12月策定の中期経営計画の最終年度に位置づけられ、事業構造改革・コスト構造改革・組織体制企業風土改革の3つの改革を進めた結果、営業利益・経常利益・純利益で黒字化を達成した。事業別には、テストセンター事業で拠点最適化と委託拡充による稼働率向上、AI事業で「UGUIS.AI」の有償展開(2025年4月開始)とユーザー拡大、テスト運営・受託事業で全国学力・学習状況調査への依存低減と民間案件拡大、テスト等ライセンス事業でクロスセルによる売上拡大を、それぞれ引き続きの課題・施策として挙げている。

※本記事はEduLabが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。