※本記事はHEROZが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
HEROZ株式会社は2026年6月12日、2026年4月期(通期、連結)の決算を発表した。売上高は6,424百万円(前期比+8.3%)、営業利益は523百万円(前期比+70.7%)、EBITDAは1,025百万円(前期比+29.2%)となり、いずれも通期業績予想を上回って着地した。親会社株主に帰属する当期純利益は376百万円となり、前期の△177百万円から黒字転換した。HEROZ ASKは4月末にARR2億円を突破し、2027年4月期は「AI Security」と「AI Cowork構想」の2つの戦略軸に経営資源を集中する方針。

連結業績(当期 実績)
(単位:百万円、以下同)売上高6,424(前期比+8.3%)、営業利益523(同+70.7%)、経常利益408(同+78.9%)となった。親会社株主に帰属する当期純利益は376で黒字転換(前期は△177)。EBITDAは1,025(同+29.2%)。2025年12月公表の通期業績予想に対する進捗率は、売上高100.4%、営業利益104.6%、経常利益97.2%、EBITDA102.6%で、売上・利益とも計画を上回った。
| 項目 | 2025年4月期(前期) | 2026年4月期(当期) | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,929 | 6,424 | +8.3% |
| 売上原価 | 3,241 | 3,503 | +8.1% |
| 販管費 | 2,381 | 2,398 | +0.7% |
| 営業利益 | 306 | 523 | +70.7% |
| 経常利益 | 228 | 408 | +78.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | △177 | 376 | 黒字転換 |
| EBITDA | 793 | 1,025 | +29.2% |
セグメント(事業)別の状況
HEROZグループはAIX事業とAI Security事業の2区分で構成される。AI Security事業は前年同期比で売上高+9.7%の成長となり、価格改定効果が通期で寄与し収益性改善が継続した。AIX事業は前年同期比で売上高+9.4%の成長となったが、中長期の成長加速に向けた人材採用・組織体制強化の先行投資により、セグメント利益はYoYで減少した。KPIでは、ARR(年次経常収益)は4,633百万円(前期比+11.0%)、リカーリング売上比率は68.9%(前期比+3.3pt)。リカーリング解約率は、AI Securityが0.8%(前年同期末比+0.1pt)、HEROZ ASKが1.3%(前年同期末比△1.3pt)。HEROZ ASKは4月末時点でARR2億円・累計契約顧客数約430社を達成し、貢献利益ベースで単月黒字化した。
| 区分 | 指標 | 当期の値 |
|---|---|---|
| AI Security事業 | 売上高(前年同期比) | +9.7% |
| AIX事業 | 売上高(前年同期比) | +9.4% |
| 連結 | ARR(年次経常収益) | 4,633百万円(前期比+11.0%) |
| 連結 | リカーリング売上比率 | 68.9%(前期比+3.3pt) |
| AI Security | リカーリング解約率 | 0.8%(前年同期末比+0.1pt) |
| HEROZ ASK | リカーリング解約率 | 1.3%(前年同期末比△1.3pt) |
| HEROZ ASK | ARR/累計契約顧客数(26年4月末時点) | 2億円/約430社 |


通期業績予想
2027年4月期の通期業績予想は、売上高6,800百万円(前期比+5.8%)、EBITDA1,300百万円(同+26.7%)、営業利益800百万円(同+52.9%)、経常利益700百万円(同+71.4%)を計画。親会社株主に帰属する当期純利益は300百万円(同△20.2%)を見込むが、これは2026年4月期に計上した関係会社株式売却益311百万円(税効果考慮後 約211百万円)を除いた実質ベースでは前期比+82.2%の増益となる見込み。AI Security事業やHEROZ ASKの事業拡大を踏まえた計画で、成長に向けた開発・マーケティング投資は前期同様に継続する。
| 項目 | 2026年4月期(実績) | 2027年4月期(予想) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,424 | 6,800 | +5.8% |
| EBITDA | 1,025 | 1,300 | +26.7% |
| 営業利益 | 523 | 800 | +52.9% |
| 経常利益 | 408 | 700 | +71.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 376 | 300 | △20.2% |

株主還元
本資料には配当・自己株式取得など株主還元に関する記載はない(開示なし)。
事業戦略のトピック(FY27の2大戦略軸)
FY27は「AI Security」と「AI Cowork構想」の2つの戦略軸へ経営資源を集中する方針。①バリオセキュア社を株式交換により完全子会社化し、AI Securityエージェントへと進化させる。②HEROZ ASKを共通AI基盤に、顧客接点・管理部門をAIとプロが協働で担う新カテゴリ「HEROZ ASK Cowork」を創出する。標的市場はBPO市場とAI市場を合算した最大12.8兆円(2029年)を想定。バリオセキュアはストック売上高比率87.6%、解約率1%以下が28四半期連続で推移している。
※本記事はHEROZが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。