※本記事はシンプレクス・ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
シンプレクス・ホールディングスは2026年4月30日、2026年3月期(通期)の決算を発表した。売上収益・売上総利益・営業利益に加え、売上総利益率・営業利益率もいずれも過去最高を更新した。期中3度の上方修正の原動力となった役員・社員全体への総額10億円の特別賞与(原価部門7.5億円/販管部門2.5億円)を支給した後の営業利益は144億円となったが、支給前ベースでは154億円となり、中期経営計画「中計2027」の目標値150億円を上回る水準に到達した。
2026年1月から2月にかけて約50億円の自己株式を取得した結果、ROEは21.0%(前期比+4.8P)となり、「中計2027」の目標値17%を大きく上回る水準で着地した。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上収益は58,682百万円(前期比+23.8%)、売上総利益は25,623百万円(同+30.5%、売上総利益率43.7%)、営業利益は14,420百万円(同+33.5%、営業利益率24.6%)、親会社の所有者に帰属する当期利益は10,538百万円(同+35.4%)といずれも増収増益となった。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2025年3月期実績 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 58,682百万円 | 47,394百万円 | +23.8% |
| 売上総利益 | 25,623百万円 | 19,638百万円 | +30.5% |
| 売上総利益率 | 43.7% | 41.4% | +2.3P |
| 営業利益 | 14,420百万円 | 10,804百万円 | +33.5% |
| 営業利益率 | 24.6% | 22.8% | +1.8P |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 10,538百万円 | 7,781百万円 | +35.4% |
| ROE | 21.0% | 16.2% | +4.8P |

ビジネス領域別の状況
金融ソリューション(キャピタルマーケットと金融リテール)が安定的に成長したほか、グループシナジーの一層の高まりにより戦略/DXコンサルティングとエンタープライズDXが急成長の牽引役となった。戦略/DXコンサルティングは人員拡充が奏功し前期比+44.0%、エンタープライズDXは官公庁案件や大型基幹システム構築案件の寄与により同+51.5%と伸長した。
| ビジネス領域 | 2026年3月期実績 | 2025年3月期実績 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 戦略/DXコンサルティング | 10,816百万円 | 7,510百万円 | +44.0% |
| キャピタルマーケット | 18,074百万円 | 15,875百万円 | +13.9% |
| 金融リテール | 21,092百万円 | 18,267百万円 | +15.5% |
| エンタープライズDX | 8,696百万円 | 5,738百万円 | +51.5% |
| 合計 | 58,682百万円 | 47,394百万円 | +23.8% |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は売上収益70,000百万円(前期比+19.3%)、営業利益17,200百万円(同+19.3%)、親会社の所有者に帰属する当期利益12,420百万円(同+17.9%)、ROE22.3%を見込む。「中計2030 -Vision1000-」の初年度として、研究開発費等に35億円(売上に占める割合:5%程度)を投資する計画。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期実績 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 70,000百万円 | 58,682百万円 | +19.3% |
| 売上総利益 | 31,500百万円 | 25,623百万円 | +22.9% |
| 売上総利益率 | 45.0% | 43.7% | +1.3P |
| 営業利益 | 17,200百万円 | 14,420百万円 | +19.3% |
| 営業利益率 | 24.6% | 24.6% | ±0.0P |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 12,420百万円 | 10,538百万円 | +17.9% |
| ROE | 22.3% | 21.0% | +1.3P |

株主還元
利益成長を通じた安定的かつ持続的な株主還元を基本方針とし、連結配当性向40%を目安に配当を実施する。2026年3月期の1株当たり配当金は18円(配当性向38.8%)、2027年3月期は24円(配当性向43.6%)を予想する。2026年3月期は配当総額4,026百万円に加え、自己株式取得額5,614百万円(2025年4月取得分及び2026年1月・2月取得分の約定ベース合計)を合わせた総還元額は9,640百万円となった。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期予想 |
|---|---|---|
| 1株当たり配当金 | 18円 | 24円 |
| 配当性向 | 38.8% | 43.6% |
| 配当総額 | 4,026百万円 | – |
| 自己株式取得額 | 5,614百万円 | – |
| 総還元額 | 9,640百万円 | – |

中期経営計画「中計2030 -Vision1000-」
2026年3月期に実質的な営業利益(特別賞与支給前154億円)およびROEが目標値を上回り、グループシナジーも想定以上に進展したことを受け、2023年10月策定の中期経営計画「中計2027」を1年前倒しで達成したと認識している。2027年3月期から2030年3月期までの4カ年の新中期経営計画「中計2030 -Vision1000-」を始動し、前半2年を生成AI/web3への投資フェーズ、後半2年を収穫フェーズと位置づける。2030年3月期の目標として、売上収益1,000億円、営業利益250~300億円(M&A含まず)、売上総利益率45~50%、営業利益率25~30%、ROE25~30%を掲げる。
※本記事はシンプレクス・ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。