※本記事はKudanが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
Kudan株式会社は2026年3月期通期決算において、売上高1,197百万円(前期比2.3倍)、営業利益△586百万円(前期の赤字から214百万円縮小)となり、売上・利益ともに業績予想を上回って着地した。デジタルツイン・移動ロボット両事業での売上伸長と、高粗利SW(ソフトウェア)への事業集中によるコスト最適化が寄与した。2027年3月期は低粗利HW(ハードウェア)から高粗利SWへの転換を進める方針のもと、売上高は1,030百万円、営業利益は△340百万円を見込み、売上は減少するものの赤字縮小はむしろ加速する計画としている。
連結業績(2026年3月期 実績)
前期(26年3月期)は、売上高1,197百万円(前々期517百万円)、営業利益△586百万円(前々期△800百万円)、経常利益△174百万円(前々期△743百万円)、純利益△188百万円(前々期△801百万円)となった。また、営業利益に政府からの研究開発補助金収入を加えた事業収益性の指標である調整後営業利益は△528百万円(前々期△753百万円)。通期業績は売上・利益ともに修正後の業績予想を上回り、売上は予想比+9%成長、赤字は予想比14%圧縮となった。
| 項目 | 前期(26/3期)実績 | 前々期(25/3期)実績 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,197百万円 | 517百万円 | +680百万円(2.3倍) |
| 営業利益 | △586百万円 | △800百万円 | +214百万円(赤字縮小) |
| 経常利益 | △174百万円 | △743百万円 | +569百万円(赤字縮小) |
| 純利益 | △188百万円 | △801百万円 | +613百万円(赤字縮小) |
| 調整後営業利益 | △528百万円 | △753百万円 | +225百万円(赤字縮小) |

セグメント別(事業別)の状況
前期の売上成長(前々期517百万円→前期1,197百万円)の内訳として、デジタルツイン事業の伸長が+590百万円、移動ロボット事業の伸長が+180百万円と寄与した一方、非コア技術・事業としてリソース配分を見直した過去案件の凍結・停止により△90百万円のマイナス影響があった。デジタルツインはKudan PRISM等のソリューションを中心に顧客基盤・案件フェーズが進展し、移動ロボットは経済産業省(NEDO)・建設業界大手による自律移動ロボット開発の政府案件が牽引した。
| 区分 | 前期の売上成長寄与額 | 概要 |
|---|---|---|
| デジタルツイン | +590百万円 | HWパッケージ・デジタルツインソリューション(Kudan PRISM)等が伸長 |
| 移動ロボット | +180百万円 | 経済産業省(NEDO)・建設業界大手による自律移動ロボット開発の政府案件など |
| 過去案件(凍結・停止) | △90百万円 | 非コア技術・事業としてリソース配分を見直した案件 |

通期業績予想
今期(27年3月期)は、低粗利HWから高粗利SWへの転換を進める方針のもと、売上高は1,030百万円(前期からSW売上+360百万円・HW売上△530百万円の差分を織り込み)、営業利益は△340百万円(前期からSW集中による利益増+350百万円・研究開発等の固定費増△80百万円等を反映)を見込む。売上は減少するが赤字縮小はむしろ加速する計画で、来期以降の収益性を高めた売上成長・黒字化を目指す。なお調整後営業利益は、今期については不確定要素が多く適正かつ合理的な予想の策定が困難であるため非開示としている。
| 項目 | 今期(27/3期)予想 | 前期(26/3期)実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,030百万円 | 1,197百万円 |
| 営業利益 | △340百万円 | △586百万円 |

株主還元
本資料に配当・自己株式取得等の株主還元方針についての記載はない。
中期経営計画/トピック
当社は経済産業省(NEDO:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合研究機構)が採択した「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ロボティクス分野におけるソフトウェア開発基盤構築」において、建設市場のロボティクス分野におけるソフトウェア開発基盤の研究開発を担う中核的リーダーとして推進している。実施期間は2025年度~2027年度予定、全体予算は103億円(3年間合計)。建設RXコンソーシアム(建設大手各社加盟)と業界横断で連携し、汎用的なロボット自律移動の技術確立と将来的な幅広い産業への展開を目指す。
中長期の成長イメージとして、中期(2年)は「多角的な売上拡大・収益性最適化(HWを活用したSW普及)」、長期(~10年)は「SW販売拡大を中心とした高収益な成長(ロボット・デジタルツイン・データ横断)」を掲げ、フィジカルAI市場の本格的な発展にともなう市場拡大と商用技術の販売拡大による飛躍的成長を目指す方針としている。

※本記事はKudanが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。