※本記事はアクリートが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社アクリートは2025年12月期の通期連結業績で、計画を上回る大幅な増収増益を達成した。主力のSMS配信サービスが過去最高売上を更新したほか、戦略的に進めたM&Aが売上に大きく寄与し、GPUサーバー案件等の高付加価値なソリューション事業も拡大した。売上高は8,791百万円(前期比+38.5%)、営業利益は529百万円(同+59.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益は307百万円(同+318.7%)となった(単位:百万円)。
連結業績(当期 実績)
売上高は全セグメントで大幅な増収を達成した。営業利益はソリューション事業と投資・インキュベーション事業で投資が先行したものの、既存事業における先行投資吸収により増益となった。当期純利益は前期に発生した一過性の減損等の影響が解消し、大幅増益となった。
| 項目 | 2025年12月期 実績 | 2024年12月期 実績 | 前期比(YoY) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,791 | 6,347 | +38.5% |
| 営業利益 | 529 | 331 | +59.6% |
| 営業利益率 | 6.0% | 5.2% | +0.8pt |
| 経常利益 | 525 | 331 | +58.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 307 | 73 | +318.7% |

セグメント別の状況
セグメント別では、主力のコミュニケーション事業が売上高6,515百万円・セグメント利益1,136百万円と圧倒的な収益基盤を維持し、成長領域への投資を支えた。ソリューション事業はGPUサーバーの大型案件検収が寄与し売上高1,205百万円となったが、AI・次世代セキュリティへの先行投資によりセグメント利益は△34百万円だった。投資・インキュベーション事業はズノー、フォーグローブ、Forward Edge-AI Japanの3社が新規連結されグループ規模が拡大し売上高1,182百万円となったが、セグメント利益は△17百万円だった(単位:百万円)。
| セグメント | 売上高 | セグメント利益 | 売上高構成比 |
|---|---|---|---|
| コミュニケーション事業 | 6,515 | 1,136 | 73% |
| ソリューション事業 | 1,205 | △34 | 13.5% |
| 投資・インキュベーション事業 | 1,182 | △17 | 13.3% |

単体業績
単体業績は、国内A2P-SMS市場での強固なポジションを背景に売上高において過去最高を更新した。売上高5,935百万円(前期比+41.2%)、営業利益581百万円(同+51.7%)、営業利益率9.8%(前期比+0.7pt)、経常利益577百万円(同+49.4%)、当期純利益398百万円(同+56.7%)となり、アクリート本体が生み出す安定したキャッシュフローがグループ全体の成長を下支えしている。
| 項目 | 2025年12月期 実績 | 2024年12月期 実績 | 前期比(YoY) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,935 | 4,205 | +41.2% |
| 営業利益 | 581 | 383 | +51.7% |
| 営業利益率 | 9.8% | 9.1% | +0.7pt |
| 経常利益 | 577 | 386 | +49.4% |
| 当期純利益 | 398 | 254 | +56.7% |

業績の増減要因
連結売上高は6,347百万円から8,791百万円(+2,443百万円)に増加した。内訳はコミュニケーション事業+709百万円(国内認証・通知SMS配信のオーガニック成長)、ソリューション事業+760百万円(AIインフラ需要を背景としたGPUサーバーの大型案件検収)、投資・インキュベーション事業+1,043百万円(ズノー、フォーグローブ、FEAI Japanの新規連結)。連結営業利益は331百万円から529百万円(+198百万円)に増加し、売上総利益の増加+551百万円が寄与した一方、のれん・顧客関連資産の償却費の増加△36百万円、販管費の増加△317百万円が押し下げ要因となった。
| 増減要因 | 金額(百万円) |
|---|---|
| コミュニケーション事業(売上高寄与) | +709 |
| ソリューション事業(売上高寄与) | +760 |
| 投資・インキュベーション事業(売上高寄与) | +1,043 |
| 売上総利益の増加(営業利益寄与) | +551 |
| のれん・顧客関連資産の償却費の増加(営業利益押下げ) | △36 |
| 販管費の増加(営業利益押下げ) | △317 |

通期業績予想
本資料には2025年12月期の具体的な通期業績予想数値の記載はなく、開示なし。中期経営計画[2025-2027]の連結売上実績・計画(2024-2027年)が示されているのみである。
株主還元
本資料には配当・自己株式取得等の株主還元方針に関する記載はなく、開示なし。
中期経営計画[2025-2027]
中期経営計画[2025-2027]のもと、コミュニケーション事業は「増収による収益確保と新たな認証領域・用途開発によるSMS&CPaaSソリューション開発営業でのシェア獲得」、ソリューション事業は「当社の収益構造改革を担う事業であり、3年後に売上構成比35%を目標」、投資・インキュベーション事業は「M&Aや業務提携を通じた成長支援、AI・デジタル分野への戦略的投資」をそれぞれ事業目標に掲げている。2025年度はSMS配信の新サービス展開による付加価値創出と、ソリューション・投資事業でのAIテクノロジー活用を推進し、成長基盤の拡充を図った。10月には米Forward Edge-AI社と耐量子暗号(PQC)展開に向けた合弁契約を締結し、11月に合弁会社Forward Edge-AI Japan株式会社を設立、12月に出資払込を完了して商用サービスを開始した。
※本記事はアクリートが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。